2026年1月7日

精神療養病棟の取り組み

こんにちは。精神療養病棟(第7病棟)です。先日、髙仁会学会が開催されました。

今年度、第7病棟では光療法をテーマに取り組んできました。光療法とは太陽光やそれと同等の光を当てることにより、メラトニンが分泌され、乱れた体内時計をリセットし、睡眠の質の向上や夜間の不穏行動を改善する働きがあると言われています。また、認知症におけるBPSD(認知症における行動や心理症状)への効果も期待されています。

第7病棟はボートレースが一望できる南側に面しているため、午前中は太陽光が入りとても気分が良いです。研究期間中、毎朝午前中患者様を太陽光の当たる窓際にご案内し、作業療法士や看護師が同席の元、音楽鑑賞や体操を行う時間を設けました。 その結果、光療法により夜間の覚醒状況に改善がみられた患者様が多々いらっしゃいました。また、現在でも患者様自ら日光浴を楽しむ姿が多々見られています。光療法は非薬物療法であり、患者様への負担も少ないため、今後もこのような取り組みを続けていきたいと考えています。

2026年1月7日

退院前の準備について

こんにちは、男性開放病棟です。

当病棟では回復過程にあり、社会復帰を目標とする方々が多く入院されています。社会復帰を目指すにあたっては、患者さんが退院後にどのような生活を送るのか、具体的に看護師も把握しながら支援することが大切だと考えています。

自宅の生活環境、買い物できる場所、通院するために利用する交通機関などを確認するために、患者さんと看護師、精神保健福祉士(以下、PSW)で退院前訪問指導を実施しています。

看護師とPSWの目線で患者さんが退院後に生活する周辺環境を確認することで、入院中に準備すべき物品や習得するべき家事技能などを患者さんとより具体的にイメージしながら準備することにつながり、病棟で取り組んでいる個別的な看護にもつながっていくと考えています。

このような取り組みを通して、より患者さんの個別性を把握した看護を提供していきたいと考えています。

2026年1月6日

脳波検査

今回は当院で行っている検査のうち脳波検査についてご紹介いたします

どんな検査?

脳の働きを電気の波として記録する検査です

患者様から出でいる弱い電気信号を受信し、そのリズムを調べます

わかること

  • てんかんなどの発作が起きやすい状態か
  • 意識障害、けいれん、失神の原因
  • 脳の働きに異常なリズムがないか 等

どうやってするの?

  1. ベッドに横になって安静にします
  2. 頭に小さな電極を複数付けます(検査前は髪を洗い整髪料はつけない)
  3. 目を開けたり閉じたり、深呼吸を3分続けたり、光をチカチカ当てます
  4. 検査時間は30分から1時間程度です

痛みは全くありません

電気を流す事もありません 

リラックスして検査をお受け下さい

                          

戸田病院 検査室

2025年12月29日

超音波(エコー)検査

戸田病院で実施している検査のうち、超音波検査についてご紹介いたします

どんな検査?

人の耳には聞こえない高い音を体に当てて、その反射を画像にして体内の様子を見る

検査です

音を当てるだけなので体には無害です

わかること

  • お腹                         肝臓(脂肪肝、肝硬変、癌) 胆のう(胆石、胆のう炎、ポリープ、癌)

 腎臓(腎結石、水腎症、癌) 膵臓(膵炎) 脾臓(脾腫)

 膀胱(膀胱炎、癌) 前立腺(肥大、癌)

  • 心臓                         心筋梗塞、弁膜症、心臓の動き
  • 甲状腺 バセドウ病、橋本病、腫瘍
  • 下肢静脈 血栓の有無

どうやってするの?

ゼリーを塗って、機械を肌にあて動かすだけ

痛みはありません

検査時間は10分程度です

戸田病院は精神科医療機関ですが、内科的検査、治療にも対応することによって体と心をまとめて診る事が可能です。

同じ病院で検査、治療する事により、精神科のみならず内科の病気の見落としを防ぎ、薬の副作用にも総合的に対応する事ができます。

また入院中にも体調不良あがれば内科的対応が可能なため、患者様ご家族様により安心して頂ける医療環境を提供しております。

戸田病院 検査室

2025年12月25日

ビタミンCを多く含む食材

こんにちは。戸田病院栄養課です。

本日はビタミンCの1日の必要量と、多く含まれる食材について説明をします。

1日の必要量80~100㎎(18歳以上が対象)

ビタミンCの過剰症はないとされてきましたが、サプリメントなどを服用する際は注意が必要となります。

食材(100g)  ビタミンC含有量 

・苺       62㎎        1個約15g

・キウイ     71㎎        1個個約80g

・柿       70㎎        中1個約150~200g

・ジャガ芋    28㎎        中1個約150~200g

・ピーマン    76㎎        1個約30g

・ブロッコリー  140㎎        1株約250g

・キャベツ    41㎎        葉1枚95g

ビタミンCは熱に弱いため、短時間の加熱調理と、可能な限り生食を推奨します。

2025年12月24日

精神科における頭部CT・MRIの役割

精神科での画像診断の大きな役割に「異常がない」ことの確認が挙げられます。CTやMRI検査で仮に頭部の疾患が見つかった場合、その疾患の治療を行うことで精神疾患の消失が期待できます。このため、外来または入院初期の頭部検査は、治療方針を決定する上で重要な意味を持ちます。

また、入院中の患者様では、脳出血や脳梗塞の早期発見のために頭部検査を施行することがあります。

医師の指示のもと、適切に検査を行えるように患者様およびご家族様のご理解とご協力をお願いいたします。

戸田病院 放射線科

2025年12月17日

病棟での現実見当識訓練

今回は認知症の患者様と一緒に行っている現実見当識訓練をご紹介します。

現実見当識訓練は、認知症によって機能が低下する見当識に対するアプローチです。

見当識とは、自分の置かれている状況(時間・場所・人など)について把握する能力であり、この機能が低下すると日常生活に支障が出たり不安や混乱が生じたりします。

そこで、自身の置かれた状況の把握を促し、不安や混乱を解消することで、患者様が落ち着いて過ごせるようになることを目的に、定期的に現実見当識訓練を行っています。

今回ご紹介するのは、グループで実施する現実見当識訓練の様子です。

参加者のみなさんでお互いに自己紹介をした後、今日の日付や曜日など「時間」に関する確認や、今いる「場所」に関する確認などを一緒に行います。季節の話題にも触れるように心がけています。

先日は「12月が旬のものの名前を当てるクイズ」や「12月の行事を順番に並べるクイズ」を行いました。グループで行うことにより、モチベーションが高まったり、コミュニケーションをとることにつながったり、思い出話に共感しあったりと様々な効果も生まれます。

また、その日の朝に集めた楓や銀杏、桜の紅葉した葉っぱを触ったり匂いをかいだりして季節感を味わいました。葉っぱの独特な匂いをかいで、うんうんと頷く方や、色とりどりの葉に「まぁ綺麗ね~」と喜ばれる方など様々な反応がありました。五感を用いることで単なる知識のみよりも印象を深めることができます。

入院生活では、自分の居場所を意識したり、季節を感じたりする機会が少なくなってしまいがちです。これからも、そうした機会を少しでも設けられるように工夫しながら、患者様が安心して過ごせるよう心掛けていきたいと思います。

戸田病院 心理室

2025年12月13日

ビタミンCの必要性

こんにちは。戸田病院栄養課です。

ビタミンCとよく耳にする事がありますが、皆様はビタミンCを意識して摂っていますか。

ビタミンCは果物や野菜、芋類に多く含まれ、熱に弱く、水に流されやすい特徴のある水溶性ビタミンです。

本日はビタミンCについて説明をさせていただきます。

ビタミンCの働き

・コラーゲン合成(骨や腱、血管に必要)

 ・鉄分の吸収改善、貧血予防

 ・皮膚のメラニン生成を抑え、美肌効果

 ・ストレスや風邪などの抵抗力を高める効果

 ・抗酸化作用による癌や動脈硬化の予防

調理、食べ方のポイント

 ・野菜、果物は新鮮で生食を選ぶ。

 ・野菜や果物は洗ってから切る。

 ・お肉や赤身の魚を摂る際に、柑橘類の汁をかけて食べる。

※野菜や果物の不足、喫煙者はビタミンCが不足しやすいため、注意が必要です。

2025年11月27日

精神科デイケアのご紹介 ~運動系のプログラム~

精神科デイケアは精神障害をもつ方の社会生活機能の回復を目的に、さまざまなプログラムを通して治療を行う医療機関です。再発防止、服薬指導、生活リズムの安定、人との関わり方などを目的としたプログラムを提供し、心身の安定を促進します。

今回は、運動プログラムのひとつをご紹介します

運動プログラムの目的は、生活リズムを整え、体力の増進を図ることです。

デイケアでは病院内の大きなホールを活用し定期的に運動プログラムを実施しています。先日は利用者さんと共に運動会を開催しました。写真では玉入れの様子をご紹介しています。赤と白の玉のほかに得点がアップになる金色の玉を高さの違う動く箱を目がけて利用者さんは夢中になり得点を競いあいました。全員が集まる全体活動は、小規模集団での活動と違った気持ちの変化につながり、いつもとは違う利用者さんの様子を伺うことができました。

精神疾患によって昼夜逆転や活動意欲の低下が起こることも少なくありません。毎日決まった時間に起きて通所する習慣が付くと、自然と体内時計が整い、夜も適切な時間に眠れるようになります。またプログラムの中には軽い運動や体を動かす活動も含まれているため、日々の活動量が増え、体力向上にもつながります。

今後も様々なプログラムについてご紹介してまいります。

デイケアについてご興味や関心がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。見学も随時募集しております。

戸田病院(代表)048-442-3824 音声ダイアル4番

2025年11月27日

リワークデイケア プログラム紹介②

こんにちはリワークデイケアです。

前回に引き続き復職準備クラスのオフィストレーニングにて作成したホームページ記事を掲載いたします。

今回は活動クラスと復職準備クラスのご紹介です。ぜひご覧ください。

活動クラス及び復職準備クラスのプログラムのご紹介と感想

活動クラス

 病気のセルフケア職場の人間関係づくり集団認知行動療法
日時月曜日13:00~14:30水曜日13:00~14:30金曜日13:00~14:30
内容再発を予防するため、自分の症状を正しく理解し、対処法を身に付けていきます。ストレスがかかってきた際の、ストレス対処法、再発予防について考えます。自分の人間関係を中心とする傾向を振り返りながら、対人関係にまつわる考え方を学び、困難場面において自分の気持ちの伝え方のコツを学んでいきます。気持ちはその時の考え方や行動に左右されます。自分の考え方や行動の癖に気づき、認知行動療法の技法を通して辛い気持ちを軽減する方法を学びます。

復職準備クラス

コミュニケーショントレーニング自己分析
コミュニケーションスキルを実践する機会とし、実際の職場で生かせるようにトレーニングしていきます。グループワークを通して自身の性格や傾向を分析していきます。気質としての自分から休職時の自分、現在の自分、将来の自分について考えていきます。休職要因について振り返り、今行っている取り組みを整理し、復職された後の課題についても考えていきます。
問題解決型行動計画オフィストレーニング
認知行動療法で学んだ問題解決シートを用いて自身の問題点を明確化し、行動計画を立てて問題解決に向かって取り組んでいきます。疑似的な職場を設定し、業務が重なった時や思うように仕事が進まなかった時の対処法について学んでいきます。様々な負荷がかかった環境下でも気持ちの揺れとうまく付き合う方法を知り、体調を自己管理、維持できることを目指します。

●ためになったプログラムはなんですか?

Fさん【集団認知行動療法】

自分の考え方の偏り、クセを知り、違う見方、客観的な考え方がある事に気付けた。まだまだクセは抜けないですが、少し前向きになれたり、自分を受け入れることが出来る様になってきたと思います。

Aさん【“コミュニケーショントレーニング”“自己分析”】

“コミュニケーショントレーニング”では、病気によって忘れかけていた自分の他者とのコミュニケーション能力を思い出す事が出来、段々とそれを発揮できるようになれたから。“自己分析”では、病気になる前の自分の良い面、悪い面を見つめ直す事ができたから。

Tさん【自己分析】

休職要因や復職後の課題について、段階を追って考えることができました。

【問題解決型行動計画】

認知行動療法を課題にしたが、毎回スタッフが目を通してフィードバックしてくれるので、少しずつ慣れることができました。

Yさん【職場の人間関係づくり(活動クラス)、コミュニケーショントレーニング】

2つのプログラムに共通している「アサーション」が1番ためになったと思います。私は自分の意見をあまり言うことがなかったり、感情を表に出すのが苦手だったりするのですが、人とコミュニケーションを取るうえでとても重要であると知ったからです。

Sさん【オフィストレーニング】

スタッフが部長役でメンバーが社員となって職場環境を想定して作業するプログラムが最もためになりました。プログラムは提出物のしめ切りなど大きな負荷がかかるものですが、そのような状況で部長やメンバーと相談をしたり、体調についても相談したりと、体調を維持しながら負荷に対処していく方法を試していけるので、自分にとってはとても大きな財産になりました。