2024-08-01

ストレスケア病棟心理プログラム「集団認知行動療法」

こんにちは、戸田病院心理室です。

今回は、ストレスケア病棟で実施している心理プログラムの1つ、「集団認知行動療法」についてご紹介します。

皆さん、「認知行動療法」という言葉を聞いたことはありますか。これは、「考え方のクセ」や「ものごとの捉え方」といった自分の認知のパターンを知り、より柔軟性のあるものに変化させていくことで、抑うつ感や不安感の改善を図ることを目的とした心理療法です。ストレスケア病棟では、数名の患者様とともに行うため「集団認知行動療法」とし、このプログラムを再発予防の一貫に取り入れています。

集団で行うことや「認知行動療法」というちょっと難しそうな名前のプログラムに、最初は緊張した雰囲気もあるのですが、参加されている患者様と様々な思いを共有する中で、「こういう考え方もあるんだな」という気づきが得られたり、わからない時にもお互いに助け合いながら理解を深める様子が見られております。先日、全てのプログラムを終えた患者様からは、「受けてよかった。退院後もし何かあっても、ここで学んだことが支えになってくれると思う」という嬉しいお言葉をいただきました。

体調が万全とは言えない入院中の環境で、新しく学ぶことは非常に大変な事だと思います。しかし、退院後の生活を見据え、少しでご自分の中で“気づき”を得て自己理解を深めていただけるようにとプログラムを実施しております。