レクリエーションルームの活用

 第1病棟では患者様のリフレッシュを目的にレクリエーションルームを活用しています。卓球台が設置してあるため、屋内であっても卓球を通して運動をすることができて患者様から人気があります。

 今回は卓球を実施していることで、得られた患者様の反応についてお知らせしたいと思います。

 訴えの多い患者様より「集中して打ち込めた」との言葉がありました。

 卓球は「球を追い打ち返す」というシンプルな動作ではありますが、目の前のことに集中する時間を得ることができます。一時的にでも考えるということから離れることで、心に穏やかな時間をもたらすことができるのではないかと思います。

 複数回参加している患者さまより「ラリーが続くようになったんです」と喜んだ反応

 卓球は、その場ですぐに結果がみえるものです。

 前回できなかったことが今回はできたという体験は、患者様に喜びと自信を得るきっかけになったのではないかと思います。

 レクリエーションルームでの卓球は、病棟内で実施する作業療法よりも少人数で行うため、多くの人との交流が難しい患者様にも参加していただくきっかけになっております。

 看護師も一緒に参加することで、普段はみられない患者様の反応や過去の話を聞くきっかけにもなり、患者様との距離を縮める機会にもなっています。 今後もレクリエーションルームを活用することで、患者様の不安やストレス軽減の場を提供していきたいと思います。

認知症デイケア 一日のご紹介

11月に入り、秋もいよいよ深まってまいりました。色づく木々や澄んだ空気に、季節の移り変わりを感じる今日この頃です。

 今月は、認知症デイケアでの一日を紹介させていただきます。

9:30 検温や健康状態チェック

10:00 午前の活動 手工芸や創作活動、体操、ストレッチ等

11:45 嚥下体操

12:00 昼食

13:00 午後の活動 脳トレ、集団活動(スカットボールや輪投げ等)

14:30 おやつ

15:00 カラオケ

15:30 お見送り

無理せず楽しんで参加できます。お待ちしております。

随時見学や体験も受け付けていますので、お気軽にお電話ください。

現実見当識訓練について

 第8病棟は急性期の認知症病棟です。

 認知症患者様の認知機能向上をサポートするために個別の現実見当識訓練として日々の声掛けで日付や季節の話をこころがけています。また臨床心理士による集団現実見当識訓練を第1、3土曜日に実施しています。

 集団で行うことのメリットとして社会的交流を促進し他者と関わることで孤独感の軽減し精神安定につながります。また仲間と一緒に活動することで意欲も向上します。実際に参加されている方はアルツハイマー型認知症の方が中心で自然と隣同士に座っているとお話を始めており笑顔も多く見られています。

 今日は何日ですか?との臨床心理士からの質問に対し、わからない患者様に対して「今日は何日よ」と患者様同士で教え合う場面もみられ、コミュケーションをとり助け合いながらとても和やかな雰囲気で取り組んでいます。

第5病棟 ~月経周期の把握による患者変化~

 第5病棟は女性病棟で、月経前の心身の不調である月経前症候群(PMS)や、特に精神症状が重篤な月経前不快気分障害(PMDD)の疑いがあるため、月経周期を把握して症状が緩和するように関わっています。

 月経周期の把握、予測的な介入、症状観察、月経前後の振り返りを継続し、患者と看護師が月経周期への関心を高め、症状の軽減と適切な関わりを目指して取り組んできました。

 以前は月経前に症状が不安定になり、不安が見られる、トラブルになることもありました。そのため、月経周期と実際の症状を確認し、月経カレンダーを作成し観察し関わってきました。その結果、月経周期を意識することができ、具合が悪くなりそうだと自分で対応できるようになり、安定して生活できています。

 今後も、落ち着いて生活できるように取り組んでいきます。

認知症デイケア マイウェイのご紹介

10月に入り、少しずつ秋の気配を感じる季節となりました。

この度当病院では、新しく認知症デイケア(マイウェイ)を開設する運びとなりました。

 認知症の方が住み慣れた地域で安心して生活を続けられるよう、お一人おひとりの状態やお気持ちに寄り添いながら、日々の活動を通して、心身の機能維持向上を支援してまいります。

 またご本人だけでなく、ご家族の皆さまの不安や負担にも寄り添い、安心してご利用いただける場を目指してまいります。

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

随時、見学や体験も受け付けていますので、気軽にお問合せください。

第5病棟 ~月経周期から見えてきたもの~

 第5病棟は女性病棟のため、月経前の心身の不調である月経前症候群(PMS)や、特に精神症状が重篤な月経前不快気分障害(PMDD)の疑いがあるため、月経周期を把握して症状が緩和するように関わっています。

症状は人によって違いますが、見えてきた傾向についてご紹介します。
・ (症状記録付きの)月経カレンダーを導入して患者ごとの月経周期やそれに伴う症状を見える化したことで、患者さん・看護師ともに月経周期について関心を持てるようになった。


・ 月経前後の精神症状の変化を観察し記録し、月経終了後に患者さんと振り返りを行ったことで、生理前後、特に生理前に出現する症状(PMS)について、介入以前は自覚していなかった症状を患者さん自身で認識することができた。


・ 既に症状を自覚している患者さんもいますが、月経周期に焦点をあてた観察を行うことで、自覚している症状(頭痛)以外の症状(抑うつ)があることが分かった。

〈新たな課題〉

  • PMS症状が出現した時の対応(頓服の促し)については都度指導しているが、特に精神遅滞も併発している患者の場合だと症状への対応ができないことが多い。
  • 生理周期が不順な患者については、月経周期カレンダーを使った介入が困難である。

 今後も、生理周期に伴う不調が少しでも緩和できるように取り組んでいきます。

一人ひとりに寄り添う看護と支援

 第3病棟は、長期にわたる療養を必要とする男性の慢性期閉鎖病棟です。

 患者さんが日々の生活を安心して過ごすことができるよう、安全な療養環境を整えるとともに、一人ひとりの思いや個性を大切にした看護・支援を行っています。

 病棟では、患者さんとの日々の関わりを大切にしています。何気ない会話や表情、行動の変化などから患者さんの思いをくみ取り、その日の体調や気分に合わせた声かけや関わりを心がけています。長期入院となる患者さんも多いからこそ、毎日の小さな変化を大切にし、安心して過ごしていただけるよう支援しています。

 また、安全に入院生活を送っていただくため、患者さんの状態や行動をスタッフ間で共有し、転倒・転落などの事故や、食事中の誤嚥・窒息の予防にも取り組んでいます。患者さんの生活の様子を丁寧に見守りながら、必要な支援をその都度考え、安全と安心につながる環境づくりを行っています。

 そして、入院生活の中でも患者さんが楽しみや目標を持って過ごせることを大切にしています。「やってみたい」「こうしたい」といった患者さんの思いに耳を傾け、できることを一緒に考えながら、ご本人の希望をできる限り実現できるよう努めています。

 患者さんにとって病棟で過ごす一日一日が、その人らしく穏やかな時間となるように、これからも患者さんの声に耳を傾け、安全を守りながら、一人ひとりに寄り添った看護と支援をスタッフ一同で大切にしてまいります。

療養病棟 患者様との関りで大切にしていること

 暑い夏を覚悟していましたが、今年は雨が多く太陽があまり見られない夏でした。

 雨が長く続くことで自律神経が乱れ、頭痛や吐き気など体調不良をきたすこともあるので、病棟では室温、湿度管理に気を付けています。

 今回は先日、食事介助をしていた時のお話をさせて頂きたいと思います。

 患者様は認知症の症状により発語がなく、意思疎通も図りにくい状態でした。

 食事も自身でスプーンを握り口に物を運ぶという動作ができなくなっているため、食事介助をしていました。スプーンを口に運ぶと口を開け食べていたのですが、途中で口を開かなくなってしまいました。もう食べたくないのか?疲れてしまったのか?など質問してみましたが、やはり発語はなく答えてくれません。おかずを目の前に見せかぼちゃですよと説明してみたり、美味しいですよなど声を掛けてみたり、しばらくトライしてみましたが口は固く閉じたままだったので、他のスタッフに食事介助を変わってもらうしかないかと考えていました。諦めかけた時に患者様と目も合わないことに気付き「○○さん」と呼びかけました。患者様はハッと我に返ったような顔をされ、急にこちらに目を向け「はい」と小さな声で返事をしてくれました。「ご飯たべましょうか」と声を掛けるとまた「はい」とまた返事をされ、再び食べ始めました。その後も口が開かなくなると名前を呼び、返事をされ口を開けることを数回繰り返し、完食することができました。食事が終わった後に「素敵なお名前ですね」と伝えると「あなたもね」と言ってくださいました。

 食事介助をする際、患者様が会話をすることで誤嚥リスクに繋がるため、積極的に話しかけることはしないのですが、全量摂取して頂くことにばかり気持ちが向き、患者様がどのような気持ちで食事を食べているのか考えて介助できていなかったことに気付きました。食事介助に限らず、あらゆる場面で患者様の気持ちに思いを寄せることをこれからも大切にしていきます。

病棟レクリエーション活動について

 急性期認知症病棟では、患者様お一人おひとりの状態や生活歴、趣味・嗜好を大切にし、その方らしさを尊重した精神科看護の実践に努めています。認知症の症状だけでなく、入院による環境の変化から不安や緊張が高まることもあるため、安心して療養生活を送っていただけるよう、個々の能力や興味関心に応じたリハビリテーション活動や精神的支援を取り入れています。

 今回は病棟レクリエーションとして身体を動かす目的で風船バレーを行いました。車椅子のかた、独歩の方様々なADLの方がいますがみなさま1つの円になり始まるまでは楽しそうに会話を楽しんでいました。いざ、風船バレーが開始すると真剣に風船を追う姿がみられ、風船に手を伸ばし落とせないようにしていました。普段はあまりOTに積極的に参加していない方も積極的に体を動かす姿がみられています。

 気分のリフレッシュにもなり「楽しかった」と患者様同士で話している姿も垣間見えとても満足している様子です。このように体を動かしながら身体機能を維持し、患者様同士また職員も一緒に活動を行うことでコミュニケーションの促進を図り、ゲーム感覚で楽しく運動を取り入れることで活動意欲、達成感につなげることなどを目的にレクリエーションを実施しました。

季節の移ろいを感じ、心穏やかに過ごすための看護ケア

 こんにちは。第10病棟です。第10病棟は亜急性期から慢性期の認知症の患者様をお引き受けする病棟です。第10病棟では、患者様が時の流れや季節の変化を感じながら、安心して入院生活を送っていただけるよう、日々の関わりの中で「季節感」を大切にしたケアに取り組んでいます。認知症の症状が進行すると、「今がいつなのか」「季節がいつなのか」といった時間を把握する感覚(見当識)が薄れやすく、不安や戸惑いにつながることがあります。特に朝晩の寒暖差や日照時間の変化が現れる9月は、自律神経や体調が乱れやすい時期でもあります。

 そのため、当病棟の看護師は、五感を通じた季節の働きかけを日常的に行っています。ホールにはお月見や秋の草花を取り入れた装飾を施し、日常の会話の中でも「朝晩は過ごしやすくなりましたね」「そろそろお月見の季節ですね」といったお声をかけ、自然な形で今日という日や季節を感じていただけるよう工夫しています。

 また、体温調節が難しくなる季節の変わり目だからこそ、衣類の選定や室温の細やかな調整、水分摂取の働きかけなど、身体面のコンディション管理にも気を配っています。

 変化の多い時期でも、患者様お一人おひとりが季節の移ろいを楽しみに感じ、温かく穏やかな気持ちで過ごしていただけるよう、スタッフ一同、思いやりに満ちた細やかなサポートを続けてまいります。