こんにちは、急性期治療病棟(第1病棟)です。
第1病棟では、病棟ミーティングをおこなっています。病棟内の改善すべきことや、患者様への看護をどのようにするのか、患者様と関わっていくなかでの注意点などを話し合っています。医師や心理士なども参加して頂いており、患者様との対応については、意見を頂きながら、患者様により良い療養環境、治療関係を築けるように努力しております。
こんにちは、急性期治療病棟(第1病棟)です。
第1病棟では、病棟ミーティングをおこなっています。病棟内の改善すべきことや、患者様への看護をどのようにするのか、患者様と関わっていくなかでの注意点などを話し合っています。医師や心理士なども参加して頂いており、患者様との対応については、意見を頂きながら、患者様により良い療養環境、治療関係を築けるように努力しております。
統合失調症とはどんな病気がご存じでしょうか?精神科の病気と聞くと心の病気といったイメージが強く「心が弱い人がなる」など間違った偏見が生まれやすい背景があります。実は統合失調症は脳の病気であり遺伝も伝播もしません。解明されていない部分も多いですが原因は不明と言われています。近年患者数も増えている傾向です。これは精神疾患への関心が社会的に高まっていることも関係しているかと思います。
統合失調症の症状は、急性期と慢性期に分けられます。急性期では、幻覚や妄想などの陽性症状(後述)があらわれ、症状が安定してくる慢性期になると、陰性症状(後述)があらわれてきます。当然、治療法も違ってきます。
今回は、急性期と慢性期をキーワードに統合失調症の治療について説明します。これは統合失調だけではなく、広く病気一般について使われる医学用語です。急性期とは、症状が急激に現れる時期のことを指します。病気になり始めの時期と言ってもいいでしょう。
慢性期とは、病状は比較的安定してきているが、完全に治っているわけではなく、治療が続いている時期のことです。慢性期では、再発を予防すること、また身体機能の維持・改善を目指すことを基本に長期的な治療が行われます。
第3病棟は慢性期病棟です。急性期が過ぎたあとの休息期、回復期(慢性期)の後にでてくる症状が陰性症状を抱える患者様がほとんどです。慢性期の治療は、薬物療法と並行して認知療法や社会復帰に向けたリハビリなどが行われます。あらわれる陰性症状とは、感情や意欲や集中力が低下した症状です。喜怒哀楽が乏しくなり、だらだらとした無気力、無関心状態に陥ります。
一方で口数も少なくなり、思考力が低下して、会話がなりたたなくなってきます。急性期の症状にくらべると、一見穏やかな症状ですから、傍から見ると、単に怠けているだけのようにもみえますが、まだまだ病気の途中だと理解してあげることが重要です。慢性期になると、薬物療法のほかに患者の社会生活をサポートする心理社会的療法や認知行動療法などが行われます。嵐のような急性期の症状が収まると、休息期とも呼ばれる時期に入ります。この時期は、感情や身体のエネルギーが不足しているためにもたらされた外見的には穏やかな時期です。しかし、まだ不安定な精神状態にあり、ちょっとした刺激が誘因となって、急性期に逆戻りしやすい時期でもありますから、注意が必要です。
こうして、回復期とよばれる時期を迎え、徐々に治っていき、入院生活から自宅療法に切り替わり、家族や周りの人のサポートで社会復帰を目指すことになるのです。
やがて、症状が落ち着き、陽性症状も陰性症状も消えいきます。しかし、統合失調症は再発しやすい病気ですから、服薬は続けて行きます。
統合失調症は、再発の危険がある病気なので、長期間にわたって服薬を続けることが重要です。服薬の期間は、初発の人で1年、再発・多発の人で5年が目安とされています。統合失調は不治の病ではありません。症状がおさまったあとも長い服薬期間がありますが、きっちりと薬を飲み続ければ、十分直しうる病気です。
精神分裂病という恐ろしげな名前で呼ばれていた時期には、この病気にかかると人柄が変わるとか、不治の病、などといった誤った言説が流布していました。しかし、医療技術の進歩で新しい薬の開発が進み、心理社会的ケアも充実してきています。楽観は禁物ですが、病気と向き合って、治療を怠らずに取り組めば、道は開けてきます。
毎日、猛暑が続いています。部屋の室温を調節して体調管理を行っております。
第4病棟は身体合併症病棟で、病棟ホールに出て作業療法に参加できる患者様は少ないですが、参加できない患者様にはベッド上でも行える音楽療法を実施しています。
今月は第2弾の「落語」を楽しみました。あまりしゃべらなかった患者様も笑顔がこぼれ「面白いね」との感想も聞かれました。
歩行ができる患者様はホールにて7月の七夕のカレンダーを作成しました。細かい作業がですが、折り紙を貼ったり色を塗ったりすることで脳の活性化に繋がり、コミュニケーションの場となっています。とても素敵な仕上がりになっています。
作業療法士と共に、画用紙で織姫と彦星や七夕の短冊を作りました。
皆、一生懸命に集中して作成している姿が見られました。
手先が本当に器用で上手な方、字が達筆な方など新たな発見があったりします。
皆、思い思いに短冊に願い事を書かれており、微笑ましい願いを書かれているものもありました。
皆さんの願いが叶いますように。
第6病棟では、毎週土曜日に患者ミーティングを行っています。患者ミーティングは、患者さんに病棟ホールに集まって頂き、病院、病棟からの連絡や、患者さんからの意見、希望等を伺っています。また、入院された患者さん、他の病棟から転入された患者さん、新入職員の紹介ということも行っています。病棟からの連絡では、例として、浴室、トイレ等の共用部を使用する際のマナー、暑くなる季節には熱中症や脱水にならない対策等、納涼祭等の催し物のお知らせをしています。患者様からは、売店の営業日や給茶機の利用可能時間、外出の規則等について上がったりします。今後も、より良い治療環境を提供できるよう、患者さんと共にミーティングの場を活用していきたいと思います。
初夏となり本格的に暑さが厳しくなってきた今日この頃、病棟では作業療法士の方と協力して病院内のグラウンドへの散歩や院内でのレクリエーションを実施しています。
気象発表の最高気温が高い時には病棟内でカラオケなどを行い、気分転換を行っております。
参加していただいている方は積極的に歌って下さる方や歌を聴く事を楽しまれる方等様々ですがこれからも入院患者様が少しでも楽しめる環境を提供できればと考えております。
2023年6月30日金曜日に「戸田フェス2023」が開催されました。
院内での大規模な催しは2年ぶりとなりますが、今年度は趣向を凝らして年2回開催することとしました。その第1回目となる院内レクレーションは、音楽やダンスを皆で楽しむというメッセージをこめて「戸田フェス」とされ、大盛況に終わりました。
太鼓を囲んで盆踊りから始まり、デイケアメンバーさんによる「パプリカ」ダンス、職員のフラダンスの披露、第6病棟患者様の「ジンギスカン」リズムダンス、最後の締めは職員を中心に、輪の中に大太鼓、小太鼓、カホンを置き、打楽器とタンブリンで「夏祭り」の披露でした。
音の迫力に合わせての参加型レクレーションとなり、参加された皆さんの心に残るものになったのではないでしょうか。総勢136名の参加となりました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
第2回目は、秋の納涼大会の開催となります。次回もレクレーションを通して想い出に残る開催となればと思っております。お楽しみに。
当院では入院なさっているかたを対象とした療養教室があります。
心理士が開催し、きちんとしたカリキュラムがあり、参加するにあたり「約束」があります。
薬について考える回もあり、薬剤師が参加しております。
堅苦しそうに思えるでしょうが、そうではありません。
驚くほど気軽に参加できます。
「いつからでも参加でき、いつでも退室できるのです。」
それが先に書いた「約束」です。
アットホームな雰囲気で、質問をたくさんいただきます。
薬を調剤する薬剤師と、薬を服用・使用する方とが、共に薬のことを考える時間なのです。
日頃のちょっとした疑問の解決により安心に繋がればと思っています。
デイケアでは、6月19日から23日までの1週間、展覧会を実施しました。
今年は、新型コロナウイルスが5類に移行されたため、3年ぶりに来場者の制限をなくし、メンバーさんのご家族やお世話になっている機関の方々にも来ていただくことができました。総来場者数は312名となりました。
暑さが厳しい中、ご来場いただいた皆様に心よりお礼申し上げます。
今年の展覧会では、メンバーさん個人の作品の他、共同制作というプログラムで制作した作品、各コースで作成した作品、スタッフの作品など、沢山の作品を展示できました。
メンバーさん個人の作品は、絵画教室というプログラムや、クラフトというプログラムで一生懸命作成したものです。絵画や折り紙で作った作品などが色彩豊かに展示されました。
共同制作というプログラムで作成した作品は、モザイクアートを作りました。下の写真をご覧いただくと、絵が浮かび上がって見えると思います。色とりどりの折り紙で作ったくす玉で、扉と、扉を通る親子、片隅には桜が描かれています。
タイトルは『人生の扉』です。扉の前で、今までの色々なことがあった人生を振り返り、これからの未来へと希望を持って歩んでいこうといった意味が込められています。
デザインから作成まで、メンバーさん主体で考え、制作していただいています。去年の12月よりデザインを考え始め、6ヶ月かけて制作しました。
メンバーの皆様、関わったスタッフともにお疲れ様でした。この作品のように皆様が希望をもって未来へと歩んでいけることを願っています。
来年度の展覧会も、開催が決定したらお知らせ致します。
猛烈な暑さが続いておりますが、メンバーさん、スタッフ共々、水分補給をしっかりして体調に気をつけていきます。
こんにちは。戸田病院栄養課です。
先月6月の夏至をテーマにした献立を患者様へ提供しました。献立の内容や患者様からの感想について、掲載いたします。
献立内容
主食:夏のさっぱり炊き込みご飯
主菜:焼鯖
副菜:梅肉和え(キュウリ・大根)
汁物:清汁(花麩・三つ葉)
甘味:紫陽花ゼリ―
以下患者様からの感想になります。
・炊き込みご飯が美味しかった。
・炊き込みご飯の彩りが良く、上品な味付けであった。
・生姜が苦手だが、生姜の味が薄く食べられた。
・炊き込みご飯が好きなので嬉しい。
・おかわりしたいほど、美味しかった。
・鯖が軟らかくて美味しかった。
・油の乗った鯖だった。
・鯖の油と、大根おろしの組み合わせが合う。
・大分出身のため、鯖が食べられて良かった。故郷を思い出した。
・健康に凄く良さそうなメニューであった。
・炊き込みご飯の味付けに、鯖が合う。
・ゼリーが二層になっていて、綺麗で美味しかった。
・ゼリーの中の、細かい物が細工されており、美味しかった。
・アジサイ色で季節感を感じるゼリーだった。
・ネーミングセンスの良いデザートであった。