2022-11-02

修了生の声 「私がリワークで得たもの」

 皆様こんにちは。前回に引き続き、リワークを修了された方の声を紹介させていただきます。

間もなくリワークプログラムを修了し、復職に向けた準備を行っているYと申します。

 私がうつ病の診断を受け、休職を決断した時には「1~2ヶ月くらい休めば復職出来るだろう」と考えていました。ところが、休み始めると、みんなに迷惑を掛けることになってしまった罪悪感や、本当に復職出来るだろうかという不安感が日増しに強くなり、症状があまり改善しないまま半年以上が過ぎてしまいました。

 主治医の先生からは「半年以上仕事から離れてしまうと、戻るためには誰かの手助けが必要ですよ」と言われ、また産業医の先生からは「リワークという復職支援の制度を活用してはいかがですか」と助言されました。

 いくつか候補となる施設・機関を挙げていただきましたが、初めに見学した戸田病院のリワークプログラムに参加させていただくことにしました。

 3段階のクラス分けがされていて、各段階に応じたプログラムが用意されている事、また座学だけでなくグループワークを通じて自分自身の性格や行動パターンを分析することで、有効な再発防止策を自ら見つけ出すことが出来ました。

また、復職準備クラスでは実際の職場で起こり得る状況を想定して、より実践的な活動を経験することが出来たと思います。

 リワークでの活動を振り返ってみると、プログラムの時間中はもちろん、それ以外の余暇時間もリワークに通う仲間たちと一緒に過ごしたことが私自身にとってはとても有意義なものでした。ひとりで考えていても分からなかったであろう多くの事を、クラス・グループのみなさんのお陰で気付くことが出来ました。

 もし、リワークへの参加を検討されている方がいらっしゃったら、多少の不安があっても思い切って参加してみてください。そこには同じような悩みを抱えながら一緒に学び考えていくことが出来る仲間が必ずいると思います。

 

(担当スタッフからのコメント) 

症状が強く苦しい時期から回復され復職に至るまで、たくさんの苦悩がありましたが、その中でも目的を見失うことなく、努力を重ねておられておられました。復職された今も、体調管理をしっかりと行いながら、仕事に励まれていることと思います。今後のご活躍をお祈り申し上げます。また、この記事を読んでいる同じような境遇の方がいらっしゃれば、参考になればと思います。ご本人の了解のもと、投稿させて頂きました。