2023-05-01

第3病棟 ストレングスモデル

 こんにちは!戸田病院第3病棟です。当病棟は男性の慢性期閉鎖病棟です。統合失調症などの精神疾患では幻覚や妄想など陽性症状と言われる症状が問題となりやすいですが、しかし実は陰性症状が慢性期では大きな問題となります。

陰性症状とは意欲の低下や人格水準の低下など身の回りのことが徐々にできなくなってしまう症状です。また、しばしば精神科の看護師は患者さんを管理しようとしてしまうものです。そこで今回はストレングスモデルというものをご紹介したいと思います。

ストレングスモデルは、患者さんの夢や希望を実現させるために、 患者さんが持つ強み(=ストレングス)を生かした生活を支援していく考え方 のことを指します。 病気や障害による「できないこと」に焦点を当てるのではなく、患者さんの長所や強みにアプローチして「できること」を大切にする支援を指します。 自身も精神障害を持つ研究者、チャールズ・A・ラップによって提唱されました。

精神科病棟で働いていますと患者さんの出来ないことや問題点ばかりに目が行きがちです大事なのは今できることは何があるのか目を向けて関わることが大切です。

もし機会がありましたら沢山の著書や情報がありますので調べてみて頂ければと思います。