2026年2月24日

精神科療養病棟の取り組み

第7病棟は精神科急性期治療を経た後の、療養のための病棟です。

入院している患者様は認知症や統合失調症を患っていますが、それぞれ個別の関わりを意識して取り組んでいます。今回は認知症の患者様、Yさんとの関りについてお話させて頂きます。毎日病棟入口の扉のガラスを手でさすっているYさん。一見奇妙な行動に見えますが、私にはガラスを拭いているように見えました。また別の日は自身の部屋ではない部屋に入り、他患者様のベッドの布団を整えていました。他患者様が靴を脱ぎベッドで休んでいると、その靴を持ち出してきてしまうこともあるのですが、時には靴を揃えてその部屋から出てくることもあります。その行動はYさんの生きてきた、生活のシーンそのものだと感じます。きっとYさんはきれい好きで、毎日家の窓ガラスを磨き、布団を整え、靴を揃えて、そうやって生活してこられたのでしょう。そのことを病棟ミーティングで話し合い、Yさんに対するスタッフの意識が変わりました。時には手を握り「この手は毎日掃除を頑張ってやってきた手ですね」と声を掛けたり「靴を揃えてくださってありがとうございます」と感謝の言葉を伝えたり・・・

それまでは〈他患の部屋に入ってしまう困った患者さん〉でしたが、今は他患の部屋に入ってしまったらスタッフも一緒に入り、Yさんと布団を整えます。生きてきたこと、残されている機能を維持することを大切にして、これからも個別の関わりを行っていきます。