開放病棟では男女合同で心理教育ミーティング(全5回1クール)を行っています。退院準備に向けた一環として、疾病理解、薬のメリット・デメリット、生活リズムやストレス対処などに関する情報提供と意見交換の機会を持っています。
今回は薬の副作用について、その対処法を参加者全員で考えました。特に「眠気」は参加者ほぼ全員が訴える副作用でした。対処法についていくつかあげてもらいました。初めのうち「特に何もしていない」と答えていた男性メンバーはこれまでもひどいと午後2,3時まで臥床がちだったと言います。でも他メンバーの話を聴いているうちに「ひどすぎるときは我慢しないで薬を変えたり、先生に相談すればいい」という意見にたどり着きました。また「手足のむずむず」を訴えていた女性メンバーも、初めは「我慢する」と特に何も対処していない様子でしたが、他メンバーの意見を聞きながら「我慢しないでいいんですね、相談してみます」と少しほっとしたような表情を浮かべられていました。
薬の副作用は、継続して服薬していく中で壁となりやすい問題の1つです。でも症状緩和と日常生活を維持していくために必要な薬ですので、どう副作用と付き合っていくか大切になってきます。今回の意見交換を通して「みんなも同じように悩んでいるんですね」という気づきを得た方もいらっしゃいました。今後もこうした機会を大切に、一人で抱え込まないような工夫ができればと思います。