院長挨拶

私たち戸田病院は、東京都に隣接する埼玉県南部の戸田市にある、地域に密着した精神科病院です。

人と人の関係性が、精神科医療の原点です。多様化する患者さんに必要とされる病院になるため、勤倹力行尽くして参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
今日の精神科医療は、病院や医師が一方的に判断・実行するものではなく、患者さんやご家族との共同作業のもとで行われていくものです。 患者さんに焦点を当てて、生き方・生活・ライフスタイルに沿った精神科診療を展開していきます。お一人お一人に合わせたオーダーメイドの、個別医療を実施していきます。

昭和から平成へと時代は変わり、また20世紀から21世紀へと時代が進みましたが、この間わが国の人口動態も大きく変化してきており、いわゆる少子高齢化社会を直面することになりました。
そのような中で精神科医療においても新しい展開が求められるようになり、当院も時代の要求に沿った展開をはかるために他に先駆けてうつ病の治療を専門的に行うための静養病棟を整備し、 さらに療養環境を整えながら高齢者の認知症疾患に対応するための認知症専門病棟を設けるなど新しい精神科病院造りを進めてきました。
いまや地域の精神科医療に対するニーズはますます多様化し、また、精神科医療サービスのますますの充実が求められています。
われわれはこれらに誠実に答えられるようまた地域の皆様から信頼される精神科病院つくりに日々努力を重ねていかなければと考えています。
症状の激しい急性期の状態では、入院環境下で集中的かつ濃厚な治療が可能です。一方、外来治療(地域医療)では、再発防止・就労訓練・社会復帰を通じて、患者さんの自尊心や生きがいの回復を目指すことを心がけています。

これら入院治療と外来治療を、一貫した診療体制で行っていきます。
統合失調症、うつ病(気分障害)、発達障害、不安障害、睡眠障害、認知症等に対応した、総合的精神科医療を目指しています。 最近では、高齢化する地域社会に貢献するべく認知症診療(ものわすれ外来、認知症相談、認知症啓発活動)の充実を図っています。
医療法人髙仁会は、友愛と科学的精神をもって質の高い精神科医療サービスを提供することを使命としています。

戸田病院 院長 髙橋 太郎