心理室の活動–静養病棟『心理のつどい』のご紹介
静養病棟では入院集団精神療法『心理のつどい』を行っています。静養病棟に多い認知症状のある方向けに、認知機能の回復、自尊心・自立心の向上をめざしたプログラムを提供しています。実際のプログラムでは、「頭の体操」と称したゲームや課題を解いて頂いたり、季節の話題などを提供し、司会者と患者様、患者様同士の相互コミュニケーションが取れるようにしています。
今回は日付にちなみ、旬の食べものの話題を提供しました。普段外出することが少ない患者様も旬の食材、それにちなんだ思い出を語ることで、生き生きとした表情を見せたり、「今そんな季節なんだねぇ」と季節感・現実感を取り戻す姿が見られました。ゲームでは「『い』で始まる食べ物」を挙げてもらいました。なかなか初めは出てこないのですが、ぽつぽつ出始めると「あ~そういうのがあったわねぇ」と新たな発見をされているようでした。答えが出なくても、言葉を見つけた時の気づきを大切にしてもらっています。そして最後に季節の歌を歌うのですが、このとき一番皆さん張り切っていらっしゃいます。
今回は季節柄、体調の優れない方も多かったのですが、また皆さんとにぎやかに実のある時間を過ごせればと思っています。