2019-08-26

リワークデイケア「卒業生の声part13」

夏も終わりと申しながらまだまだ暑い日が続いております。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
7月にご卒業された方からメッセージが届きましたのでご紹介致します。

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リワークには2018年11月末から約8ヶ月お世話になりました。

通所当初(導入クラス)は過ごし方も良く分からず、昼休みもメンバーと交流をせず寝ていることが多かったです。先輩方に卓球とリフレッシュ活動に誘って頂き、参加する事で徐々に慣れていきました。暫くするとリワークに入所したばかりの人に声がけをしている自分がいました。今振り返ると入所時は他の人と仲良くするつもりはありませんでしたが、自分からコミュニケーションの場に赴き、他のメンバーに声を掛けられるようになったのは回復し始めていた証拠なのかと思います。「挨拶=コミュニケーションのスタート」、「声を掛ける及び誘う=コミュニケーション・交流のスタート」と考えを改められました。

活動クラスの講座では、自分の病気やストレス対処法、認知行動療法について学びました。以前適応障害で休職した時に焦って復職せずリワークに通い、病気等について学べば病変、再発しないで済んだのではないかと大変後悔しています。まだまだ先が長いので一度立ち止まって、自分の病気と向き合う大切さを強く感じました。

復職準備クラスでは、自分の性格及び傾向を知る為の自己分析や実際の職場を想定したオフィストレーニング、コミュニケーショントレーニングなどのプログラムを2回受け、色々なことを学びました。うつ病を患った原因の一つに性格的な問題(真面目過ぎる、常に全力をだす)があることは薄々気がついていましたが、今までの自分の生き方と考え方を否定するようで直す勇気がありませんでした。グループワークでメンバーに仕事を振り分けるより一人でやった方が早いと思ったり、依頼してもイメージと全然違う物を作ってくることで一緒に作業(仕事)をするのがとても辛く、メンバーとの力の入れ具合に温度差を感じ体調を崩した時期もありました。担当のスタッフは面談日以外にも時間をつくって話を聞いてくれた上、様々なアドバイスや考え方等を教えて頂いたことで辛く体調も悪い中、途中で脱落することなく最後まで取り組むことが出来ました。時間はかなり掛かりましたが、スタッフとメンバーの支えにより常に全力投球ではなく、「力を抜く」を意識できるようになりました。
コミュニケーショントレーニングでは、相手を尊重しつつ自分の意見も言うことを学びました。今までは自分の意見のみ言っていましたが、相手の意見と考えの良いところを見つけ、尊重しつつ自分の意見を言えるようになり始めました。

スタッフの皆さんは、ユニークな方々が多く、リワーク生活を楽しく過ごす事が出来ました。また、気持ちが落ちた時や困ったときに相談したいと声を掛けると、忙しい中でも話を聞いて適切なアドバイスをくれます。自分が苛々しながらスタッフに文句を言ってしまったこともありましたが、最後まで話を聞いて頂き優しく対応をしてくれたことはとても感謝をしています。

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ご卒業おめでとうございます!
通所当初は早く復職したいという思いから焦りの気持ちが強く、思い通りにいかない時は体調を崩されることがありましたね。メンバーさんとの交流を通して少しずつ表情が柔らかくなり、自分と向き合うようになっていかれました。何事も全力投球でやってきたので「力を抜く」事に慣れず、逆にモチベーションが下がってしまう時期もありました。スタッフと相談しながらモチベーションが下がらばない程度に力を抜く、自分の容量を把握する、一人で抱えず周りと相談しながら作業を進める、時には任せてみるを意識し、取り組んだことで少しずつ自身にあった「仕事」の進め方が分かるようになりましたね。成功体験を重ねていくことで復職への自信にも繋がりました。
復職されたあとも一人で抱えないよう周りと相談しながら業務をこなしてくださいね。
しばらく暑さが続くようですのでくれぐれもご自愛ください。