#1からのつづき
また、リワークではプログラムや休み時間に他の通所生と交流する機会がありました。うつ病など病気のことや復職に向けた悩みなどを共有し合ったり、お昼休みにはカードゲームを楽しんだりしました。私にとってうつ病で休職したという同じ境遇を持った仲間の存在は非常に大きく、心の支えになりました。
【自分の気質と向き合う】
プログラムやリワークのスタッフとの面談を通して、休職要因や自分自身の気質について振り返ります。その中で私は、何でも完璧にこなしたい完璧主義で、他人の目線や評価を過度に気にする傾向にあることが分かりました。そのため、自分の仕事が手一杯でも、上司に相談ができず、仕事を溜め込んで大きなストレスを抱え込みました。自分の気質や休職要因を振り返り、今後再発しないための対処法をプログラムやスタッフとの面談を通して考えていきます。その中で、私は適度に力を抜くことや、些細なことでも相談することの重要性に気づき、卒業した今、休職要因に繋がった気質が以前より良い方向に改善していることを実感しています。休職要因や自分の気質と向き合うことは時に辛いこともありますが、正面から向き合ったことで、本当の「自分」と出会えたような気がしています。
【最後に~決して一人じゃない~】
リワークで自分自身について深く振り返り、今後は自分をもっと大切にしていきたいという気持ちが芽生えました。また、リワークでの生活を通して自分は一人で復職に向かっているのではなく、リワーク通所生やスタッフ、主治医や家族など支えてくれる人達と一緒に復職を目指していることに気づきました。これからは自分のペースで焦らず、時に周りの力も借りて働いていきたいと思っています。最後に、真摯に向き合ってくださったスタッフの方々、一緒に復職に向けて歩んだリワーク通所生に心より感謝を申し上げます。
Hさんは自分自身と向き合い、今後ご自身がよりよく人生を歩んでいくためには何が大切かに目を向けながらリワークでの活動に取り組んでいたのがとても印象的でした。復職された今もリワークで得た気づきを忘れずに健康に過ごしていただければと思います。