2019-06-20

リワークデイケア『ロールプレイ』

梅雨が始まり、夏の暑さが感じられる季節になってきました。
ご体調はいかがでしょうか。

今回は講座やプログラムの中で行われる『ロールプレイ』についてご紹介します。

『ロールプレイ』とは実際に起こる場面を想定し、複数の人がそれぞれ役を演じ、疑似体験をすることで問題が実際に起こったときに適切に対応できるようにする学習方法の一つです。

当リワークでは体調が悪くなった時や仕事が多忙な際に、上司より更なる仕事を頼まれた場合のヘルプの出し方など休職前後に起こるだろう問題をイメージしてロールプレイを行っています。

さて、皆さんは多忙な時に仕事を任されたらどのように上司と交渉しますか?
ポイントは自分に置かれている状況(事実)と気持ちを素直に伝え、提案することです。

「今お時間よろしいですか。実は最近AとBの仕事を任されていて、期限も迫っている状況です。残業は産業医からセーブがかかっており、さらにCの仕事を引き受けると時間の中では終わらないと思います。また、今の体調で無理するのも怖いです。期限を延ばしていただくか、今回は別の方にお願いすることはできますか?」

いかがですか?
苦しい状況を知り、さらに『今の体調で無理するのも怖い』と言う気持ちを聞いて、自分が上司ならどう感じるでしょうか。
恐らくは何か対処してあげたい気持ちになるのではないでしょうか。

咄嗟のコミュニケーション場面では状況と気持ちを整理してすぐに伝えるのは難しいことです。
ロールプレイの良さは、事前に想定しておくことで似たような場面に遭遇した時に経験記憶をたどることで対処することが出来る、また自分も相手の立場(ここで言えば上司)の気持ちになって考えられることです。
お互いが練習相手となり、より良い伝え方が見つかっていきます。

座学だけではなく、ロールプレイやエクササイズなどを通し、実際に体験する事でより良い技術が身についていきます。
休職前とは違ったコミュニケーションを目指していきましょう!
それがきっと再発予防にもつながると思います。