リワークデイケア「卒業生の声Part15」

穏やかな日差しにいつしか春の訪れを感じる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は卒業生の声をご紹介します。

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私は2019年4月に平成最後の卒業生としてこのリワークを卒業しました。
卒業時、復職する日はまだ決まっておらず、復帰部署を人事と長期に渡り調整していたら気が付くと半年が過ぎていました。毎日外には出ず、睡眠も2時間起きに目覚める始末で、生活リズムが極端に悪くなっていました。

「復職できるのだろうか?」と1人悩んでいたところに丁度リワークの茶話会があり、担当スタッフに相談した結果、生活リズムを整える目的で今年の11月から再度リワークに通うようになりました。

朝は太陽の光を浴び、昼間リワークで活動することでぐっすり眠れるようになり、すぐに生活リズムも戻ってきました。

「私が休職要因と異動に拘った理由」
私は降格したことで全てのモチベーションを失い、溜まっていた疲れにストレスも加わったことで会社に行けなくなってしまいました。
休職して2年半という期間は元部署が新しい仕事や組織変更により生まれ変わっており、私にとって大きな穴が開いた状態で、うつ病の再発を避ける為に元の部署を避けたかったです。
もう1つの理由としては、私の会社には復職に関するにマニュアルがなく、やり取りにすごく時間がかかったことで復職支援プログラムとはどのようなものか?安心して治療に専念するにはどのようにすればよいか?などリワークや独学で学びました。自分が経験したことを活かして会社のメンタルヘルスケアを変えたいという思いもあり、復帰先はそれに関わる部署を希望しました。

メンタルヘルスケアの重要性を会社に言い続けた結果、プロジェクトを立ち上げる方向だという報告を受けました!!
異動に拘っていましたが、それを聞いて糸が解けるように無くなりました。

私が悩んでいた時期に、家では妻も私が休職している現状を誰にも相談できずに一人で悩んでいました。「リワークに行って色々聞きたい!」と相談され、妻と担当スタッフとの面談が行われました。
帰ってきた妻は笑顔を取り戻していて、それだけ苦しんだのだと実感し、事実を正確に受け止めることが出来たのです。

時間はかかりましたが、会社と面談をして私もようやく今年3月から復職することになりました。

希望の部署ではありませんでしたが、ここで学んだことはいつか必ず生かそうと思っています。

最後にどうしても言いたいことが3つ。
1.リワークを卒業して、まだ復職出来ずにいる場合はなるべく早くリワークに相談しましょう。一人で悩んでも仕方がありません。「卒業したのに」という恥ずかしい気持ちは捨てても大丈夫です。
2.自分はうつ病になって辛い!だが、家族は誰にも言えずもっと辛い思いをしていることを理解しましょう。
3.拘りを持つことは自分に厳しくなくては続きません。現実を見直し、人生設計図の別の機会で達成できるような目標を立てられないか考えてみましょう。

リワークスタッフの皆さん、担当の○○さん、私を支え続けてくれてありがとうございました。
その間リワークに通所されていた皆さん、温かく迎えてくれてありがとう。

そして悩みながらも支えてくれた妻へ、ありがとう。

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ご卒業おめでとうございます!
復職までの期間が長く、不安も強かったと思います。いつ復職しても大丈夫なように常に生活リズムを意識され、ストレスが生じたときはコーピングで対処されましたね。
「自分が経験したこと、経験から学んだことをいかして同じように苦しんでいる方の役に立ちたい」と資格勉強に励んでいた姿に感心しました。
また、奥様の苦しみや戸惑い、不安な気持ちを面談で聞かせて頂いたことで改めてご家族様へのケアの大切さを感じました。
復職後も今まで勉強なさってきたことを存分に発揮してください。何かありましたらいつでもご相談してください。

リワークデイケア『リフレッシュタイムのご紹介!』

はじめまして。復職準備クラスのNです。
リワークでは講座や個別活動などの自分の課題に取り組む時間とは別に、オン・オフを切り替えられる時間として、選択プログラムのリフレッシュ活動があります。
私も主治医の勧めで通所を始めましたが、ずっと仕事や病気のことばかり考えていると気分が滅入ってきてしまうので、リフレッシュすることは大切だと思います。

内容は、雑談やオセロ、ジェンガ、カードゲームなど皆で賑やかに遊ぶようなものが多く、特にカードゲームにはトランプやウノなどのメジャーなものから、ノイや二ムト、ゴキブリポーカーなど人によってはあまり聞きなじみのないものまでたくさん揃っています!

リワークに来て初めて遊んだカードゲームがある人が大半なので、ルールを知らなくても全く問題ありません。周りのメンバーが優しく教えてくれるし、やっていくうちに覚えて、その時にはもうゲームにハマっているでしょう(笑)
最近のリワーク内での流行りは、シンプルかつ1回の勝負が短いノイと革命するとテンションが上がるトランプの「大貧民(大富豪とも呼ぶ?)」です。多いときはスタッフの方も交じって15人以上でワイワイガヤガヤしながら楽しんでいます!
私はかつて、大貧民をやっていた時、1回のリフレッシュ活動中に3回革命を起こしたことがあります!基本的に革命は同じ数字を4枚揃えないといけないので、結構低い確率だと思います!でも、革命をやったから勝ちというゲームではないので、その後、惨敗してしまうのは、大貧民あるあるです(笑)

人と話すことやゲーム自体が苦手な人でも気軽に参加できて、童心に帰ったように笑いあいながら皆で遊べるこの時間が、私はとても大好きです。
皆さんも気持ちの切り替えを上手に行って、活動意欲を高めていきましょう!!

リワークデイケア『1日の過ごし方(導入クラス編)』

はじめまして、復職準備クラスのHです。
今回はこれからリワークに通おうと考えている皆さんにイメージをつかんでいただくために、私の「導入クラス」での過ごし方についてご紹介します。

プログラムは午前と午後に分かれており、午前中は「交流会」です。交流会とは、人と話すことに慣れたり、気持ちをほぐしたりすることを目的としています。今回はコラージュを作成します。皆さんはコラージュと聞いて何を思い浮かばれるでしょうか。リワークでは新聞のチラシの切り抜き、貼り付け、様々な作品を皆で和気あいあいとおしゃべりしながら作成します。写真は、通所者の一人がスーパーのチラシを使用して作成したフルーツの木です。まるで、童話に出てくるような素敵な木で、子供や大人でも、思わず立ち止まって見上げてしまいますよね。

午後はスポーツです。スポーツは広いホールに移動して行います。卓球、バドミントン、ボール蹴りなどなど。一番人気は卓球でしょうか。低い位置から速いサーブを打つAさん。摩訶不思議なカットをかけてくるBさん。私は、コーナーを狙った速いサーブで得点を稼ぎます。各自それぞれ技法を凝らして試合に挑んでいます。こちらも和気あいあいとしていて、皆で応援の歓声をあげながら楽しんでいます。スタッフも交じって試合を行う事もあります。これがなかなか強いので侮れません。水分補給の休憩を挟みながら楽しみます。

14時半からはお楽しみのリフレッシュタイムです。この時間はゲームをしたり、休憩したり各々楽しみます。私は、カードゲームの大貧民を楽しんでいます。
15時でリワークは終了です。夕礼でその日の出来事を報告して帰宅します。
いかがでしたか? これが私の導入クラスの一日でした。