認知症濃厚治療病棟(第10病棟)では、病棟ホールに患者様が集まり、食事を召し上がって頂いています。ところが認知症患者様の中には、人の食事を食べてしまう“盗食”や、落ち着きなく他患者様の席に近寄ってしまい、トラブルが発生します。認知機能低下が進行する中で、指示入りも困難となり、特定の患者様の対応において苦慮していました。ところがある日、数名のスタッフによるアイデアと、日頃の観察力が発揮され、対象の患者様の画期的な座席指定が試みられました。その結果、それまで起きていてた、いくつかの問題は解消され、本人はもちろん、周囲の患者様もとても穏やかに食事がとれるようになりました。そんな患者様の落ち着いた様子や、それをほほえましく見守るスタッフの光景がとても温かく感じる一場面でした。
2023-02-13