リワークデイケア『★スタッフによるサポート★』

ここまで職場復帰に必要な能力や体力を取り戻すためのプログラムについて紹介してきました。ここでは体調管理やメンタル面のサポート体制について紹介します。

1.個別面談
面談では最近の気分・体調、生活リズムを確認してもらい、それに合わせて活動内容を一緒に考えたり、自宅での過ごし方をアドバイスしてもらえます。また、休職前の勤務状況や職場での自分の立場などを伝え、身体的・精神的にどれだけの負担がかかっていたか、なぜ病気になってしまったのかを紐解いていきます。つらかった経験をスタッフと共有することで、自分で気づかなかったことも見えてきます。

2.朝と帰りのミーティング
1日2回、みんなでミーティングを行います。朝のミーティングでは一人ずつ気分・体調と予定している活動内容を伝えます。帰りのミーティングでは活動を通して気づいたことや疲れ具合を活動日誌に記入し、スタッフからコメントを一言もらいます。こうした形で体調管理をサポートしてもらえます。

リワークデイケア『★自分らしく過ごす自主活動・リフレッシュ活動★』

*活動時間→自主活動は、11:30~13:00の1時間半
リフレッシュ活動は、14:30~15:00の30分*活動日→リワーク実施日
自主活動は、昼食後
リフレッシュ活動は、午後の活動終了後

*活動内容→自主活動は、卓球・読書・散歩など
リフレッシュ活動は、トランプ・ジェンガなど

☆参加したきっかけ、感想、体験談
私が主に自主活動で参加しているのは卓球です。参加したきっかけは、運動不足を解消したかった事と、ラケットを扱う球技が好きだからです。卓球をしている人の中には、勝ち負けにこだわりたい人、技術を磨きたい人、楽しくボールを打ちたい人など様々ですが、レベルに関係なく楽しく過ごしています。実際に参加してみて良かったことは、日々の運動不足やストレス等を解消できたことと、対人競技なので話したことのない人とも、コミュニケーションをとるきっかけになったことです。自主活動では、卓球の他にも読書で知識を深めたい人、ソファで休憩する人、外に散歩に出かけたり一服しに行くなど、個々でリラックスしている人もいます。
リフレッシュ活動では、リワークの一日の活動の中で、個別活動や講座等で疲れてしまった頭をクールダウンすることができます。リフレッシュ活動で参加したことがあるのはトランプです。トランプでは最近の流行として大富豪を実施しており、自主活動の卓球同様、いろいろな人とコミュニケーションをとるきっかけになります。
自主活動とリフレッシュ活動は、導入クラス・活動クラス・復職準備クラス・卒業生・スタッフさん等、誰でも参加することができます。運動不足を解消したい人、いろいろな人とコミュニケーションをとりたい人、息抜きしたい人にはもってこいの時間であり、私の一番のおすすめは卓球です。

リワークデイケア『★リワークって何するの?★』

戸田リワークでは、復職・再就職に向けて、生活リズムを整えながら、徐々に活動を充実させていくため、活動頻度や活動内容に応じて、次の3クラスが設けられています。

*導入クラス
導入クラスでは、主に生活のリズムを整えるため、自分の体調に合わせて基本的には火曜日と木曜日の週2回で通所します。
火曜日では、心身のリフレッシュをするために、スポーツやマインドフルネスなどのリラクゼーションを実施しています。
木曜日では、他クラスの人との交流会を実施しています。
・通所日:火曜日・木曜日(週2回)
・課題:交流会
リラクゼーション
個別活動

*活動クラス
活動クラスでは、主に復職基本能力の回復のため、月曜日・水曜日・金曜日の週3回で通所します。
月曜日の講座では、病気の再発防止や対策、生活リズムの整え方、ストレス対処法などを学びます。
水曜日の講座では、対人関係療法やアサーションを学びます。
金曜日の講座では、認知行動療法や認知再構成法、問題解決技法を学びます。
・通所日:月曜日・水曜日・金曜日(週3回)
・課題:各種講座
個別活動

*復職準備クラス
復職準備クラスでは、復職に向けた準備をするため、基本的には週5日通所しますが、自分の体調や予定に合わせて減らしている人もいます。
研究発表会のプログラムでは、グループワークを通してリワークのHP作成や共同制作、プログラムの企画などを実施しています。
コミュニケーショントレーニングでは、講座で学んだことの復習やロールプレイを実施します。また、他のメンバーや担当スタッフからコメントをもらい、自分の課題をフィードバックしてもらえます。
・通所日:月曜日~金曜日
・課題:コミュニケーショントレーニング
研究発表会
個別活動

*感想

私は、導入クラスで乱れた生活リズムを整えることができ、活動クラスでは、各講座で自分の病気やストレスについての対処法を学びました。また、アサーションや認知行動療法を学んで、自分の意志を相手にうまく伝える方法が分かりました。そして私は現在復職準備クラスに所属し、グループワークやコミュニケーショントレーニングを通じて、講座で学んだことを実践し、苦手な自己主張を克服することを目標に通所しています。全クラス共通の課題でもある個別活動では、読書で食生活の改善法やマインドフルネスの知識を深め、日々の生活に取り入れています。

リワークデイケア『★リワークってどんなところ?★』

年明けから寒いですね~。『最強寒波』で寒いというより凍える感じですね。さて、私がいま通う戸田リワーク(戸田病院の復職支援サービス)について、周辺スポットも交えて紹介します。

(周辺の紹介)
JR戸田公園駅から徒歩で約15分、戸田ボートコースのそばに戸田リワークはあります。実はこのボートコース、かつての東京五輪の競技会場でした。聖火台も発見!今は多くの方に開放されています。20年東京五輪のボート競技も今から楽しみです!

(会場の雰囲気)
リワーク会場の魅力といえば『見晴らし良好』です。窓から新幹線や東京スカイツリー、富士山も眺められます。オープンな雰囲気のなか、メンバーが日々『学び』や『気づき』に取り組んでいます。体調不良などで『どうしたらいいか』ひとりで悩んでいる方、1歩、せめて半歩だけでも進んで見学にいらっしゃいませんか?

(リワークに通ってみて)
私の場合、うつを再発して、前回の復職時のようにひとりで体調を立て直せず、思うようにいかない状況に悩んでいたとき、主治医から見学をすすめられました。行政系など他のリワーク施設もみましたが『見晴らしのよさ』で通所を決心。通所前は周囲が気になり外出もままならず、生活ペースもばらばらでしたが、『起きて食べて動いて眠る』という基本的な生活ペースが、徐々に整うのを実感しました。特にランチには助けられました~。栄養バランスも良く利用料金に含まれていて経済的にも大助かり!
現在、復職準備プログラムに参加しつつ、自分自身の気持ちやものの考え方について『気づき』ながらすごしています。
さきほどのボートコースを眺めているとふと感じます。それは『ひとそれぞれ』ということ。1人でスピードを上げている人もいれば、4人1組テンポを合わせてゆっくり進んでいる人もいます。いまの私の目標は、自分のテンポを大切にしながら、世の中の様々なテンポと『同居』していくことです。