ストレスケア病棟での疾患・治療理解

 こんにちは 戸田病院静養病棟(ストレスケア病棟)です。

 静養病棟ではうつ病・適応障害・神経症等のストレスを受け心身症となった患者様を対象とする専門病棟です。静養病棟ではその名の通り、静かな療養環境を提供しております。また、治療プログラムの一環として疾患理解のため集団認知行動療法を実施しております。

 一方で、医療や看護は日々変化し常に新たな治療法が更新されています。

 今年度より静養病棟では患者様だけでなくスタッフのための疾患理解・精神看護のためのOJT(職場内訓練・研修会)を開催しています。医師・看護師ともにより病気・治療について理解を深め、新たな知識を更新することで、より個別的な治療環境を作りたいと考えております。

 今後も精神科病院のスタッフとして専門性を持って患者さまとかかわり、医療・看護を提供致していきたいと思います。

夏の外出を楽しむために

 こんにちは。女性開放病棟です。

 6月下旬までは涼しい日が続いていましたが、7月の入り急に暑い日が続いています。気象庁からも今年の夏は平年より高温の日が多く見込まれ猛暑日が増える予想がされています。

 女子開放病棟では、毎日のようにお散歩や病院近隣へのお買い物を楽しまれている患者様がいます。暑さで体調を崩さないように、外出時に日傘やつばの広い帽子の使用の提案、外出前・外出中・外出後に、こまめに水分補給をして頂くなど声掛けをしています。

 また、高温になる時間帯を避け、出来るだけ涼しい時帯に外出をして頂くようお願いし、病棟に戻られた際は、手洗いうがい後にクーラーの効いた部屋で体を休めて頂いています。このように当病棟では患者様の体調管理を行ないながら、暑い夏の季節でも外出を楽しめるように取り組んでおります。

グループホーム ~夏場の食品管理~

 いよいよ夏本番。気温30度以上のムシムシとした日々が続きます。

 体調管理にいつも以上に気を使う季節ですが、高温多湿の環境においては食品の管理にも十分な注意が必要です。グループホームでは利用者様の体調管理の一環として食品の管理にも気を配っています。

 毎日の支援でお部屋に伺うと、要冷蔵の食品であっても室内に置きっぱなしになっていることがよくあります。逆に何でも冷蔵庫に入れて庫内がいっぱいになっていたり、冷凍保存を過信して、消費期限がかなり過ぎていたりすることもあります。

 利用者様はそれぞれこだわりをお持ちですが、この季節は特に食中毒や品質劣化のリスクが高まることを説明して、冷蔵庫・冷凍庫の適切な利用を理解していただくようにしています。

 また、食品の消費期限をしっかり確認して守ることを強くお願いしています。

 グループホームでは食品管理への意識を高めると共に日頃の手洗いや清掃等の衛生管理を継続して促しながら、利用者様が無事に猛暑をのりきることができるよう支援を続けていきます。

第8病棟 病棟アクティビティ

 入院生活をより充実したものにしていただけるよう、季節の行事や創作活動、レクリエーションなど様々なアクティビティを実施しており、患者さまの一人一人にあった体調や状況に合わせて、心身のリフレッシュや生活リズムを整えることができるよう取り組んでいます。

 現在第8病棟では、巧緻運動訓練(指先の運動)の一環として折鶴を折っています。

 一人が折り始めるとお話しを楽しみながら取り組まれる姿が見受けられます。

 1000羽を目標に引き続き楽しみながら取り組みたいと思います。

地域での暮らしを見据えた精神科看護

 こんにちは。精神科男子開放病棟です。

 当病棟では、入院生活の中から退院後の暮らしを患者さんがイメージできるように支援を行っています。

 患者さん自身が地域生活を具体的にイメージし、自信を持って退院を迎えられるよう、

・外出・外泊訓練

・デイケア通所練習

・グループホームとの連携

・社会資源活用(役所や銀行での手続きの付き添い、退院先施設等へ見学)

等を計画的に実施しています。

 これらを経過的に実施することで、不安や緊張の改善・金銭管理や買い物の実施・公共の場でのコミュニケーション状況、疲労の程度やストレスへの対処・帰棟後の振り返りや自己評価を振り返っていきます。

 こうした外出訓練は、「外に出ること」自体が目的ではなく、退院後に地域で安全に生活できるかを確認し、必要な支援を考えることが目的です 患者さんとご家族が安心して地域生活へ移行できるようサポートします。

患者さんに焦点を当てた関わり

 看護の現場において、患者さん一人一人の背景、病状、生活習慣などに焦点を当て、その人に最も適したケアを提供することが求められます。同じ病名であっても、患者さんによって置かれている状況は異なります。

 個別性のある看護を提供するためには、看護過程に沿ったアプローチが基本となります。

 第5病棟では、受け持ち看護師が立案した看護計画に対して、毎週病棟ミーテイングで話し合い、患者さんの症状を改善するにはどのような関わりが必要か意見交換を行い、全員で統一した関わりを行っています。その結果、患者さんの病状にどのような変化が現れたか評価し、さらにその人に合ったプランに変更し、目標の達成に向け患者さんと共同することで、症状の改善が見られるようになりました。

 個別看護は、患者さんの「その人らしさ」を尊重し、尊厳を守るために欠かせないケアです。今後も、個別看護を充実させ、患者さんの病状安定の手助けとなるよう取り組みたいと思います。

安心できる入院生活への取り組み

 第3病棟は、療養が必要な男性患者様を対象とした慢性期閉鎖病棟です。閉鎖病棟という安全な環境の中で、単に症状の安定を図るだけでなく、患者様お一人お一人の尊厳を守り、その人らしい生き方や退院に向けた一歩を支える為に取り組んでいます。

 今回はその一部をご紹介させていただきます。

 1つ目は治療に対する納得と安心の為の丁寧な説明です。

 患者様には変化する心身の状態を正しく把握するため、必要な検査を適切なタイミングでご提案しております。なぜその検査が必要なのか、結果がどうであったのかについて、受け持ち看護師が患者様に寄り添い、主治医と協力して分かりやすく丁寧にご説明します。「分からない」という不安をなくし、安心して治療を受けていただける環境を整えていけるよう取り組んでおります。

 2つ目は患者様の要望を伺い、入院生活の中で可能な範囲で最大限の希望を叶える為の取り組みです。私たちは、患者様の「こうしたい」「これが好きだ」という声を何より大切にしています。ご本人のご要望をじっくりとお聴きした上で、主治医や多職種チームでしっかりと相談を重ね、安全な入院生活の範囲内で最大限に希望を叶えられるよう工夫し、サポートします。それにより入院生活へのストレスの軽減を図り、精神症状の安定に努めてまいります。

 以上の取り組みを行い、患者様の入院生活や治療へのサポートを最大限行ってまいります。

患者様を支えるチーム医療

 第一病棟では、毎週金曜日に病棟ミーティングを開催し、患者様の状態や治療の経過、今後の支援について多職種で話し合っています。

 ミーティングには医師、看護師、看護補助者、精神保健福祉士、公認心理士、作業療法士が参加し、それぞれの専門的な視点から意見を出し合っています。一人の職員だけでは気づきにくい変化や課題も共有することで、患者さんにとってより良い支援に繋げています。

 また、患者さんが安心して入院生活を送る事ができるよう、病棟全体の環境や安全面、日々のかかわり方についても定期的に検討しています。患者さまやご家族からいただいたご意見を参考にしながら、より安心して過ごせる病棟づくりに努めています。

 患者さまの病状の回復には、症状そのものに対する治療と同様に、患者様一人ひとりの思いに寄り添うことが何より大切です。職員同士で情報を共有し、多角的な視点から患者様にとってより良い治療を考え、同じ目標に向かって支援できるよう連携を深めています。

ストレスケア病棟 認知行動療法

 ストレスケア病棟では非薬物療法の一つとして認知行動療法を行っています。

 認知行動療法は、気分や行動が認知のあり方(ものの考え方や受け取り方)の影響を受けることから認知の偏りを修正し、問題解決を手助けすることによって精神疾患を治療することを目的とした構造化された精神療法です。認知行動療法では、「自動思考」と呼ばれる、様々な状況でその時々に自動的に沸き起こってくる思考やイメージに焦点を当てて治療を進めていきます。1クール8回とし2人~3人の小集団で行っています。プログラムには病棟医も参加していることから患者様から好評です。

 看護師もプログラムに積極的に参加して、個別看護に繋げていきます。

~七夕に願いを込めて、患者様とともに切り絵作品を作成訓練しました~

 認知症急性期病棟では、患者様お一人おひとりの状態や生活歴、趣味・嗜好を大切にし、その方らしさを尊重した精神科看護の実践に努めています。認知症の症状だけでなく、入院による環境の変化から不安や緊張が高まることもあるため、安心して療養生活を送っていただけるよう、個々の能力や興味関心に応じたリハビリテーション活動や精神的支援を取り入れています。

 今回は七夕の季節に合わせ、患者様と職員が一緒に切り絵を用いた笹竹飾りの制作に取り組みました。この活動は、季節感を味わっていただくとともに、手指機能の活用や集中力の維持、回想を促すことを目的とした作業療法的な要素を含む取り組みとして実施しました。制作では、色鮮やかな折り紙を選びながら「どの色がいいかな」「ここに飾るときれいだね」と相談し、一つひとつ丁寧に作品を作り上げていきました。活動を通して、普段は言葉で思いを表現される機会の少ない患者様からも、「昔、子どもと一緒に七夕飾りを作ったことがあるよ」「家では毎年笹を飾っていたな」といった思い出が語られ、これまでの人生経験や大切にされてきた生活背景に触れることができました。

 また、折り紙を切ったり貼ったりする作業に真剣に取り組まれる姿からは、患者様が持つ能力や強みが発揮されている様子がうかがえました。活動の過程では職員とのコミュニケーションだけでなく、患者様同士が自然に声を掛け合う場面も見られ、社会的交流の促進にもつながりました。

 完成した笹竹飾りを前に、多くの患者様が笑顔を見せてくださり、「楽しかった」「またやりたいね」といった声も聞かれました。作品を完成させる達成感や、人と関わる喜びを感じていただける機会となり、精神的な安定や意欲の向上につながる様子が見られました。

 認知症看護においては、症状への対応だけでなく、その方がこれまで歩んでこられた人生や価値観を理解し、残存機能や強みを活かした支援を行うことが重要です。当病棟では、患者様お一人おひとりに合わせた精神科看護サービスとリハビリテーション活動を通じて、心身機能の維持・向上と生活の質の向上を目指しています。

 今後も患者様それぞれの個性や思いに寄り添いながら、安心して過ごせる療養環境づくりに努めてまいります。そして、入院生活が治療の場であるだけでなく、その方らしさを発揮し、人とのつながりや生きがいを感じられる時間となるよう支援してまいります。