2018-11-21

リワークデイケア「反すうの克服~気持ちの把握とマインドフルネス~」

10月25日に復職準備クラスのメンバーによる研究発表会が行われました。

今回は「反すうの克服~気持ちの把握とマインドフルネス~」について研究されました。

反すうとは牛などの動物が一度のみ下した食物を口の中に戻し、噛みなおして再び飲み込むことを言い、抑うつ的反すうとは自己の抑うつ気分やその気分状態に陥った原因、結果について消極的に考える事です。反すうの回数を減らし、および反すうに陥ってもすぐに気づいて止められるようにすることで病気の再発予防につながります。

代表的な反すうの克服方法として思考停止法、注意転換法、自己陳述法、RCA、マインドフルネスなどがありまますが、今回はマインドフルネスと気持ちの把握実験が行われました。

マインドフルネスに関してはFFMQを用いて評価を行いました。フォーマル練習、インフォーマル練習の2チームに分かれて1週間マインドフルネスを実施しました。結果は点数が上がった人、ほぼ変わらなかった人、下がった人と人によって異なりましたが、短期間で全員が頭がスッキリした、落ち着いたという実感が得られたことから効果があったという結果に至りました。

気持ちの把握実験は反すうに陥りそうな時、気持ちが揺れ動いた時、気持ちがはっきりしない時など「自分の気持ちをメモ」する実験方法です。メモをすることで普段気づいていない感情に気づいたり、自分の気持ちに客観視出来たりします。それによってモヤモヤが少なくなった、頭の混乱を防げた、気持ちの整理ができて反すうの減少につながったという実験結果になりました。

グループ目標に「締め切りを守りつつ、体調の管理を重視して作業を進めていく」と「オーバーワークにならないようにグループ全体の作業を調節していく」の2つを挙げ、皆さん意識しながら取り組むことが出来ました。

発表本番では緊張して声が震えるメンバーさんもいましたが、真剣な姿がとても素敵でした!

これから復職準備クラスに上がられる方より「今後の参考になった」「マインドフルネスをやってみたい」「分かりやすくてレベルが高い発表だった」とたくさん称賛の声が届きました!

一ヶ月間お疲れさまでした!!