2026年9月27日

季節の移ろいを感じ、心穏やかに過ごすための看護ケア

 こんにちは。第10病棟です。第10病棟は亜急性期から慢性期の認知症の患者様をお引き受けする病棟です。第10病棟では、患者様が時の流れや季節の変化を感じながら、安心して入院生活を送っていただけるよう、日々の関わりの中で「季節感」を大切にしたケアに取り組んでいます。認知症の症状が進行すると、「今がいつなのか」「季節がいつなのか」といった時間を把握する感覚(見当識)が薄れやすく、不安や戸惑いにつながることがあります。特に朝晩の寒暖差や日照時間の変化が現れる9月は、自律神経や体調が乱れやすい時期でもあります。

 そのため、当病棟の看護師は、五感を通じた季節の働きかけを日常的に行っています。ホールにはお月見や秋の草花を取り入れた装飾を施し、日常の会話の中でも「朝晩は過ごしやすくなりましたね」「そろそろお月見の季節ですね」といったお声をかけ、自然な形で今日という日や季節を感じていただけるよう工夫しています。

 また、体温調節が難しくなる季節の変わり目だからこそ、衣類の選定や室温の細やかな調整、水分摂取の働きかけなど、身体面のコンディション管理にも気を配っています。

 変化の多い時期でも、患者様お一人おひとりが季節の移ろいを楽しみに感じ、温かく穏やかな気持ちで過ごしていただけるよう、スタッフ一同、思いやりに満ちた細やかなサポートを続けてまいります。