2024-10-27

「レクリエーションによる取り組み」

こんにちは、女子開放病棟です。

今回は、当病棟で取り組んでいる病棟レクリエーションについて報告致します。

当病棟では毎週、看護師が患者さんと共に病棟でレクリエーションを実施しています。

内容はカラオケ大会やボーリング大会、運動会など多岐にわたります。

看護師も共にレクリエーションに参加する事で普段見られない患者さんの一面が見られるだけでなく、看護師の新たな一面を知るきっかけにもなります。

レクリエーションは「楽しみ・娯楽・気分転換」といった意味がありますがレクリエーションの場を共有する事でコミュニケーションの場となります。また、幼少時代に慣れ親しんだ行事やお誕生日会など様々な思い出が心の安心や安定に繋がることもあります。

入院生活は閉鎖的・単調になりがちです。季節に合ったレクリエーションを取り入れる事で患者さん自身の楽しみを増やすだけでなくQOLの向上にも繋がります。

当院ではミュージックフェスや秋祭りなど病院全体で取り組んだ行事も多く行われています。これからも患者さんに楽しんでもらえる行事を一つでも多く取り組んでいきたいと思います。

2024-10-26

-心理室より- 『急性期病棟・集団精神療法~薬のはたらきについて』

先日、急性期病棟の集団精神療法では「薬のはたらき」をテーマに心理教育を行いました。

この回では、精神科の治療で必須となることが多い精神科薬に対して正しい知識を持ってもらう、あるいは自分が服薬している薬について関心を持ってもらうことがねらいとなります。

まず症状緩和と安定して日常生活を送っていくために服薬が必要なものであることを説明し、それを踏まえて患者さんからの服薬に関する質問に、講師である薬剤師が質問に答えるといったセッションを行いました。

服薬に関して、「人の話がちゃんと聞けるようになった」「過呼吸がなくなった」と何かしら効果を感じているという患者さんが多くいらっしゃる一方、今回のセッションでは薬の依存や効果にまつわる質問、また副作用に関する質問が多くあがりました。

その中で「依存性がある薬と説明されたがそれに依存してやめられなくなってしまうのではないだろうか」と質問された方がいらっしゃいました。その方は、ゆくゆく仕事に復帰したいと考えていたようですが、それを飲んでしまうと症状に効果があってもしばらく起き上がれなくなってしまうため、仕事に復帰できなくなってしまうのではないかと心配になられたそうです。薬剤師からは、「症状や病状に対して必要があって処方されているものと考えられるため、簡単にやめる/やめないは判断できない」「ただ現在は入院中で症状の緩和を目指しているために今はその薬を使用しているとも考えられる。いずれにしても主治医と相談しながら、仕事に復帰となった時点で考慮しても(長期的な視点でみても)よいのではないか」との返答がありました。

またある方は「同じ薬を飲んでいると効果が薄れていくような気がする。前よりも効くまでの時間が長くなったような気がするし、他の薬に変えたらどうなのか」といった質問をされました。これに対して「その時々の体調や状態によって変化する」「薬によっては効くまでの時間が異なったり、緩やかな効き方をするものもあるので、自分自身にあったものを主治医と相談しながら決めていくことが望ましい」と薬剤師より返答がありました。

普段から服薬している患者さんたちだからこそ感じる切実な思いに対し、薬剤師からは必要性があって服薬しているものだからこそ、主治医と根気よく話し合っていくことが大切であると繰り返されました。しばらくはお付き合いしていく必要性があるからこそ、ご自身のニーズや生活スタイルにあった処方薬をスタッフとともに作り上げていく大切な時期であることをお伝えさせてもらいました。

心理教育を通してご自身を見つめなおし、治療に対する主体的な意欲を回復される方々はこれまでも多くいらっしゃいました。今後も患者さんの退院後の生活を見据えて、正しい知識や情報提供を行い、また主体的に自己理解を深められるような機会を提供していければと思っております。

2024-10-25

「マナー・生活習慣改善コース」

今回は戸田病院デイケアコース紹介の第3弾「マナー・生活習慣改善コース」の紹介になります。

当コースは5つあるコースのちょうど中間に位置しているコースとなり、退院から半年以上経過したメンバーさんが大半を占めるコースとなっております。

日常生活や健康に重きをおいた講座をメインとした構成ながら、コミュニケーションの練習である社会・生活技能訓練(Social Skills Training : SST)も実施しております。SSTは当コース以上の3コースでのみ実施しているプログラムであるため、当コースでその第1歩を踏み出します。

 退院からある程度時間が経過し、日常生活にも慣れ始めたメンバーさんが多く在籍されていることから、活気があり賑やかなコースとなっております。

 今回はマナー・生活習慣改善コースについてご紹介させて頂きました。次回は、社会資源活用学習コースについてご紹介させて頂きます。

 当デイケアにてご興味がございましたらご気軽にお問合せ下さい。

ご連絡がお待ちしております!

2024-10-24

「秋風にのってダンシング♪」

皆さんこんにちは、作業療法室です。

今回は女性開放病棟で週に一度、作業療法プログラムで行っているリズム体操について紹介をします。

リズム体操ではボンボンを両手に持ち、”ヤングマン”や”WAになって踊ろう”、”恋のダイヤル”などの音楽に合わせて動くことで運動機会の確保や脳の活性化を図っています。

以前に行われたミュージックフェス2024では、普段、リズム体操で踊っている”ジンギスカン”を披露しました。当日に向け、いつもとは違う振り付けも考え、参加者も一丸となり練習に励みました。毎週の練習の甲斐もあり、本番では笑顔で踊ることが出来ており「緊張したけど楽しかった」との声があがっていました。

今後も季節に合わせた音楽や懐かしの音楽、流行の音楽など様々な音楽を取り入れ、参加者が楽しむことの出来る活動を行っていきたいと思います。

2024-09-26

「グループホームってどんな所?」

今回は当院のグループホームについて知っていただくために、グループホームがどんな所で、どんなサービスを受けられるのかについてご紹介させていただきたいと思います。

 

グループホームって何?

→グループホーム(共同生活援助)は障害者総合支援法による障害福祉サービスです。地域生活を送るためには日常的にやらなければならない事がとても多く、不安になってしまう事はないでしょうか?安定した地域生活が送れるよう、グループホームの世話人がお手伝いをしています。

 

どんなことをしてくれるの?(支援の一例です。)

・色々な物を買いすぎて生活費がなくなってしまう。
→金銭管理の意識を身に付けるための取り組み、助言を行います。

・お薬を飲んだか忘れてしまった。薬をどこに置いたか忘れてしまった。
→服薬確認のために声掛け支援、管理場所の提案等を行います。

・最近調子が悪い。相談できる人が周りにいないのでとても不安。
→世話人が定期的に面談を行い心身の状況を把握、不安の軽減に努めています。

・1人で市役所に行っても手続きとか難しそうで不安。
→1人でも手続きが出来るように支援し、必要がある場合には世話人、精神保健福祉士が付き添いについての配慮もしています。

 

入居のご相談は随時受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。

 

お問い合わせ先

医療法人髙仁会戸田病院
電話番号(代表) ℡:048-442-3824

2024-09-25

「初めてメロンを収獲しました!」

こんにちは。残暑と雨続きの日々でしたね。
静養病棟はストレスケア病棟と位置付けており、病棟レクの一環で園芸を行っています。その日ごとに、参加者からアドバイスをもらい、肥料や水やりを調整して、『頑張って育ってね』と声をかけて育てています。

参加者からも、『きゅうりは難しいね』、『メロンがこんなに大きくなった!』、『ひまわりはすぐに咲いたね』といった言葉があがります。植物たちの成長を愛でながら、患者様からは園芸の経験談も話して下さり、楽しい時間となっています。外の空気を吸う・太陽を浴びる・植物を愛でる・・・テラスのひと時が癒しの時間にもなっているようです。

今夏は病棟スタッフの希望で、初めてプランターでメロンを植えましたが、すくすく大きくなり、手のひらサイズに育った、甘い香りが濃厚な夕張メロンを収獲しました。また、7月初旬に種をまいたひまわりも、二ケ月であっという間に成長し大きな花が咲きました。

今後も、園芸を通して、楽しい癒しの時間を患者様と共有していきたいと思います。

2024-09-24

静養病棟心理プログラム「療養教室」

今回は心理士が行っている静養病棟の集団プログラム「療養教室」をご紹介します。

このプログラムは小グループで行う勉強会で、再発予防を目的とし、主にうつ病について学びます。具体的には症状の特徴、療養生活のポイント、薬との付き合い方、ストレス対処法、自己理解、退院後の生活など様々な内容についてお話します。参加者同士のコミュニケーションも大切にしており、互いに参考になる意見や体験談が出ることもあります。

先日は「回復までの流れ」「治療の方法」について勉強しました。私たちはどうしても、治療をすれば右肩上がりで良くなっていくようなイメージを持ちがちですが、回復には良くなったり悪くなったりを繰り返します。人間だれしも、ずっと同じ気分でいられるわけではありませんよね。調子が悪くなると落ち込みますが、治療を続けていればお薬や精神療法が下支えしてくれています。そういう時は活動を控えてエネルギーの回復を待ってほしいと思います。

うつ病は再発することが多く、再発を繰り返すと慢性化しやすくなるため、それを予防することが重要だとされています。再発を防ぐには、まずご自身の病気について正しく知っていくことが大切と伝えています。

2024-09-23

「運動会に向けて」

こんにちは、デイケアです。

秋風が爽やかに感じられる季節になりましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今回は、制作活動を行うプログラム「共同制作」の中で現在取り組んでいる運動会グッズについてご紹介いたします。

制作しているものは、運動会には欠かせない「得点板」と応援グッズ「リストバンド」です。各担当チームで分かれてみんな作業に集中して真剣に取り組んでいます。
作業が難しかったり困った時は、スタッフに確認したりメンバー同士で教えあいながら行っています。このような制作作業は、手指の巧緻性の訓練や集中力の向上、他者とのコミュニケーションをとるきっかけ等が期待されます。

こうした効果を期待しつつ楽しくリハビリを行うことができるのも制作活動の強みのひとつです。メンバーの意見やアイデアが沢山つまった完成品が出来る日がとても楽しみです。乞うご期待ください。

2024-09-20

全館停電を伴う電気設備点検および受変電設備改修工事のお知らせ

この度、下記の日時にて、自家用電気工作物年次点検および受変電設備改修工事を実施致します。つきましては、

点検・工事に伴い、一時的に館内は停電となります。大変、ご迷惑とご不便をお掛け致しますが、何卒、ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。

■点検・工事実施の日時:
2024年9月29日(日) 午前9時00分~午後5時00分(予定)

※全館停電となる時間:午後1時~午後4時の3時間(予定)

何卒、ご理解とご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

2024-09-19

「回想法:紙芝居・歌」

こんにちは、認知症急性期治療病棟です。

8月も過ぎましたが、残暑の日々が続いております。暑さに負けずにしっかりと水分も取っていきましょう。

今回は、回想法として患者様が幼少期に地域や学校などで楽しまれた「紙芝居」を行いました。患者様は、紙芝居を笑いながら見ていたり、真剣に集中して話を聞いておられました。
患者様へ紙芝居の感想を聞くと、「なつかしいな」と微笑まれていらっしゃったのが印象的でした。歌は、皆で歌えるように大きな歌詞を準備しました。参加された患者様達が伴奏は無かったのですが、スタッフと一緒に皆さん大きな声で弾むように歌を歌っていらっしゃいました。

紙芝居も歌も、どちらも共に患者様の笑顔がみられてとても良かったです。