2019-12-03

SSTプログラム

「SST」とは「ソーシャルスキル・トレーニング」の略で、社会で人と人とが関わりながら生きていくために欠かせないスキルを身につける訓練のことを指します。

今回は、当院開放病棟で週に1度行っているSSTのプログラムをご紹介します。
このプログラムは、患者さんの意欲や主体性、また社会性の向上を目標としてコミュニケーションに焦点を当てた取り組みを行っています。
SSTグループは複数あります。その中には集団の中に入ることに緊張してしまう患者さんもいらっしゃるため、そういう方も皆で楽しい時間を過ごせるよう場に慣れる練習からやっているグループもあります。
写真は、そのグループのメンバーがレクリエーションを行っている場面です。
この日は3文字しりとり、食べ物しりとりなど色々なバージョンでしりとりをしました。
どのテーマでやるかは、その都度患者さんに意見を出してもらいます。“スポーツ名か有名人の名前”でしりとりをするというオリジナル案も出て、皆さん頭をひねりつつ、名案には感嘆の声をあげながら楽しく取り組みました。
週に1回決まったメンバーが集まり同じ時間を過ごすことで、仲間意識が出て交流が生まれます。
患者さんが人と関わって良かったと思える体験を積み重ねられるようスタッフは毎回工夫しながら取り組んでいます。