はじめまして。復職準備クラスのIです。
リワークってどんなところかは、なんとなくイメージができたけれど、実際通っているひとはどう感じているんだろう…。そんな気になるところを、戸田病院リワークデイケア「ひまわり」に通所しているみなさんにきいてみました!
まずはリワーク歴真ん中くらい、病気や治療法に関する知識をつける講座中心の“活動クラス”の方の声から。「朝起きられるようになった」「体を動かす時間が増えた」「規則正しい生活ができるようになった」「生活リズムを整えることができ、復職にむけ着実に進めていると信じている」と、生活習慣の変化に関する声が多かったです。休養中の生活ではなかなか難しいことのひとつができるようになり、自信につながる方も多いと思います。また「自分の病気と向き合えるようになった」「エゴグラムで自分の自我状態が把握できた」「マインドフルネスやコーピングなど、日常生活で意識的にストレスに対処することの重要性を理解した」と病気に関する知識をつけたことで感じた前向きな変化もあったようです。「休職の要因て、なんだったんだろうと思う時もあったが、スタッフさんの一言で思い出す事ができた。スタッフさんのサポートが素晴らしい」との声も。スタッフさんには、みんなたくさん相談して助けられています。さらに「久しぶりにカードゲームをやって楽しい」「卓球仲間ができた」「久しぶりに書道をやった」など、自由参加のクラフトワークや昼休みの卓球、カードゲームで楽しんでいる方もいらっしゃいました。
つづいて、リワーク歴ベテラン、実践的なトレーニングやグループワーク中心の復職準備クラスの方の声から。みなさんたくさんの課題をこなす中で、たくさんの気づきがあるようです。まずはストレスについて。「今どんなストレスをどれくらい抱えているか、客観的に気づけるようになった。」「今まではなんとなく調子悪いな、と思っていたことが、これはストレスによるものだ、とか、自分は疲れていると分かるようになった。」といった声があがりました。自分の身体や心と向き合うきっかけになっているみたいです。また、「グループワークを通して、以前より自分の主張ができるようになった」「前より積極的に発言、行動できるようになった」「今まで、自分よりも相手のことを1番に考えてしまっていたが、今は自分も相手も対等に考えられるようになった」など、人との関わり方、付き合い方について成長、ヒントを得た方もいるようです。さらに、自分の考え方に変化があった方も。「“もっと自分の体調を第一にした考え方がありますよ!”と指摘されて、自分一人だけではなかなか回復するのは難しいんだなと実感した。当時は気づけなかったが、スタッフの方に見守っていただいてきたおかげで、自信をもって、前よりも回復してきている、と思えるようになった」との声もありました。みなさんリワークを、ご自分と向き合って成長する機会にされているようですね。なかにはこんな声も。「とにかくワークで文章を書かされた。おかげ様でA41枚程度の文章であれば、1時間集中して書き上げられるようになった。」このとおり、課題は少々大変ですが、集中力も身につくいいチャンスになりそうです。
そして、「友達ができた。同じ悩みや病気で相談できる友達、共感してくれる人が周りにいなかったので、仲間ができてよかった」との声。この記事を書いてるわたしも、リワークで友達ができました。リワークに来る前は、体調が悪いのに人間関係の中に入っていくなんて辛いなあ、と思っていたのですが、ちょっと話しづらい病気のことや体調のことまで話せる友達は、とても心強いです。読んで下さっている方にも、安心できる仲間ができるかもしれません。
最後にわたし自身のこと。わたしははじめリワークにくるのが嫌で嫌でしかたありませんでした。自分を変えなきゃいけない場所だと思っていたからです。通うようになりスタッフさんに「自分を変えなくてもいいんです。生きやすくなるためのやり方をしって楽になってくださいね」といわれ印象がかわりました。リワークで教えてもらったストレス対処、自分の性格について理解すること、自分の病気との付き合い方、上手なコミュニケーションの取り方、ぜんぶ自分が楽に過ごしていくための方法だとわかって、プログラムともきちんと向き合うようになりました。苦しむだけでなく、自分とも病気ともうまくやっていく方法があると思えるようになったこと。これが、わたしがリワークでできるようになったことです。
リワークについて、不安に思っている方も多いと思いますが、みんなよい変化を感じられています。
ぜひ見学にいらしてみてください。