開放病棟では、退院後に必要なスキルの一つとして、人と円滑なコミュニケーションを結ぶことを目標に、ロールプレイをメインとしたSSTプログラムを実施しています。
このプログラムは4月上旬からスタートしますが、年度末には「卒業プラン」と称して外出の機会を設けています。
今回は、前年度末に実施した「卒業プラン」についてご報告します。
「卒業プラン」当日に向け、準備・練習を計4回行ないました。
各種交通機関の利用の仕方、お店での注文の仕方、公共施設の利用についてなど、短い準備期間の中さまざまな項目を確認しました。
中でも、実際の場面を想定して具体的なやり取りを練習するロールプレイの時間は長くとりました。
当日は、練習したとおりに「うまくできました」と笑顔を浮かべた方もいらっしゃれば、「うまくできませんでした」と難しい顔をされた方もいらっしゃいました。
しかしよく話を伺うと、できなかったけれど同行したスタッフに状況をしっかり説明できたことで支援をしてもらったということでした。
自分が困っていることを周りに伝えて助けを求めることも、大切なコミュニケーションのひとつですね。
また4月上旬に新たな患者様たちを迎えて、開放病棟SSTをスタートしていく予定です。