閉鎖病棟SSTのご紹介 その2

今回は閉鎖病棟SSTの活動についてお知らせします。
SSTとは社会生活を送る上で必要なコミュニケーションスキルを向上させていくプログラムです。今後、開放病棟へ移るにあたり必要なコミュニケーションスキルの習得、研鑚に取り組んでいます。

この日は「相槌」をテーマにコミュニケーションの練習を行ないました。
相槌は、普段何げなくやっているかと思いますが、改めて振り返ってみると、「上手く出来ていないかな」と感じるメンバーがほとんどでした。そこで、まずはスタッフが見本となり、相槌を意識しながら会話をしました。その様子をメンバー皆で観察し、どんなところが良かったか意見を出し合いながら、コミュニケーションのポイントを確認しました。

次は、実際にメンバー同士で相槌を意識した会話の練習を行ないました。そして、どんなところが良かったかを皆で観察し振り返りました。メンバーからは、今回のテーマである「頷きをきちんと返せていた」の他にも、「視線をしっかり合わせていた」「相手と自分と、ちゃんと順番に話していた」等、沢山の良いところがあげられました。
さらに、「もっと大きく頷いてもいいのではないか」「突然話しかけるのではなく、今いいですか?と相手の都合を聞いた方がいいと思う」など、コミュニケーションをさらに良くするためのアドバイスも出されました。

皆に見られながらコミュニケーションの練習をすることはとても緊張すると語るメンバーの方が多いですが、回を重ねる中で、徐々に「ゆっくり落ち着いて話せるようになってきた」と、練習の成果を感じられているメンバーもいます。

お互いのコミュニケーションの良い所を認め合いながら、また改善点に気づき一緒に考えながら、今後も練習に取り組んで参ります。