患者さまと共に

こんにちは、第6病棟です。

第6病棟は、慢性期女子開放病棟です。社会復帰を目標に必要なスキルを身に着けるため個別性に合わせて看護を行っています。比較的病状が安定してきている患者さまがほとんどですが、ときに病状が悪化してしまう患者さまもいらっしゃいます。

疾患のほとんどが統合失調症です。統合失調症の原因はまだはっきりとわかっていませんが、大きなストレスも関係のひとつと言われています。

必要なスキルを身に着けるためには、ときに大きなストレスとなる恐れがあります。

日々の関わりを通して患者さんにとって何がストレスとなるっているのかを知り、患者さんが気持ちよく楽しんで目標に向かって歩めるようスタッフ一同一丸となって頑張っていきたいと思います。

第4病棟の紹介

第4病棟は身体合併症病棟で、精神疾患を抱えた患者様が内科的治療を要した時に治療する病棟です。

高齢の患者様が多いため、内科的な治療が中心になっている患者様が多く、病棟ホールに出て作業療法に参加できる患者様は少ないですが、参加できない患者様にはベッド上でも行える音楽療法等(好きな音楽や歌を選んで頂き、鑑賞し気分転換を図る又は記憶を呼び起こす目的でやっています)日曜日以外、毎日実施しています。

クラフトでは9月十五夜のお月見のカレンダーを何人かで作り上げていきます。細かい作業がですが、折り紙を貼ったり色を塗ったりすることで脳の活性化に繋がり、コミュニケーションの場となっています。

また、個別で計算の学習療法に取り組んでいる患者様もおり、一生懸命、計算しています。答え合わせで合っている時、笑顔がこぼれています。

患者様が日々楽しく作業療法に取り組んでいただけるよう、今後も作業療法士を中心に取り組んで参りたいと思います。

静養病棟の集団プログラム「療養教室」

今回は心理士が行っている静養病棟の集団プログラム「療養教室」をご紹介します。

このプログラムはうつ病の理解を深めることで再発予防へとつなげていくことを目的としています。

具体的には症状の特徴、療養生活のポイント、薬やストレスとの付合い方、自己理解、退院後の生活など多岐にわたる内容を扱います。当院薬剤師やデイケアスタッフからの講義もあります。参加者同士のコミュニケーションも大切にしており、互いに参考になる意見や体験談が出ることもあります。

参加者の方から「うつのきっかけとなったストレス因を探っていきたい」や「自己理解が大切と知った」という意見があり、前向きに療養に取り組むきっかけになっている様子がうかがえます。

デイケアリワークコース
【復職の流れ・クラス紹介】

当院のデイケアリワークコースは3つのクラスから成り立っています。導入クラスより開始し活動クラス、復職準備クラスと段階を踏んで治療を行いながら復職準備性を高めていきます。個々の症状、体調、参加目的や復職の時期に合わせて通所日や通所期間を決めていきますので通所される際はご相談頂ければと思います。

ステップ①「導入クラス」
目標:生活リズムを整える
通所日:火・木
内容:交流会
リラクゼーション
   個別活動・個別面接

ステップ②「活動クラス」
 目標:復職基本能力の回復」
通所日:月・水・金
内容:病気のセルフケア講座
   職場の人間関係づくり講座
   集団認知行動療法講座
   個別活動・個別面接

 ステップ③「復職準備クラス」
目標:復職に向けた準備
通所日:月~金
内容:オフィストレーニング
   コミュニケーショントレーニング
   自己分析
   問題解決型行動計画
   個別活動・個別面接

デイケアブログ

蝉の声が響き、いよいよ夏本番がやってきました。うだるような暑い日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

デイケアでは、各所に夏を感じられる花の飾りが飾られています。ヒマワリやアサガオ、ハイビスカスもありますよ。折り紙や画用紙を切ったり貼ったりして、デイケアのみなさんと一緒に作成しました。ヒマワリの壁画は、時々扇風機の風に花びらが揺られて、とても涼しげに見えます。

では、また次回の投稿をお楽しみに!

第8病棟

まだまだ暑い日が続く8月上旬、第8病棟では敷地内のグラウンドへ散歩にでかけました。

日差しが強い日が多いので、用意された麦わら帽子を被り、水分補給を行い出発します。「やっぱり外の空気を吸うと気持ちがいいわ。」「また次も外へ行く時は呼んでね。」と笑顔がみられとてもいい表情を浮かべお話ししている様子がありました。普段、室内で見る顔とは違い、とてもイキイキとした表情をし、自然に触れあったり、お話をしたりと有意義な時間を過ごしました。

まだまだ暑い日が続きますが、熱中症や体調に配慮しながら、外の空気に触れ、気分転換の場をこれからも提供していきます。

こんにちは。第5病棟です。

残暑が続く中、なかなか外出しづらい状況が続いております。その中で第5病棟は閉鎖病棟のため散歩は数少ない外出機会となります。まだまだ外は暑い時期のため熱中症など気を付けながらスタッフ付き添いで散歩をさせて頂いております。外の空気を吸うことは患者様にとって、とても気分転換できているように見受けられます。
このような関わりを含めて患者様と多く接していき、患者様がよく過ごせますように、サポートさせていただきたいと思います。

6-3病棟の作業療法

 今月の作業療法室の活動は、6-3病棟で行った作業療法を紹介します。

6-3病棟(女性開放病棟)では月に一度、OTプログラムでメイクを行っています。現在はマスク使用しているため、顔のメイクは控えていますが、指先からのオシャレを楽しむ目的でネイルしています。患者さん同士で『この色素敵ね』、『良い色ね、似合うわ』など、お互いのネイルを見ながら、褒めながら談笑しています。オシャレをすることで、気分も上がり、前向きな様子が見られています。今後も、メイクなど楽しい時間をOTでは行っていきます。

心理プログラム「集団認知行動療法」

 今回は、静養病棟で実施している心理プログラムの一つ、「集団認知行動療法」についてご紹介させていただきます。

 静養病棟では、退院後の生活も見据えて、「認知行動療法」のプログラムを再発予防の一貫に取り入れています。

私たちが抱く気分や気持ちは、その時々の考え方や行動に左右されると考えられる場合があります。これは認知行動療法における基盤となる考え方です。名前だけ聞くと「何か難しそう」とプログラム当初は不安を感じる患者様もいらっしゃいますが、実際に講義を受けていただくと、「普段何気なくやってました!」「これだったら、退院後も手軽にできるので意識してやってみます」等の感想を多くいただきます。

また、本プログラムは集団で行っていますが、他の方の意見を聞くことで、「あっ!それは良い気分の上げ方ですね。」と様々なアイディアを参考にされたりと活発にディスカッションが行われたりもしています。各々に合った対処法や気分の上げ方を見つけ、実践していくサポートをしています。

静養病棟ご紹介

静養病棟はうつ病専門のストレスケア病棟です。

この病棟では、臨床心理士による 認知行動療法(CBT)を治療プログラムに取り入れております。

認知行動療法とは、認知(事象の受け取り方や考え方)に働きかける精神療法の一つです。

精神疾患を患っている方や、ストレスに弱い方は、ストレスを感じる出来事が発生した時に、悲観的、被害的に捉えて、悪い方へ思考が行ってしまう事が多いです。

認知行動療法では、そのような考え方を変えていき、ストレスと上手な付き合い方を習得する方法と言えます。