<9月 心理室活動報告>
今回は閉鎖病棟SSTの活動についてお知らせします。SSTとは社会生活を送る上で必要なコミュニケーションスキルを向上させていくプログラムです。閉鎖病棟SSTでは、開放病棟へ行くことを目指し、たとえば相づち、自分の意見を伝える練習など、様々なコミュニケーションについて練習しています。
先日は、病院に併設されている喫茶店「やすらぎ亭」へ外出し、コミュニケーションの練習を行ないました。各自、「金銭管理、お釣りに間違いがないかの確認」「皆と仲良くしゃべる」「店員さんにごちそうさまと言う。ハッキリと注文する」など事前に外出先で実践したいコミュニケーションの目標を決め、それに向けた練習をした上で当日を迎えました。
メンバーの中には、外出が久しぶりで朝から緊張していたと語る方もいらっしゃいましたが、緊張の中でもしっかりと挨拶をしてお店に入り着席。1ヶ月にわたり練習を重ねてきましたが、なかなか練習通りとはいかない面もあり、例えば注文したものが品切れだったというハプニングもありましたが、予算を考えながら別のメニューに変更するなど臨機応変に行動しながら、好きなメニューを注文することができました。各自の目標も無事に達成でき、おまけにお食事もおいしく頂き、帰りは皆さんにホッとした笑顔が見られました。
閉鎖病棟SSTではこのように時折外出プログラムも交えながら、コミュニケーション力のアップに努め、開放病棟や退院を目指しています。