2023-05-01

第7病棟 花より団子

第7病棟の4月の病棟レクリエーションは「お花見、お茶会」を行いました。ベッド上で過ごされる患者様もおり、実際に外に出てお花見をすることはなかなか難しいため、抹茶とあんこを提供し少しでもお花見気分を味わって頂ければと思い計画しました。前半は体操を行い、身体を動かして頂き、後半に抹茶とあんこを提供しました。嚥下機能の低下している患者様にはトロミを付けた抹茶と水分を加えたあんこを用意し誤嚥予防に配慮しました。患者様からは「美味しい」「おかわり頂戴」というお言葉を頂き好評でした。

2023-05-01

第6病棟 退院後のことも考えて

第6病棟では、自宅やグループホーム、施設入所等、退院に向けた患者様への支援を行っています。その一つに、退院前訪問指導という支援があります。

内容としては、退院先への同伴訪問を行い、通院・帰宅の道順を確認する事、周辺環境の確認(買物ができる場所、駅、バス停等)、買い物時の支払いが出来るか、電車、バス等の交通機関の利用方法の確認等を行っています。以前は行うことができていた事も、入院が長期化となった患者様の中には、通院が困難となっていること、買物や電車の利用が行えなくなっていることがあります。退院の前に、患者様が行えることや、行えないことを把握すること。そして、安心して退院ができるように関わることが、支援することとして大切なことだと考えています。

退院後は、通院、内服が行え、病状が長期安定し、社会生活が継続できるように、これからも支援していきたいと思います。

2023-05-01

第3病棟 ストレングスモデル

 こんにちは!戸田病院第3病棟です。当病棟は男性の慢性期閉鎖病棟です。統合失調症などの精神疾患では幻覚や妄想など陽性症状と言われる症状が問題となりやすいですが、しかし実は陰性症状が慢性期では大きな問題となります。

陰性症状とは意欲の低下や人格水準の低下など身の回りのことが徐々にできなくなってしまう症状です。また、しばしば精神科の看護師は患者さんを管理しようとしてしまうものです。そこで今回はストレングスモデルというものをご紹介したいと思います。

ストレングスモデルは、患者さんの夢や希望を実現させるために、 患者さんが持つ強み(=ストレングス)を生かした生活を支援していく考え方 のことを指します。 病気や障害による「できないこと」に焦点を当てるのではなく、患者さんの長所や強みにアプローチして「できること」を大切にする支援を指します。 自身も精神障害を持つ研究者、チャールズ・A・ラップによって提唱されました。

精神科病棟で働いていますと患者さんの出来ないことや問題点ばかりに目が行きがちです大事なのは今できることは何があるのか目を向けて関わることが大切です。

もし機会がありましたら沢山の著書や情報がありますので調べてみて頂ければと思います。

2023-05-01

第2病棟 新緑の季節

戸田病院の中庭の桜が散り、緑のまぶしい季節に変わりました。

つつじやたんぽぽが中庭に明るく咲いてさわやかな風が気持ちよく感じられます。

そんな戸田病院の中庭で、第2病棟は作業療法で園芸を行っています。

ジャガイモ、トマトを植え収穫を楽しみにしています。

中庭で日の光を浴びながら、患者様同士で会話しつつ土いじりをする。

そのような時間は夜の睡眠も質を整え、ストレスの解消にも繋がります。

自分たちで土を整え、種を撒き、水をやり、実が大きくなるのを実感できる喜びを

また次のステップに繋げられるよう取り組んで参りたいと思っています。

日中活動、外気浴、体力づくりを行っていき健康的に過ごして行けるように受持ち看護師と共に出来ることを増やしていく関りを行っています。

2023-05-01

第1病棟 季節の変わり目には、心のケアも

こんにちは、急性期治療病棟(第1病棟)です。

新年度が始まり1ヶ月が経ちました。新年度からようやく環境にも慣れ、仕事の流れも覚えることができ、友人や同僚との交流も図れてきているのではないでしょうか。

5月といえば、「5月病」という言葉もあるように、気分が落ち込んだり、なんだかやる気が起こらなくなるなどの様子がみられることがあります。3~4月にかけて引っ越しや部署移動、転勤などで疲れた心が、5月になると気分の落ち込みや無気力などの症状に繋がります。そのような時には、自分の趣味に没頭すること、好きな音楽や読書などのリラックス、なるべくゆっくりとすることを意識することなどの対策が考えられます。

気分の落ち込みや無気力、何もやる気が起きないなどの症状が続くようなときは、当院の外来に相談に来てみていただけたらと思います。皆さんの良き相談の場所・相手となれますように職員一同努力しております。

2023-05-01

静養病棟 夏気分で

こんにちは。静養病棟です。

先日、戸田病院で開催している「納涼祭」の物品を整理していると、浴衣を見た女性の患者様から着たいと要望がありました。そこで、4月22日土曜日の病棟レクリエーションで浴衣を着るイベントを実施しました。お好きな浴衣と帯と下駄を選んで頂きました。患者様の中にはとてもうれしそうに笑みを浮かべながら廊下を歩くかれていました。夏らしい音楽を流しお菓子とジュースを提供させて頂き、少し早めの夏気分を楽しんで頂きました。「浴衣は素敵ですね」「嬉しい」との声が聴かれました。

これからも患者様のご要望に添えるように楽しんで頂けるような病棟のレクリエーションを企画したいと思います。

2023-05-01

心理室 SST(Social Skills Training)

第2病棟(慢性期男子開放病棟)では、半年間を1クールとし、SST(Social Skills Training)を行っています。1月からスタートしたクールも後半に差しかかり、実施当初とは参加メンバーに大きな変化がみられています。

毎回SSTのテーマに取り組む前には、アイスブレイクを行っています。メンバーさんが積極的に発言できるよう場の雰囲気作りに活用しているだけでなく、講義のテーマに関係するようなゲームを体感していただき、そこから各々感じたことや気づきを得た上で、テーマに取り組んでいます。当初は、心理士のファシリテートが必要だったアイスブレイクに関しても、今ではメンバーさん自ら積極的にグループ分けや課題を達成するために相談や協力をしながら取り組む姿勢がみられます。

現在は【自分の気持ちを伝える】というテーマで取り組んでいますが、メンバーさんより「嬉しい気持ちなどの伝え方はできるようになったけど、嫌な気分を相手に伝えるってなかなか難しい。もうちょっとこのスキルについて取り組みたいけど、皆さんはどうですか?」と提案がありました。他のメンバーの方も、日頃苦手意識を感じることが多いとのことで、引き続き上記のテーマのスキルアップに取り組んでいます。日常の困った場面や苦手なスキルについてメンバー同士積極的に共有することで、自己を客観的に振り返るきっかけとなったり、自分だけが抱えている悩みではないという安心感が、スキル獲得の上でのモチベーションにもなっている様子がうかがえます。

集団で行っているプログラムですが、一人一人の課題にも寄り添いスキル向上を図っていけるよう引き続きサポートを行っていきます。

2023-05-01

作業療法室 春爛漫

急性期治療病棟(第一病棟)にて実施した共同制作の様子についてお知らせします。

今回は「春」をテーマにして、2作品を制作しました。

「花見」の作品は大まかな見本から参加者の方々が中心となって話し合い、人物のイラストや桜の木、菜の花などの配置を決めていました。それぞれの作業を分担し、協力して作品に取り掛かりました。

もう一つは新年度ということもあり、「桜の木」に頑張りたいことやそれぞれの想いなどを花びらに思い思い書いてもらいました。

どちらの活動も交流が盛んに行われており、明るい雰囲気での制作となりました。完成品を貼り出す際には、活動に参加していない方も出来上がりをじっくりと見て、近くにいた方々とお話ししている様子も見受けられました。

 今後も季節感に合った作業を提供していけるように励んでいきたいと思います。

2023-05-01

第4病棟 5月のカレンダーは鯉のぼりです。

4月に入り、桜のシーズンも過ぎ、毎日が暖かい日々が訪れています。時折、初夏のような暑い日もあります。スタッフ一同、気温に注意しながら対応しています。

第4病棟は男女混合身体合併症病棟で、精神疾患を抱えた患者様が内科的治療を要した時に治療する病棟です。精神科医と内科医がカンファレンスしながら精神面において必要な治療と、内科的に必要な治療を行っていきます。高齢の患者様が多いため、内科的な治療が中心になっている患者様の方が多く、病棟ホールに出て頂き作業療法に参加できる患者様は少ないですが、参加できる患者様に声掛けをしてホールで作業療法を行っています。

今月は病棟ホールで5月のカレンダーを作成しています。ご高齢の患者様が多いので、手先、指先の細かい作業は脳の活性化に繋がります。作業中は患者様同士での会話も広がるため、それもまた刺激になり、患者様からも笑みがこぼれていました。

患者様に日々楽しい有意義な時間を提供できるよう作業療法士と連携を図っていきたいと思います。

KODAK Digital Still Camera
2023-05-01

デイケア(リワーク) プログラム紹介 交流会

交流会のプログラムでは、ゲームやスポーツ、ピアサポートなどを行っています。

どなたでも参加しやすい内容となっておりますので、通所し始めたばかりでリワークの事がよくわからず戸惑いを感じている時や、親しい間柄でなく参加に不安を感じている時でも安心して参加していただけます。

スポーツは、いつもは室内で済ますことが多いのですが、お天気がよかったので皆さんと相談して、荒川の土手まで歩きました。ボールやフリスビー、バドミントンを持っていき、さらに身体を動かしたい人はスポーツを楽しみました。ゆっくりしたい人は木陰でおしゃべりしながらのんびり過ごしました。軽い運動は再発防止に効果があるといわれていますし、実際に身体を動かすと気分もスッキリしますね。

ピアサポートでは、リワークの事や病気の事、復職のことなど共通して体験していることについて話し合いました。お互いの抱えている不安について語り合い、それぞれ不安とどう付き合っていくか…共に考える時間となりました。たとえ話し合いの中で問題が解決しなくても、共感しあうことで気持ちが軽くなったり、相手の考え方を聞くことで自分の考え方を見直す機会になったりと、各々気づきがあったようでした。このような体験は、リワークならではの貴重な機会です。皆さん復職、就労に向けて着々と準備されています。