2022-12-17

作業療法室 認知症患者リハビリテーション(前編)

当院作業療法室では、認知症患者様に対して集団での作業療法に加えて作業療法士、理学療法士が個別療法としてリハビリテーションも行っています。

■内容

認知症患者リハビリテーションでは、患者様やご家族様のニーズや治療方針に基づき、①見当識訓練(日付確認)②学習訓練療法(計算、漢字プリント)③回想法(スタッフとの会話)④音楽療法(なじみのある音楽を聴く)⑤運動療法(理学療法士による身体リハビリ)⑥作業療法(手工芸)といった内容を、個別で一日20分、週3回提供しています。

■効果

・個別で継続的に実施する事で本人のペースに合わせることが出来、なじみの関係も構築される。(記憶の維持、不安の軽減)

・人とコミュニケーションを取ることで、孤立させずに交流を促せる。(入院QOL向上)

・個別で継続的に関わる事で患者様の理解が深められ、その情報を他の治療にも活かすことが出来る。

認知症患者リハビリテーションでは、個別で行うという特性を活かし患者様、ご家族様のニーズや患者様の状態に合わせて提供するために、多職種とも連携し多種多様なメニューをご用意しています。

次回後編では、認知症患者リハビリテーションの具体的な実施例をご紹介させて頂きます。

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