土手の桜の木もすっかり紅葉し、日が当たりキラキラ光る河面と紅葉した風景が素晴らしいのですが
認知症病棟のホールからその風景が一望出来ます。
そんな病棟ホールで本日(11/17)は音楽療法が行われました。
患者様の好みの歌を事前に確認しておき、ピアノ伴奏に合わせ歌います。
音楽は古い記憶を呼び起こしたり、感情に大きく触れる作用があります。
患者様皆様も手拍子を打ちながら、気持ちよさそうに歌っていらっしゃいました。
カテゴリー: 各病棟
今回は、当院急性期病棟で週に1度行っている「心理教育ミーティング」をご紹介します。
このプログラムでは症状、薬、ストレスとの付き合い方、退院後の生活などについて学ぶことで
患者さんが主体的に治療に取り組めるようになることを目指します。
写真は、薬について学ぶ回の様子で、この回では薬剤師が薬の働きや副作用に関する講義をし
患者さんの薬に関する質問に答えます。
日頃はスタッフに聞きにくいことでも、この場では積極的に発言をする患者さんが大勢おり
他の人の意見を参考にできたり、皆も同じような大変さを持っていることを知って
気持ちが軽くなれたりするのはグループのメリットです。
今回も、様々な意見や質問があがり
例えば、「薬を飲んで眠れるようになった」「幻覚を見なくなった」といった意見や
「薬は飲み続けなければいけないのか」「ふらつきや頭痛は副作用なのか」といった質問があり
それに対して薬剤師がコメントや説明をしていきました。
10月は「体育の日」があり、当院でも運動会を行い、玉入れの参加者は30名でした。
赤と白の二チームに分かれ、制限時間内に玉をたくさん入れられた方が勝ちとし
最初の一回は全員参加でしたが、人が多すぎて玉を拾うのが危なくなる患者さんもいたため
二回目からはやりたい方を4名ほど選出して行うようにしました。
一時間のレクでしたが、患者さんは玉を投げるのに夢中になり30分程で疲れてしまったため
無理しない程度のところで切り上げました。
屋内のホールでの運動会でしたが、疲れる程に動きまわり
みんなカゴを狙って一生懸命に狙いを定めて集中したり
赤チームと白チームの玉を一緒に数えて勝った負けたを喜んだりくやしがったりと
とても有意義な時間になったと思います。
開放病棟心理教育ミーティングのご紹介
今回は開放病棟心理教育ミーティングをご紹介します。
当院の男子および女子開放病棟に入院中の患者様からメンバーを募り、退院に向けた準備および退院後の生活を見据えて、病気や薬に関する知識、ストレス対処方法等についてお話したり、皆さんの考えや体験談を話し合ったりしています。
今回は「薬について」の回でした。皆さんに薬を飲んでいてよかったこと、困っていることについてそれぞれ挙げて頂きました。まず困っていることとして「薬(の効果)が日中残ってしまう」「食欲が止まらない」「便が出にくい」といった副作用と思われる症状が挙げられましたが、一方で良かったことは「イライラしなくなった」「三食ご飯をおいしく食べられる」「眠れる」など、規則正しい生活をしやすくなったというようなご意見も上がりました。また他に個々の薬について知りたい、薬を上手に継続して飲める方法を知りたいなど、薬に関する知識を得たいと言う積極的なご意見も聞かれました。退院後も服薬治療は継続していきます。次回薬剤師さんをお呼びする予定でいますが、皆さんには薬について疑問に思っていること、副作用の対処の仕方など、薬に関する知識を得るだけでなく、うまく薬と付き合っていける方法を見つけて頂ければと思っています。
9月は「文字並べかえゲーム」を行い、参加者は22名でした。
ホワイトボードに「た」「ん」「ぽ」「ぽ」のように一文字ずつバラバラにした文字を貼り付け、ランダムに並べたものを
答えの分かった患者様が並べ替えて正しい順番に直して答えてもらうという頭を使い考えるゲームを行いました。
簡単な4文字のものから始め、徐々に文字数の多いものにし最大8文字の言葉まで行いました。
多くの患者様に答えてもらえるようヒントを出したりと工夫し、患者様も時折考え込むような姿も見られ、答えが分かると笑顔で近くの患者様と答え合わせするように笑顔で話しをする様子がみられました。
頭を使い考えたり、他患者と笑顔で話合ったりすることは患者様にとって良い刺激になったのではないかと考えます。今後は2チームに分かれて競い合ったりすることで、協調性や人間関係の良好な築き方など促せるようなルールを考えていきたいと思います。