2019-09-30

心理室の活動

今回も閉鎖病棟SSTについてご紹介します。

SSTとは社会生活を送る上で必要なコミュニケーションスキルを向上させていくプログラム。各々にそのコミュニケーションスキルを磨きなおし、開放病棟へ行くことを当面の目標として、閉鎖病棟SSTのメンバーは日々コミュニケーションの練習に励んでいます。

プログラムは「挨拶」や「会話を始める」ことから始まりますが、初めは話をすることさえたどたどしく緊張していたメンバーも、半年のプログラム期間を経て、次第に病棟での生活でうまくコミュニケーションを取れずに困ってきた場面や診察場面などを振り返り、どういったら相手に自分の気持ちが伝わりやすくなるかを自分たちに考え、練習を重ねてきました。

先日行った茶話会ではそんな半年を振り返りながら会食をしました。「もう少し大きい声で話した方がもっと良かったんじゃないの?」とアドバイスしたり、卒業するメンバーは「今度ウォーミングアップのゲームを決めたりする役目を○○くんに託すよ」と残るメンバーにその役割を託していく姿が見られたり。お互いを尊重しつつアドバイスもできるいい関係が築かれ、話に花が咲いていました。

10月~また新しいメンバーでスタートします。まずは新しいメンバーが練習しやすい雰囲気や環境設定をしていければと思います。