今回は、静養病棟で実施している心理プログラムの一つ、「集団認知行動療法」についてご紹介させていただきます。
静養病棟では、退院後の生活も見据えて、「認知行動療法」のプログラムを再発予防の一貫に取り入れています。
私たちが抱く気分や気持ちは、その時々の考え方や行動に左右されると考えられる場合があります。これは認知行動療法における基盤となる考え方です。名前だけ聞くと「何か難しそう」とプログラム当初は不安を感じる患者様もいらっしゃいますが、実際に講義を受けていただくと、「普段何気なくやってました!」「これだったら、退院後も手軽にできるので意識してやってみます」等の感想を多くいただきます。
また、本プログラムは集団で行っていますが、他の方の意見を聞くことで、「あっ!それは良い気分の上げ方ですね。」と様々なアイディアを参考にされたりと活発にディスカッションが行われたりもしています。各々に合った対処法や気分の上げ方を見つけ、実践していくサポートをしています。