2024-12-30

静養病棟心理プログラム「療養教室」

今回は心理士が行っている静養病棟の集団プログラム「療養教室」をご紹介します。

このプログラムは小グループで行う勉強会で、再発予防を目的とし、主にうつ病について学びます。

先日は「ストレス対処の方法」について勉強しました。

「ストレスとはなにか?」
「ストレスにはどんなものがあるの?」というお話、

現在の自分のストレス状況についての確認、

そして最後は皆さんで以下のような事例検討を行いました。

職場(あるいはご近所)で苦手な人がいる
その人と話すといつもなんだか嫌な気持ちになる
我慢してその場にいることもあるけど、その後はどっと疲れてしまう

こんな時、どのような対処方法をとりますか?

参加者の皆さんからは、

好きなものを食べてたまったストレスを発散する
その人と話すことを回避できるように行動する
周りの人に助けを求める
など様々な案が出され、お互いの意見に頷きあう様子も見られました。

療養教室ではこのように、参加者同士のコミュニケーションも大切にしております。一人ではなかなか考え付かないものも、複数名が集まると色々な視点から様々な意見が集まり、“こんな考え方もあるんだ”とより多角的に物事を捉えられるきっかけに繋がります。

これからも皆さんと一緒にうつ病への理解を深め、ご自分なりの再発予防の方法を見つけていけるようなプログラムを行っていきたいと思います。