2024-06-19

-心理室より- 『急性期病棟・心理教育ミーティング ~薬のはたらき~』

先日、急性期病棟の心理教育ミーティングでは、「薬のはたらき」をテーマとして取り上げました。

この回では、薬剤師を講師として招き、症状を緩和していくために必要な薬のはたらきについて正しい知識を身に着けてもらうとともに、薬への関心を高めてもらいたく、薬剤師が参加された皆さんの薬に関する質問に直接回答していただくという機会を設けています。

今回は、副作用に関する質問があがりました。

まず、副作用は出る人・出ない人がいること、また、服用し始めてしばらくすると副作用がなくなり、薬の効果が上回ってくる場合があるとのことでした。ただ、副作用自体辛いものもあるので、出現時には十分に主治医に相談することが好ましい(自分では調整しない)とのお話がありました。

また、副作用の中でも「ふるえ」に関して、日常生活にも影響を及ぼしかねないものであるがゆえに、関心が高いようでした。これも十分に主治医と相談の上、本来の精神症状の緩和と副作用とのバランスを見極めて、対応策を検討していくことが望ましいとのことでした。

直接薬剤師の話を聞けるとあって、自分が考えていなかった疑問や質問にも真剣に耳を傾ける姿が見られました。普段、服薬している患者様だからこそ感じることも多々あることかと思われます。その一つ一つの声に対応し、患者様が症状緩和、またその先にある日常生活への流れを鑑みて、納得した形で服薬治療を受けられることが必要と感じます。

その中で、どうしても「治療を受ける」という、受け身的な表現と印象を持たれてしまい、主治医の前では思うように話せないことがあるようです。ただ、患者様が自らのために関心を持って治療に臨めるよう、診察時にどのようなポイントで主治医と話していけばよいのか、本プログラムでは個々のテーマに沿ってお伝えしております。