2018-11-23

認知症病棟より

認知症病棟では毎週月曜日の午後に心理士さんによる集団精神療法が行われて
患者様は10名程お集まりになって、ホワイトボードに貼られた歌を一緒に唄います。

この日の歌は「村祭り」で、歌に合わせて右手をグー、左手をパー、左手をグー、右手をパーという形で交互に動かしながら唄いました。
懐かしい歌を唄う事、手の交差運動をする事で脳を活性化することが目的です。
その後、この日に近い誕生日の有名人の写真を見せ「この人は誰でしょう」と質問し、正解が出たらその人がどんな活躍をされてきたのかなど心理士さんから説明があります。

最後にこの日、11月19日が「農協の日」だという話から野菜の漢字当てクイズを行い
患者様はホワイトボードに書かれた漢字を読み当てていました。
1時間弱ではありますが、患者様が物事に集中することは認知症の症状の進行を抑えるための貴重なリハビリ時間になると感じています。

【バリデーションについての続き】
言葉を使わないテクニックからアイコンタクト、ミラーリングについてご紹介させて頂きましたが今回は3つ目の「タッチング」について説明したいと思います。「タッチング」とは文字通り認知症を呈した方に触れる方法です。バリデーションでは目的を持って触れる、アンカード・タッチングという方法があります。触れ方により重要な人物を思い起こすのです。
・母のタッチング→手の平のくぼみを相手の頬に押し当てて優しくなでる。
・父のタッチング→相手の頭頂部から孤島部にかけてしっかりとなでおろす。
・子のタッチング→相手の首の後ろを指でまさぐる。
・友のタッチング→相手の肩を包み込むように上腕部へとなで下ろす。
・夫婦のタッチング→相手の耳の後ろから首の後ろをなぞるようになでる。
認知症の方と会話をしながら相手が誰を求めているのかなど感じ取り、これらのタッチングを行うことで、認知症の方は気持ちが癒され、力になります。