心理の集団プログラムにはいくつか種類がありますが、その中に集団プログラムの導入として、入院中のどなたでも参加できるプログラムがあります。先日はそこで、アイスブレイクとしていくつかのお題に沿ったトークをしていただきました。
参加者の方の年齢や経歴はさまざまですが、他の方の「自分の小さい頃はこういうお店が近所にあって…」「私は昔はこれが好きだったけど今はこうで…」という語りを聞きながら、うなずいている方も、新鮮に感じている方もいるなど、お互いの距離が縮まる時間となったようです。
始めは「自分はそのお題についてあまり詳しくないから…」と感じていた方でも、そう言って下さることで次の話題につながったり、別のところで他の方と共通点が見つかったりして、会話が弾むこともありました。
お題は身近なものですが、気分が沈みやすくなっている状態においては、こうした活動が行動活性化といって日常の中で楽しみや達成感を覚える行動を増やすことにつながっていきます。今後も、こうしたコミュニケーションの場を入院生活の中でご提供できたらと思っています。