2020-07-31

リワークデイケア 『卒業生の声part19』

みなさまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。梅雨が続きますね。

本日は7月に復職された卒業生の声をご紹介させて頂きます。

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昨年の12月末から7月までの約7ヵ月間、戸田病院さんのリワークでお世話になったKです。

私がリワークという言葉を初めて知ったのは産業医面談の時で、リワークに通う様に言われたことがきっかけです。はじめの頃、私はリワークに対して良いイメージを持っていませんでした。リワークは、私の様に仕事を長い間休んだ人が通う、後ろ向きのイメージがあるところだと思っていたからです。講座を受けても気分が上がらず、リワークに通って一体何になるのだろうといった疑問すら抱いていました。

しかし、いつ頃からなのでしょうか、リワークに通うことが楽しいと思う様になり、リワークの無い生活が考えられなくなっていました。本来、本腰を入れてやるべき必須プログラムの課題もそこそこに、リワークに通っている他の人達との他愛のないおしゃべり、お昼休みの卓球、自由参加のプログラムのクラフトワークで創作活動等を全力で楽しんでいる私がいました。

ときには気分が上がり過ぎてスタッフさんに叱られたこともありましたが、(スタッフのKさん、ごめんなさい)いつも明るい話し声や笑顔にあふれ、これから復職や再就職に臨もうとする人達が前向きに頑張っている・・・今の私が思い描いた戸田病院さんのリワークのイメージです。もちろん、講座等のプログラムはきちんと取り組まなければなりませんし、個別活動の時間中は他の人に迷惑をかけないように気をつけなければなりませんが、それ以外の時はみんなでワイワイ楽しめて、誰もが明るい気持ちでいられる場であって欲しいのです。

おっと、私の思いを少々熱く語ってしまいました。それでは、私がリワークに通って良かったと思うことをお話ししましょう。それは、リワークに通うことによって、普段の職場や家庭の生活では無かったであろう「気づき」があったことです。リワークに通う人の年齢や社会的な立場は様々ですが、誰もが復職や再就職に向けて頑張っている「仲間」なので色々なことを遠慮なく言い合うことができましたし、また、スタッフさんも気づいたことがあれば遠慮なく指摘をされ、ときには叱ってくださり、(スタッフのKさん、本当にごめんなさい)それらの中に様々な「気づき」がありました。ひとつ例を挙げると、今までに私自身も、そして周りの人達も気づかなかった「私の意外な一面」が存在することに気づくことができました。戸田病院さんのリワークに通わなければ、おそらく生涯、その一面に気づくことはなかったでしょう。

最後に、正直に白状しますと、私は様々な講座で学んだことをあまり覚えていないのです。こんなことを言ったら、現在リワークに通い講座を真剣に受講している人達や、講座において様々な知識を教えてくださったスタッフさん達に怒られてしまうかもしれません。でも、私は戸田病院さんのリワークを通じて様々な「気づき」を得ることができ、また、様々な人達と出会うことができたので、私はこれで良かったと思っています。もし、これを読んでいるあなたがリワークに通い、何か一つでも得るものがあれば、それはあなたにとって何にも代えがたい、素晴らしい宝物になると私は信じています。

私は7月末に職場に復帰することになりますが、個別担当のKさんをはじめとしたスタッフの皆さん、同じ時間を共に過ごした通所生の皆さん、本当にありがとうございました。

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Kさん、復職おめでとうございます。今日から現場復帰、緊張と不安の中で一生懸命取り組まれている姿が目に浮かびます。

リワークでは講座を受けながら、自分に置き換えて考えて、洞察を深めておられました。特に復職準備クラスでは応用・実践編となり課題の負荷も高く、難しい局面もありましたが、その中でも目標を見失わずやり抜く姿は、とても素晴らしかったです。ご自分の強み、そしてリワークで新たに得た気づきを大切に、くれぐれもお身体に気を付けて日々お過ごしいただけますように。