2018-10-23

閉鎖病棟合同SST

今回は閉鎖病棟合同SSTの活動についてご紹介します。SSTとは社会生活を送る上で必要なコミュニケーションスキルを向上させていくプログラムです。閉鎖病棟合同SSTでは、開放病棟へ行くことを目指し、自分の気持ちや意見を伝える練習、断る練習、頼みごとをする練習等、日常生活で必要な様々なコミュニケーションについて練習しています。

SSTは半年間を1クールとし、半年ごとにメンバーを変えてSSTに取り組んでいます。この日は新しいメンバーになって3回目のSSTでした。「来るだけでも緊張します」という方も中にはおり、グループ内には緊張感が漂っていました。そのため、この日のウォーミングアップでは、「私が思っているものは何でしょう」というゲームを行ないました。これは「はい/いいえ」で答えられる質問だけをしながら、相手の思っているものが何かを当てるゲームです。例えば、「それは食べ物ですか?」「それは甘いですか?」等聞いて答えを絞っていきます。まだお互いがどういう人かもわからない中で行なうため、答えを当てるのは意外と難しく、メンバーもスタッフも一致団結しなければなかなか答えを当てられません。しかし、そうして必死に考えるうちに自然とコミュニケーションも生まれ、正解したときには皆さんの表情も和らいでいました。

その後は、コミュニケーションに関するチェックリストを行ないながら、自分の普段のコミュニケーションについて振り返ってみました。「自分の気持ちを言えているか」「嫌な頼まれごとを断れるか」等、様々な項目をチェックしてみると、「あまり自信がない」と思っている方が多く見られました。これからのSSTでは、皆さんがあまり自信がないなと感じている場面を1つ1つ取り上げながら、「どうしたら相手に上手く伝わるか」を一緒に考えて練習していきます。半年後、再度このチェックリストを行なった際には、少しでも「自信がある」にチェックがつけられるよう、頑張っていきたいと思います。