2024-09-24

静養病棟心理プログラム「療養教室」

今回は心理士が行っている静養病棟の集団プログラム「療養教室」をご紹介します。

このプログラムは小グループで行う勉強会で、再発予防を目的とし、主にうつ病について学びます。具体的には症状の特徴、療養生活のポイント、薬との付き合い方、ストレス対処法、自己理解、退院後の生活など様々な内容についてお話します。参加者同士のコミュニケーションも大切にしており、互いに参考になる意見や体験談が出ることもあります。

先日は「回復までの流れ」「治療の方法」について勉強しました。私たちはどうしても、治療をすれば右肩上がりで良くなっていくようなイメージを持ちがちですが、回復には良くなったり悪くなったりを繰り返します。人間だれしも、ずっと同じ気分でいられるわけではありませんよね。調子が悪くなると落ち込みますが、治療を続けていればお薬や精神療法が下支えしてくれています。そういう時は活動を控えてエネルギーの回復を待ってほしいと思います。

うつ病は再発することが多く、再発を繰り返すと慢性化しやすくなるため、それを予防することが重要だとされています。再発を防ぐには、まずご自身の病気について正しく知っていくことが大切と伝えています。