うつ病診断

うつ度チェックを「簡易抑うつ症状尺度(QIDS -J)」を使って行いましょう。

睡眠、食欲/体重、精神運動状態に関する項目について設問に答えていくことで、簡易的にうつ度が診断できます。 選択項目によって点数が加算され、合計点が0~27点中何点かでその尺度がわかります。

簡易抑うつ症状尺度(QIDS -J)とは

簡易抑うつ症状尺度(Quick Inventory of Depressive Symptomatology:QIDS -J)は、16項目の自己記入式の評価尺度で、うつ病の重症度を評価できるほか、アメリカ精神医学会の診断基準DSM-IVの大うつ病性障害(中核的なうつ病)の診断基準に対応しているという特長を持っています。
世界的に知られた精神科医John Rush先生によって開発され、世界10カ国以上で使用されています。
日本語版は、慶応大学医学部の藤澤大介先生のグループによって作成されました。

採点の方法

睡眠に関する項目(第1~4項目)、食欲/体重に関する項目(第6~9項目)、精神運動状態に関する2項目(第15、16項目)は、それぞれの項目で最も点数が高いものを1つだけ選んで点数化します。

それ以外の項目(第5、10、11、12、13、14項目)は、それぞれの点数を書き出します。

うつ病の重症度は、睡眠、食欲/体重、精神運動、その他6項目を会わせて9項目の合計点数(0点から27点)で評価します。

原版QIDSでは、点数と重症度は下記のようになっています。

0点~5点正常
6点~10点軽度
11点~15点中等度
16点~20点重度
21点~27点きわめて重度

QIDS-Jの使い方

各項目が大うつ病性障害の症状に対応しているので、うつ症状の評価やスクリーニングに使えるほか、合計点を算出することでうつ状態の変化を見ることができます。
6点以上の場合にはうつ病の可能性がありますので、まず医療機関に相談してください。