安心できる入院生活への取り組み

 第3病棟は、療養が必要な男性患者様を対象とした慢性期閉鎖病棟です。閉鎖病棟という安全な環境の中で、単に症状の安定を図るだけでなく、患者様お一人お一人の尊厳を守り、その人らしい生き方や退院に向けた一歩を支える為に取り組んでいます。

 今回はその一部をご紹介させていただきます。

 1つ目は治療に対する納得と安心の為の丁寧な説明です。

 患者様には変化する心身の状態を正しく把握するため、必要な検査を適切なタイミングでご提案しております。なぜその検査が必要なのか、結果がどうであったのかについて、受け持ち看護師が患者様に寄り添い、主治医と協力して分かりやすく丁寧にご説明します。「分からない」という不安をなくし、安心して治療を受けていただける環境を整えていけるよう取り組んでおります。

 2つ目は患者様の要望を伺い、入院生活の中で可能な範囲で最大限の希望を叶える為の取り組みです。私たちは、患者様の「こうしたい」「これが好きだ」という声を何より大切にしています。ご本人のご要望をじっくりとお聴きした上で、主治医や多職種チームでしっかりと相談を重ね、安全な入院生活の範囲内で最大限に希望を叶えられるよう工夫し、サポートします。それにより入院生活へのストレスの軽減を図り、精神症状の安定に努めてまいります。

 以上の取り組みを行い、患者様の入院生活や治療へのサポートを最大限行ってまいります。

患者様を支えるチーム医療

 第一病棟では、毎週金曜日に病棟ミーティングを開催し、患者様の状態や治療の経過、今後の支援について多職種で話し合っています。

 ミーティングには医師、看護師、看護補助者、精神保健福祉士、公認心理士、作業療法士が参加し、それぞれの専門的な視点から意見を出し合っています。一人の職員だけでは気づきにくい変化や課題も共有することで、患者さんにとってより良い支援に繋げています。

 また、患者さんが安心して入院生活を送る事ができるよう、病棟全体の環境や安全面、日々のかかわり方についても定期的に検討しています。患者さまやご家族からいただいたご意見を参考にしながら、より安心して過ごせる病棟づくりに努めています。

 患者さまの病状の回復には、症状そのものに対する治療と同様に、患者様一人ひとりの思いに寄り添うことが何より大切です。職員同士で情報を共有し、多角的な視点から患者様にとってより良い治療を考え、同じ目標に向かって支援できるよう連携を深めています。

ストレスケア病棟 認知行動療法

 ストレスケア病棟では非薬物療法の一つとして認知行動療法を行っています。

 認知行動療法は、気分や行動が認知のあり方(ものの考え方や受け取り方)の影響を受けることから認知の偏りを修正し、問題解決を手助けすることによって精神疾患を治療することを目的とした構造化された精神療法です。認知行動療法では、「自動思考」と呼ばれる、様々な状況でその時々に自動的に沸き起こってくる思考やイメージに焦点を当てて治療を進めていきます。1クール8回とし2人~3人の小集団で行っています。プログラムには病棟医も参加していることから患者様から好評です。

 看護師もプログラムに積極的に参加して、個別看護に繋げていきます。

~七夕に願いを込めて、患者様とともに切り絵作品を作成訓練しました~

 認知症急性期病棟では、患者様お一人おひとりの状態や生活歴、趣味・嗜好を大切にし、その方らしさを尊重した精神科看護の実践に努めています。認知症の症状だけでなく、入院による環境の変化から不安や緊張が高まることもあるため、安心して療養生活を送っていただけるよう、個々の能力や興味関心に応じたリハビリテーション活動や精神的支援を取り入れています。

 今回は七夕の季節に合わせ、患者様と職員が一緒に切り絵を用いた笹竹飾りの制作に取り組みました。この活動は、季節感を味わっていただくとともに、手指機能の活用や集中力の維持、回想を促すことを目的とした作業療法的な要素を含む取り組みとして実施しました。制作では、色鮮やかな折り紙を選びながら「どの色がいいかな」「ここに飾るときれいだね」と相談し、一つひとつ丁寧に作品を作り上げていきました。活動を通して、普段は言葉で思いを表現される機会の少ない患者様からも、「昔、子どもと一緒に七夕飾りを作ったことがあるよ」「家では毎年笹を飾っていたな」といった思い出が語られ、これまでの人生経験や大切にされてきた生活背景に触れることができました。

 また、折り紙を切ったり貼ったりする作業に真剣に取り組まれる姿からは、患者様が持つ能力や強みが発揮されている様子がうかがえました。活動の過程では職員とのコミュニケーションだけでなく、患者様同士が自然に声を掛け合う場面も見られ、社会的交流の促進にもつながりました。

 完成した笹竹飾りを前に、多くの患者様が笑顔を見せてくださり、「楽しかった」「またやりたいね」といった声も聞かれました。作品を完成させる達成感や、人と関わる喜びを感じていただける機会となり、精神的な安定や意欲の向上につながる様子が見られました。

 認知症看護においては、症状への対応だけでなく、その方がこれまで歩んでこられた人生や価値観を理解し、残存機能や強みを活かした支援を行うことが重要です。当病棟では、患者様お一人おひとりに合わせた精神科看護サービスとリハビリテーション活動を通じて、心身機能の維持・向上と生活の質の向上を目指しています。

 今後も患者様それぞれの個性や思いに寄り添いながら、安心して過ごせる療養環境づくりに努めてまいります。そして、入院生活が治療の場であるだけでなく、その方らしさを発揮し、人とのつながりや生きがいを感じられる時間となるよう支援してまいります。

患者さんとの関わり(BPSDの対応)

 こんにちは。第10病棟です。

 第10病棟は亜急性期から慢性期の認知症の患者様をお引き受けする病棟です。

 認知症の患者様には徘徊や興奮、妄想などのBPSD(行動・心理症状)という症状があります。言葉でうまく伝えられない不安や孤独、苦痛から生まれる「心のSOS」です。

 第10病棟ではこのBPSDへの関わりにおいて、対応や声かけの工夫を行っています。
 ​正面から目線を合わせて見つめること、​優しく前向きな言葉をかけ続けること、​タッチングを行うこと。こうした丁寧な関わりを重ねることで、患者様は「ここは安心できる場所」「自分は尊重されている」と感じ、頑なだった心が自然と解きほぐされていきます。
 BPSDを単なる症状として抑え込むのではなく、その背景にある不安の根本にアプローチし患者様により良い看護を提供出来る様今後も取り組んでいきたいと思います。

第4病棟 折り紙の折鶴遊びについて

 こんにちは第4病棟です。第4病棟は身体合併症病棟です。

 第4病棟は、患者さんの気分転換や楽しみづくりの一環として、様々なレクリエーション活動を行っています。

 今回は、折り紙で鶴作りに取り組みました。患者さん同士で教え合ったり、スタッフと一緒に折り方を確認したりしながら、真剣な表情で1つ1つ丁寧に折り進めていました。

 完成した色とりどりの鶴を見て「綺麗にできた」「楽しかった」といった声も聞かれ、笑顔あふれる時間となりました。

 患者さんの中にはレクリエーション後も自分で折鶴を作られている方もいます。

 患者さんそれぞれのペースで行えるためとても人気なレクリエーションです。

 また、折り紙は指先を使うため、楽しみながら手指の運動にも繋がりと共に脳への刺激と活性化にも繋がります。

 今後も患者さんが安心して楽しめるレクリエーションを取り入れて行きたいと考えています。

療養型病棟のご紹介

 6月に入って湿度が上がりじっとり汗をかくことが増えましたが、病院周辺のあじさいは形も色もとりどりに見事に咲き、心を癒してくれています。

 今回は第7病棟が療養型病棟として力を入れ取り組んでいることについてご紹介させて頂きたいと思います。

 第7病棟入院中の患者様はご高齢の方が多く、誤嚥性肺炎、骨折、褥瘡発生リスクが高いです。その為にも予防が大切だと思っています。

 誤嚥性肺炎を予防するための取り組みとしては、正しい姿勢をとる事や、また必要があれば言語聴覚士に嚥下機能を評価して頂き、正しい食事形態が選択できるよう努めています。口腔ケアも重要な予防に繋がるため、徹底すべく取り組んでいます。

 転倒予防するための取り組みとしては、靴のサイズや形に問題がないか確認し、必要があればすぐにご家族にお願いしています。筋力低下にならないようにリハビリが必要な患者様には理学療法士が関わり、リハビリも行なっています。

 褥瘡予防に関しては、皮膚の異常を早期発見し、褥瘡に至ってしまうことのないよう努めています。栄養面の管理も大切なので栄養課と連携して栄養サポ-トに努めています。

 精神科の治療、看護はもちろんですが、身体合併症を起こすことなく入院生活を送っていただけるよう、これからも職員一丸となり取り組んで参ります。

患者様主体のミーティング

 5月となり、爽やかな春の陽気が舞う今日この頃。比較的、過ごしやすい季節となっておりますが、いかがお過ごしでしょうか。また、季節の変わり目であり、体調を崩しやすい時期でもあります。皆様、どうぞお身体の方、ご自愛ください。

 第2病棟では、毎週患者さんが主体となって、「ミーティング」の場を提供させて頂いております。基本的には第2病棟の全患者さん参加で、司会、発言者、すべて患者様が主体となっております。毎回、有意義な場となり、意見交換や、新たな決め事などを中心に話し合いを行っています。

精神科で行われる患者ミーティングの目的は、患者さん自身が、

「気持ちや困りごとを言葉にする」

「他の患者の話を聞いて、自分だけではないと感じる」

「人との関わり方を練習する」

「病棟生活のルールや問題を共有する」

と言った内容です。

 今後ともスタッフ一同、地域社会進出へのステップアップへ繋がるような入院生活になれればと、様々な工夫をしていこうと考えております。

静養病棟 季節のレクレーション

 3月が過ぎ春の足音が感じられ、木々も緑色となってまいりました。静養病棟では入院生活中でも季節を感じることができるレクレーションを毎月、患者様へ提供しております。今回は春の病棟レクレーションを紹介させていただきます。

4月のお花見

患者様と病院内の中庭に行き、桜の木を鑑賞しました。中庭の桜は丁度満開を迎えており、桜の木と目の前の戸田ボートコースの川の風景を皆様楽しんでいらっしゃいました。

車椅子の方も看護師付き添いのもと中庭に出られ、春の空気を味わっていました。

「綺麗ね」

「やっぱりお花癒やされる」

「外の空気は美味しい」

「外はもうこんなに暖かいのね」

と笑顔で話され、大変満足された様子でした。

5月の鯉のぼりづくり

患者様と一緒に鯉のぼりを折り紙で作成しました。

ストローで鯉のぼりのポールを見立て、先端に風車を作成し糊で接着。皆さん好きな色を選び、色とりどりの綺麗な鯉をつくり、ポールにつけて完成。

鯉の目や模様も工夫されている患者様もいらっしゃり、大変その人らしい鯉のぼりを作られておりました。

患者様同士で「楽しかった」「上手いですね」「作ると可愛い」と楽しそうにはなされておりました。中には「子供に渡せるものが出来て嬉しい」と話されている患者様もおり、スタッフとしても患者様の素敵な一面に触れることができて大変うれしかったです。

精神科の患者様にとってレクリエーションは単に気分転換になるだけではありあません。創作活動・軽運動などの「作業」を通じて、症状の安定・対人関係の改善・自立した生活能力の回復・社会復帰を目的としてリハビリテーション活動にもなりえます。

その中で患者様も楽しんでいただけたらとスタッフ一同考えております。これからも患者様に意義のあるレクレーションを提供できるように計画していきます。

慢性期病棟の役割

 第5病棟は、女子慢性期閉鎖病棟です。

 慢性期病棟は、急性期の症状は落ち着いても、すぐに退院して社会生活を送ることが難しい患者様が、長期的な治療やリハビリを行う為の病棟です。ただ長期間入院するという場所ではなく、患者様が、「自分らしい生活」、社会や地域に戻るための準備をする役割があります。日常生活動作の維持・向上や、社会生活機能の回復、多職種による退院・地域移行支援を行います。また、症状をコントロールするとともに、在宅での生活が困難な患者様に対しては、無理に退院を急がせるのではなく、安全で穏やかに過ごせる環境を提供し、患者様のペースに合わせた長期的なケアも大切な役割の一つです。

 私たちは、患者様の個別性を踏まえ、その人らしさを大切に、入院生活の援助、退院支援を行っています。