2024-07-24

外来の診察でお聞きすること

こんにちは、戸田病院外来です。

精神科の病院に初めて訪れることは、患者様にとっても、ご家族にとっても大きな不安を抱えていることと思います。私たちは、心に不安を抱えた患者様が、安心して診療を受けられるよう、医師・看護師・心理士・精神保健福祉士・薬剤師・検査技師・事務と連携し、患者様の心のケアを行っています。

精神疾患、こころの病気は目にみえず、血液検査やレントゲン検査だけでは診断することができません。そのため、「患者様からの話」が診断のために必要となります。一度でも精神科や心療内科を受診されたことがある方は、「どうしてこんなことまで聞くんだろ」と思ったこともあるのではないでしょうか。

たとえば、「生育歴」

・生まれはどこなのか

・家族構成(兄弟、姉妹は何人、ご自身は何番目)

・婚姻歴、子どもの人数

・家族の中に精神疾患と診断された人がいるか

・発達に異常はなかったのか

・家庭環境はどうだったか

・学歴、職歴

・学生時代の様子(勉強ができたか、級友との関わりなど)

など、精神科を初めて受診される方には、外来看護師や診察医から以上のようなことをお聞きいたします。もちろん、今、患者様ご自身がどのような症状に困っていて、それがいつからなのかという「主訴」についてもお尋ねいたします。

なぜ、こんなに詳しくお聞きするのかというと、精神疾患は生まれ育った環境による影響を受けることがありますし、家族との関係性やストレスを感じるような出来事があったかなどを知ることが診断の手掛かりとなります。

受診を考えている方は、分かる範囲でメモやノートにまとめてみたりすると、受診の際に医師へ説明がしやすくなると思います。