今回は静養病棟で行っている「心理の集い」についてご紹介します。
静養病棟では週に1度、入院集団精神療法「心理の集い」を行っています。静養病棟に多い軽度の認知症の患者様向けに、認知機能の改善、コミュニケーション力の回復、自尊心や意欲の向上を目指したプログラムを提供しています。具体的には、季節の話題(食べ物、植物、行事や出来事)での対話、ゲームやクイズなどを患者様同士、患者様とスタッフとのコミュニケーションを図りながら進めています。
今回は「日本最低気温の日」にちなんで、「寒い日に食べたくなるもの」について皆さんとお話しました。「おでん」「鍋」「鍋焼きうどん」などまさに寒い冬にぴったりな食べ物が話題に上りました。同じ意見の方同士が目を見合わせて笑顔になる様子も見られたり、中にはなかなか思い浮かばず考え込む方もいましたが、一生懸命考えて下さる姿勢、そうして出てきた答えを大切に全員で共有するなど、あたたかい雰囲気で集いは行われています。
今はコロナウイルス感染症対策を取っているため、「心理の集い」も参加者の数や、楽しみにしてくださる方が多い歌のプログラムは取り入れないなど制限がありますが、できる範囲で、参加者の皆さんの有意義な時間になればと工夫しています。