~社会復帰の一環として再発の防止、日常生活能力と社会生活能力向上を目指します~
デイケアは精神障害者の社会復帰の一環として再発の防止、日常生活能力と社会生活能力の確保及び集中力と持続力の確保のために集団療法を行う場所です。入院治療などの急性期を超えても様々な問題に直面します。相談相手がいない、体力が落ち自宅から出られない、人と接するのが苦手、仕事(復学)したいけどできない、金銭管理ができないなど…
デイケアでは病状と生活能力の二つの面からとらえ、生活者の視点から生活能力の向上と自立を目標としています。
対象になる人は統合失調症等の精神疾患に罹患している方。外来通院中の方また、退院直後の方となります。グループホームに入居している人、自宅で生活している方が対象となります。
デイケアの職員は医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士、臨床心理士など様々な職種で構成されています。デイケアに通所することでトラブルが発生した際も問題を共に整理しよりよい解決方法を一緒に考えることができます。
デイケアでの治療効果
- 再発再燃予防:再発再入院を予防する
- 集団参加技能の学習:他者との交流の幅を広げる・対人関係に必要な技能を身につける自己表現を養う
- 生活リズムの調整:時間と日程の管理、食事や就寝時間等
- 就労前準備:基本的な作業能力や職業習慣などを身につける
- 社会参加の援助
デイケアの利用時間
精神科デイケア「コスモス」はデイケアとデイナイトケアがあります。
デイケア | 9:15~15:15(月曜日~土曜日) | 1日6時間 |
デイナイトケア | 9:15~19:15(月曜日~土曜日) | 1日10時間 |
コース別の治療
デイケアコスモスは5つのコースからなり症状に合わせて段階的に治療を行っています。5コースのうち1つを選択し所属していただきます。
1段階:再発防止コース
2段階:体力増強コース
3段階:マナー生活習慣改善コース
4段階:社会資源活用学習コース
5段階:就労準備コース
各コースの治療期間は6ヶ月間を1期としてコ-スやプログラムの終了又は更新を行います。3ヶ月ごとに各メンバーの回復度や習得度を評価してコースの更新や新コースへの移行を行っています。メンバーごとに個別の治療計画を作成し、個別面談を実施するなど集団治療だけでなく個別のサービスも提供しています。原則として2年間がコース所属の最長利用年限となっていますが、本人の希望や状態により延長及び再参加することもできます。デイケアプログラムはコースごとに組まれており必須プログラムと選択プログラムに分けられます。集中して治療するもの、楽しみながら治療するものとメリハリをつけています。また、絵画教室・スポーツ・音楽療法やイベント等も企画、実施しています。