皆さんこんにちは、作業療法室です。
今回は認知症急性期治療病棟で行っている作業療法プログラムの1つ、『クラフト』を紹介します。『クラフト』では、塗り絵、脳トレプリント(計算、数独、漢字、詰将棋)、硬筆などを提供しており、患者さんがやりたい課題を自身で選んで取り組んでいます。
特に人気なのが塗り絵で、季節を感じられる絵からお花や風景、人物、キャラクターなどと様々な種類は多岐に渡っています。塗り絵は一見簡単に見えますが、自分の好みの絵を選択し、絵に合った色を選択する、線からはみ出さないように塗るなど、認知機能から運動機能まで様々な能力を必要とします。
また集中力も必要とするため、患者さんによっては疲れてしまうこともあり、そういった場合には作業療法士が休息を促すなど、患者さんの状態に合わせて作業に取り組んでもらっています。
「上手だね」「私も同じものをやりたい」と自然と会話が生まれる交流の場にもなっています。また、同じ絵を選んでも患者さんによって出来上がりが全く異なります。私たちスタッフも、患者さんの個性あふれる作品を見るのが楽しみとなっています。