2026年5月8日

月経前不快気分障害(PMDD)専門外来開設のお知らせ

 月経前症候群(premenstrual syndrome: PMS)という病名は、古くから知られており多くの女性が月経前の数日間に、何らかの身体的・精神的症状を感じています。

 しかし、中には月経前の数日から10日間くらいに極端な抑うつ,極端な不安,極端なイライラ,著しい情緒不安定,極端な活動に対する興味の減退や集中力の減退を示す方がいます。

そういう重症型のPMSともいえる方を、月経前不快気分障害(premenstrual dysphoric disorder: PMDD)と呼びます。

 2013年に発表された米国精神医学会の作成したDSM-5という診断基準において,PMDDは正式な病名として,うつ病と同列に並ぶようになりました。

 また,PMDDの方は,月経がある女性の約5%程度に認められ,予想以上に多いといえます。

 PMDDはまだあまり知られていないせいもあり、月経前のみに起こる抑うつ,不安,イライラ,情緒不安定の理由がわからないまま一人で苦しんでいる方が多く認められます。中には、二重人格なのでは、パーソナリティ障害なのではと悩んでいる方もいます。イライラするせいで、パートナーなどに言いたくもないひどいことを言ってしまい(いわゆるディスってしまい)、後で後悔したりします。それを避けるために、月経前に人と会うのを避けひきこもる方もいます。

 当院のPMDD専門外来では、SSRI(選択的セロトニン再取り込阻害薬)という比較的副作用の少ない抗うつ薬の使用を推奨しています。SSRIを月経前の2週間だけ服用する間欠療法と連日服用する連日療法があり、症状の程度や起こり方により量や期間を使い分けます。場合によっては、症状がある数日だけの服用で効果がある方もいます。PMDDとちゃんと診断がつけられる限りSSRIの奏効率は80%程度にのぼるともいわれています。

 PMDDの症状でお困りの方は、一度当院のPMDD専門外来を受診されてみてはいかがでしょうか。当分の間、大坪天平院長が対応します。

簡易チェックシート(PDF)はこちら

 

完全予約制になりますので、ご希望の方は下記にお問い合わせください。

【お問い合わせ先】

戸田病院  事務部医事課(外来担当)

(代表)048-442-3824 音声ダイヤル 1

【お知らせ】

大坪院長が、睡眠専門医渥美正彦先生のYouTube番組に出演しています。

2026年6月8日

患者様主体のミーティング

 5月となり、爽やかな春の陽気が舞う今日この頃。比較的、過ごしやすい季節となっておりますが、いかがお過ごしでしょうか。また、季節の変わり目であり、体調を崩しやすい時期でもあります。皆様、どうぞお身体の方、ご自愛ください。

 第2病棟では、毎週患者さんが主体となって、「ミーティング」の場を提供させて頂いております。基本的には第2病棟の全患者さん参加で、司会、発言者、すべて患者様が主体となっております。毎回、有意義な場となり、意見交換や、新たな決め事などを中心に話し合いを行っています。

精神科で行われる患者ミーティングの目的は、患者さん自身が、

「気持ちや困りごとを言葉にする」

「他の患者の話を聞いて、自分だけではないと感じる」

「人との関わり方を練習する」

「病棟生活のルールや問題を共有する」

と言った内容です。

 今後ともスタッフ一同、地域社会進出へのステップアップへ繋がるような入院生活になれればと、様々な工夫をしていこうと考えております。

2026年6月5日

静養病棟 季節のレクレーション

 3月が過ぎ春の足音が感じられ、木々も緑色となってまいりました。静養病棟では入院生活中でも季節を感じることができるレクレーションを毎月、患者様へ提供しております。今回は春の病棟レクレーションを紹介させていただきます。

4月のお花見

患者様と病院内の中庭に行き、桜の木を鑑賞しました。中庭の桜は丁度満開を迎えており、桜の木と目の前の戸田ボートコースの川の風景を皆様楽しんでいらっしゃいました。

車椅子の方も看護師付き添いのもと中庭に出られ、春の空気を味わっていました。

「綺麗ね」

「やっぱりお花癒やされる」

「外の空気は美味しい」

「外はもうこんなに暖かいのね」

と笑顔で話され、大変満足された様子でした。

5月の鯉のぼりづくり

患者様と一緒に鯉のぼりを折り紙で作成しました。

ストローで鯉のぼりのポールを見立て、先端に風車を作成し糊で接着。皆さん好きな色を選び、色とりどりの綺麗な鯉をつくり、ポールにつけて完成。

鯉の目や模様も工夫されている患者様もいらっしゃり、大変その人らしい鯉のぼりを作られておりました。

患者様同士で「楽しかった」「上手いですね」「作ると可愛い」と楽しそうにはなされておりました。中には「子供に渡せるものが出来て嬉しい」と話されている患者様もおり、スタッフとしても患者様の素敵な一面に触れることができて大変うれしかったです。

精神科の患者様にとってレクリエーションは単に気分転換になるだけではありあません。創作活動・軽運動などの「作業」を通じて、症状の安定・対人関係の改善・自立した生活能力の回復・社会復帰を目的としてリハビリテーション活動にもなりえます。

その中で患者様も楽しんでいただけたらとスタッフ一同考えております。これからも患者様に意義のあるレクレーションを提供できるように計画していきます。

2026年6月3日

衣替えの支援

 春になり、20℃を超える日も増えてきました。

 入居者さんの部屋には厚手のコートや冬物の衣類がまだまだたくさん出ています。季節の変わり目のこの時期、どんな服装で過ごすと快適なのか難しいところです。そこでグループホームでは、春夏物への衣替えを提案し支援をしています。

 冬物を押し入れにしまい、本人のお気に入りの春夏物を出します。その中には本人が処分したい衣類もありました。資源物ゴミの日に出せることを説明し、ご自身でできるように声掛けしながらゴミ出しを見守り。当日は少し疲れた様子が見られましたが、久しぶりにお気に入りの春服を見て嬉しそうな姿が見られました。

 地域で生活するためには気候に合わせた衣類の調整も生活スキルとして必要です。そして快適さは心身の安定にもつながると思います。グループホームでは、ご本人が地域で自立して生活できるように支援を行っています。

2026年6月1日

慢性期病棟の役割

 第5病棟は、女子慢性期閉鎖病棟です。

 慢性期病棟は、急性期の症状は落ち着いても、すぐに退院して社会生活を送ることが難しい患者様が、長期的な治療やリハビリを行う為の病棟です。ただ長期間入院するという場所ではなく、患者様が、「自分らしい生活」、社会や地域に戻るための準備をする役割があります。日常生活動作の維持・向上や、社会生活機能の回復、多職種による退院・地域移行支援を行います。また、症状をコントロールするとともに、在宅での生活が困難な患者様に対しては、無理に退院を急がせるのではなく、安全で穏やかに過ごせる環境を提供し、患者様のペースに合わせた長期的なケアも大切な役割の一つです。

 私たちは、患者様の個別性を踏まえ、その人らしさを大切に、入院生活の援助、退院支援を行っています。

2026年5月28日

第4病棟 体操

 こんにちは第4病棟です。第4病棟は身体合併症病棟です。

 第4病棟は、状態の落ち着いている患者さんは、車椅子に乗車しホールで病棟レクリエーションにも参加してもらっています。

 今回は、ホールで体操を行っている様子をご紹介します。

 患者さんの身体機能維持や気分転換を目的に食事前に体操を実施しています。患者さんには車椅子へ乗車していただき、スタッフと一緒に音楽に合わせながら無理のない範囲で身体を動かしていただきました。

 体操を通して、食事前の覚醒促進や気分転換につながり患者さん同士の交流の場にもなっています。笑顔で参加される様子も多く見られ、病棟内に明るい雰囲気が広がっていました。

 今後も患者さんが安心して楽しみながら参加できる活動を取り入れ、より良い療養環境づくりに努めていきます。

2026年5月26日

光療法の取り組み

 こんにちは、第7病棟です。

 第7病棟では、昨年度の看護研究において光療法を取り上げたことをきっかけに、日常のケアの一環として光療法を導入しています。光療法は太陽の光を浴びることで体内リズムを整え、心身の安定に寄与するとされており、非薬物療法としても有効な支援の一つとして注目されています。

 当病棟では、毎日患者さんを病棟ホールの大きな窓の前、日当たりのよい場所へ案内し、30分程度、日光に当たってもらいます。無理のない範囲で継続的に参加してもらえるように、声かけや環境づくりを行い、安心して過ごせる雰囲気を大切にしています。

 「日光に当たると気持ちが良い」「夜よく眠れるようになった」といった感想が聞かれ、生活リズムの改善や気分の安定といった効果がみられます。また、ある患者さんは、最初は職員からの声かけでのみ参加していましたが、次第にそれ以外の時間でも、自分で日光浴を行う姿が見られるようになり、自主性の向上にもつながっていると実感しています。

 日光浴の時間は単に光を浴びるだけでなく、患者さん同士が自然に言葉を交わすきっかけにもなります。会話と笑顔が増え、人とのつながりを感じられる時間にもなっています。

 今後も患者さんの状態に寄り添いながら、安心して過ごせる療養環境の充実に努めてまいります。

・日光浴開始後の睡眠や気分の変化についての聞き取り結果

眠れなくなった、落ち着かなくなったとの回答はなく、変化なし、もしくは熟眠感や気分の安定に繋がっているといった回答が得られました。

2026年5月25日

作業療法室の取り組み

 作業療法は患者さんの「生活」を支える治療です。

 精神科では主にプログラムを通じて、生活リズムの構築や対人関係への適応を支援し、退院後の生活につながる力を育てます。当院では入院中から、基本的動作能力・応用的動作能力の向上に加え、社会生活に向けた準備性を高める関わりを行い、その人らしい生活の実現を目指しています。

 当院の大きな特徴は、入院作業療法に22名の作業療法士が在籍している点です。

 精神科病院において、入院作業療法だけでこの規模の人員体制は非常に珍しく、手厚い支援体制を実現しています。この体制を活かし、当院ではすべての患者さまに対して日常的に個別性のある関わりを提供しています。精神科領域の入院作業療法では、個別対応が特別な指示や必要時に限られることも少なくありませんが、当院ではそれを特別なものとせず、日々の標準的な関わりとして実施している点も大きな特徴です。

 また、これらの支援は経験だけに依存するものではなく、行動療法や作業療法理論などの治療的根拠に基づいて構成・実施しています。

 当院では、充実した人員体制と根拠に基づく支援により、患者さま一人ひとりに合わせた作業療法を提供しています。

2026年5月19日

大坪院長メディア出演情報について

メディア出演情報➀

大坪院長がNHK「きょうの健康」に出演いたします。

【Eテレ本放送 午後8時半~午後8時45分】

5/18(月)「突然の恐怖・不快感 パニック症」

5/19(火)「不快な考えや行為をやめられない 強迫症」

5/20(水)「心配するのを制御できない 全般不安症」

【朝の再放送 午前6時10分~午前6時25分】

5/20(水)「パニック症」

5/21(木)「強迫症」

5/22(金)「全般不安症」

【昼の再放送 正午~午後0時15分】

5/25(月)「パニック症」

5/26(火)「強迫症」

5/27(水)「全般不安症」

メディア出演情報②

大坪天平院長がNHK総合「あさイチ」に生出演いたしました。

放送日:2026年5月7日(木) 8時15分~9時53分

2026年5月18日

静養病棟(ストレスケア)紹介

 静養病棟は、精神一般・うつ病専門治療病棟で男女混合20床の病棟です。

 病室の構成は、特別室:2部屋、個室:8部屋、2人部屋:1部屋、大部屋:2部屋となっています。特別室、個室、2人部屋はそれぞれ室料差額を頂いております

≪病棟の特徴≫

 病室は、個室が主体となっており、静かで、安らぎのある環境で療養する事ができ、気分障害圏の方や、認知機能の低下があり混乱傾向がある患者様においても、精神状態の安定を図るために適した環境となっております。

 治療のコンセプトは、、患者様の個別性を重視し、多様で柔軟な個別治療、個別看護を実施しております。担当医による精神療法、薬物療法だけではなく、臨床心理士による認知行動療法、うつ病を理解するための療養教室など、臨床心理士が中心となり実施するプログラムを実施しています。退院後は、当院のデイケア(リワーク)に参加することで、無理なく職場復帰ができるようなプログラムもご用意しております。

≪主な疾患≫

 静養病棟は、うつ病・神経症・適応障害・パニック障害・強迫性障害などの疾患を対象としております。また、他の疾患の方でも、静かで落ち着いた環境で療養をご希望の方には、可能な限り対応しております。

≪病棟の看護の特徴≫

 病気の回復には、まずゆっくりと休養を取ることが大切です。

 受け持ち看護師を中心に患者様と関り、「休む」ということについて話をしています。入院前、どのような生活リズムだったのか、休養は取れていたのか、また、辛かったこと、苦しかったこと、不安だったことなど看護師と話をすることで、入院前の生活を振り返り、患者様自身が「休む」ということを意識することができます。また、病棟には、日当たりが良く、爽やかな風を感じることのできるテラスで園芸療法も実施しており、季節の花や野菜を育てることで、心身共にリラックスでき病気の回復には効果的です。

 病気の回復には時間の経過が必要です。患者様が安心して静かに療養できる環境を提供し治療に専念できるよう、看護師だけではなく、医師・臨床心理士・その他コメディカルと連携して患者様の治療に携わっております。

2026年5月15日

検査室から「脂肪肝について」

こんにちは 検査室です。

今回は健康診断でよく見かける脂肪肝についてお話したいと思います。

Q. 脂肪肝とはどんな病気?

A.その名の通り、肝臓に脂肪が多くたまった状態を指します。

その状態が続くと肝臓の働きが悪くなり脂肪肝炎や肝硬変を発症するリスクが高まります。

 

Q,どんな検査でわかるの?

A.エコー検査、CT、MRIなどで診断できます。

Q.原因は?

A.みなさん真っ先に思いつくのは お酒の飲み過ぎではないでしょうか。

もちろん、お酒の飲み過ぎは原因になります。

しかしお酒を飲まない方にも脂肪肝は見られます。この非アルコール性脂肪肝は近年増えてきており

食べ過ぎ、運動不足、肥満、糖尿病などが原因として考えられます。

そんなに食べていないよって思う方でも、普段甘いスイーツがかかせない、甘い清涼飲料水をよく飲む

なんて事はないですか?気付かずにカロリーを摂取している事もあるので注意して下さいね。

Q.対策は?

A.お酒の飲み過ぎ食べ過ぎをやめ、運動をする。

わかっているけど、簡単じゃない 耳が痛いですね。

でも生活習慣に気を付けるだけで脂肪肝は改善します。治しやすい病気とも言えます。

脂肪肝炎、肝硬変に進行したら大変です。

健診で脂肪肝を指摘された方は重症化する前に生活習慣を見直しましょう。