2022-12-01

第1病棟 心理教育ミーティング

心理室では、急性期病棟(第1病棟)入院中の患者様向けに、疾病理解と再発予防を目的とした「心理教育プログラム」を行っています。

プログラムに参加される患者様は、統合失調症の患者様が多く、自ら積極的に参加される方ばかりでなく、スタッフに促されて参加される方もいらっしゃいます。なぜ入院になったのか皆さんが了解されているとは限りません。そのような中、「何の理由もなく入院したりプログラムに参加しているというわけではなく、誰しも入院前に何かしら困りごとやいつもと違う様子があって、ここにいらっしゃった」ことを念頭に、まずは他人事でもよいので精神科の病気や症状について耳を傾け、興味・関心を向けてもらうことからプログラムを始めています。そして、例えば「眠れないこともあったかな」「ちょっとイライラしていたかな」くらいに、徐々に自分事として捉えられることを目指していきます。

回が進むごとに、治療の基本となる服薬について薬剤師を交えてお話したり、不調のサインが出てきた際の対処法やストレス発散、退院後の生活環境について自ら考える機会を設けています。

プログラムに参加されることでご自身の状態について関心を持ち、退院後の安定した地域生活への一助になればと考えています。