2017-08-11

SSTプログラム

今回は、当院開放病棟で週に1度行っているSSTのプログラムをご紹介します。
このプログラムでは、患者さんの意欲や主体性、また社会性の向上を目標として
コミュニケーションに焦点を当てた取り組みを行っています。
毎回一人の患者さんについて、その方の苦手なこと、今直面している困っていることを取り上げ、
どのようなコミュニケーションスキルによってそうした事態に対処すればよいかを
本人を含む患者さん、スタッフと一緒に話し合っていきます。
そして具体的な声かけの仕方、言葉以外の表現(ジェスチャーや視線など)を決めて皆の前で練習し、
新たなスキルの獲得を目指します。
それを宿題として持ち帰り、次の回では、その報告をしてもらいます。
またSSTでは、参加者からのアドバイスはもちろん、良かったところに関する感想を頂くことができます。
前回は「伝え方が柔らかい」「間の取り方が絶妙」「視線が合っていた」などのコメントがありました。
こうしたフィードバックがあると、患者さんは「これでいいんだ」という自信を得ることができ、
スキルの幅が広がることが期待できます