今回はサーガディアンリズムについてお話させていただきます。あまり聞きなじみのない言葉ですが医療職や特に看護に携わる方は聞いたことがあるかもしれません。
サーカディアンリズム(circadian rhythm) は日本語で 概日リズム と呼ばれ、約24時間周期で起こる生理現象の事を指します。
これによって明るさや温度、湿度など様々な環境変化が及ぼされます。 これに適応し生存するために、生物の体内にもこれと同じようなサイクルが備わっています。 例えば、我々は一般的には朝になって日が昇ると起きて活動し、夜になり日が落ちると眠くなって睡眠を取ります。
ストレスが多く生活が不規則になりがちの現代では実はこのリズムが崩れている方も多いかもしれません。リズムが乱れることは自律神経に影響し様々な体の不調に繋がっていきます。
私の所属している病棟は男子濃厚治療病棟で統合失調症の患者様多くいます。慢性期の統合失調症では陰性症状として抑うつ状態や活気の低下などが実は問題となることが多いです。当たり前のことではありますが夜間に睡眠を確保することで不思議と精神状態が落ち着くこともあります。また夜間の睡眠を確保することで日中の活動にも繋がります。
朝起きたら日の光を浴びるといったことから始めてみてはいかがでしょうか。