閉鎖病棟SSTのご紹介 その3

閉鎖病棟SSTの活動についてお知らせします。
SSTとは社会生活を送る上で必要なコミュニケーションスキルを向上させていくプログラムです。
具体的には、開放病棟へ行くことを目標に、病棟内で上手くコミュニケーションが取れず困った場面や、どう言ったらいいのか迷った場面を振り返り、どう言ったらいいかを考え、練習していきます。

今回は、診察場面でのコミュニケーションの練習を行ないました。参加メンバーAさんより、「診察の時、先生に『どうしたら退院できますか?』と聞きたいけど、あがってしまって聞けない」との困り場面が出されました。
それに対して皆さんから「自分は事前にメモに書き、それを渡すようにしている」、「私も緊張する」等の意見が出されました。

その後、これらの意見を踏まえ、Aさんは実際の診察時に実践、翌週その結果を聞くことが出来ました。
「緊張はしたけれど、事前に言いたい事を紙に書き、それを覚えて、診察の最初に言えた。ハッキリとした口調で伝えるように気をつけた」とのことでした。

実際にどのような感じで伝えたのかを再現して頂き(写真の場面です)、皆さんでAさんのコミュニケーションのどんなところが良かったかを確認し合いました。

このようにSSTの場で考えたり練習したことを実際の病棟生活の中で実践しながら、開放病棟へ、退院へ向けて頑張っています!