「さっぱりとおいしく」

こんにちは、戸田病院 栄養課です。

夏の納涼レシピには大根おろしを使ったものが多いですよね。

大根の本来の旬は冬ですが、夏は大根おろしが大活躍です。

生で食べられるのでひんやりとして、辛味があるので暑さも吹き飛びますね。

見た目に氷を連想させて涼やかだからというのもありますが、消化酵素のおかげで、暑さによる食欲不振が改善され、胃もたれが軽減します。

胃の血液量が増えると、食べ物の消化がきちんと進むようになり、正常な食欲も戻ります。

正常な食欲とは、食べ過ぎず、カラダが欲している分量をバランスよく食べられる状態のことです。

さて、8月に提供したお楽しみ献立をご紹介いたします。

【お楽しみ献立】

・冷やしおろしうどん

・つくね甘辛煮

・桃ゼリー

患者様からの感想もご紹介します。

・凄く美味しい、うどんだった。

・さっぱりして美味しかった。

・大根おろしが、さっぱりして良い。

・ちくわの天ぷらが好き。

・ちくわと大根おろしの組み合わせが最高。

・戸田病院の食事は美味しくて良いです。

・凄く美味しそうなメニューで驚きました。(患者様のご家族より)

・夏らしいメニューだった。

・暑くて食欲が無くても食べやすい。

お薬手帳はお持ちですか?

こんにちは、戸田病院 薬局です。

皆様はお薬手帳をお持ちでしょうか。

最近では、アプリで管理するお薬手帳などもありますね。

お持ちでしたら、ぜひ中を開いてみて下さい。

お薬手帳はもらったお薬の内容を記載するだけのものではないことがお分かりいただけるかと思います。

過去のアレルギー歴や副作用歴、医師や薬剤師に聞きたいこと、残薬の状況等

記載する欄があります。これらを有効にご活用いただければ、ご自身の日々の体調管理や、医師・薬剤師とより良いコミュニケーションをとるのに役立つのは間違いありません。

診察時には医師に、お薬をもらう際には薬剤師に、ぜひお薬手帳をご提示ください。

お薬手帳をまだお持ちでない方は、薬局でお声をかけてくだれば、すぐにお渡しできます。

それ以外でも、お薬で気になること、確認したいこと等ございましたら、薬剤師にご相談いただければと思います。いつでもお待ちしております。

デイケアの活動紹介

今日はデイケアのプログラム(日々の活動)のご紹介!

現在デイケアで行われているプログラムは大きく下記の2つに分けられます。

その日の体調に合わせて参加可能な「選択プログラム」所属コースごとにまとまって行う「必須プログラム」

今回は「選択プログラム」の中から月1回限定開催の「カレンダー作り」をご紹介します!

毎月末頃に来月分のデイケアスケジュールに合わせたカレンダーに季節に合わせた装飾施し、自分オリジナルのカレンダーを作るプログラムとなっています!

下の画像は実際にメンバーさんが作成したカレンダーです!

いかがでしょうか?

作成した方によって装飾の配置や色使いが異なり、オリジナリティー溢れるカレンダーになっているのではないでしょうか!

他にも季節に合わせたイベントや卓球大会等のスポーツイベント、月に数回しかないプログラムなども実施していますのでご興味の方は是非とも見学にいらしてください!!

これからもプログラム等デイケアでの活動をお伝えできればと思っておりますので乞うご期待!!

ご閲覧ありがとうございました。

紙芝居

こんにちは、認知症急性期治療病棟です。

じめじめ、じりじりと、とても蒸し暑い毎日ですが、気持ちだけはカラッと行きたいですね。

写真は、回想法として今回は「紙芝居」を行いました。患者様がお仕事をされていた頃に関連した物語を、患者様も一緒にスタッフと手作りした紙芝居も披露させてもらい、とても好評でした。

KODAK Digital Still Camera
KODAK Digital Still Camera

患者様からも「懐かしいわね」「この話知っている」など隣同士になった患者様が穏やかに話し合っている姿もみられました。歌も歌いましたが大きな声で弾むように歌を歌い、当時の事を思い出しながら楽しそうに笑顔で話されていた患者様方がとても印象的でした。

KODAK Digital Still Camera

とても良い反響をいただいたのでまた、ほかの患者様とも色々な話をし、患者様になじみのある物語を患者様と一緒に作り、紙芝居を行う時間を作りたいと思いました。

再発予防のために #2

再発予防には、次のようなことに注意することよいといわれています。

・薬の服用について自分で判断せず、医師に困っていること、不安なことを相談する

・通院治療を自分の判断で中断しない

・完治したと自分で判断しないようにする

・疲れをためない

・病気で休んだ分を取り戻そう頑張り過ぎない

治療の継続ともうひとつ、症状が改善した後で大切なことがあります。それは、患者様ご自身が自分の心や身体の変化にいち早く気づくことです。

いつもより食欲がなかったり、からだがだるかったり、疲れを感じたときは、早めに相談するようにしましょう。

そして、「不眠」の症状は特に注意が必要です。朝早く目覚めてしまう、夜中に目が覚める、日中に強い眠気がある、といった症状が認められた時は、不調のサインかもしれません。

調子が良いと思っていたときに心や身体に不調がでてくると、とても苦しくなります。良くなった時期もありますので、「治らない」と思いつめないでください。

無理せずに主治医や外来看護師にご相談ください。

ご相談いただいたからといって、必ずお薬での治療が必要というわけではありません。また、お薬を一時的に使ったとしても、落ち着けば少しずつ減量できることも多いです。安心してご相談ください。

再発予防のために #1

こんにちは、戸田病院 外来です。

私たちは、心に不安を抱えた患者様が、安心して診療を受けられるよう、医師・看護師・心理士・精神保健福祉士・薬剤師・検査技師・事務課と連携し、患者様の心のケアを行っています。

心の病気では、治療が進み日常生活が送れるようになってくると、今度は再発防止の治療を行います。この時期は、しっかりとお薬の服用を続けること、医師といっしょに治療を続けていくことが重要です。

症状が改善したあとに通院や服薬をやめてしまった場合、再発をしてしまうことが少なくありません。しかし、過度に再発を心配する必要はありません。しっかりと治療を継続することで多くの方が回復しています。

症状が改善したあとも通院・内服治療を続けることで、再発する方の割合が低くなることが知られています。

当院の方針として、適正な通院間隔“2週間以内”での診察を推奨しています。 通院間隔が長く、不規則な場合、症状の回復にも時間がかかってしまう場合がありますが、こまめに診療を行うことで、病状の変化にいち早く察知し、適切な治療を行うことで症状悪化を防ぐことができる他、場合によって入院が必要になった際にも早めに対応することができます。

なぞなぞ大会

こんにちは、戸田病院 身体合併症病棟です。

毎日、猛暑が続いています。スタッフ一同部屋の室温を調節して、患者様の体調管理を行っております。

身体合併症病棟では、さまざまな職種と連携して患者様の離床に力をいれています。今回は病棟ホールでなぞなぞ大会を行いました。なかなか正解が出なかったとしても、患者様は一生懸命答えを考えて、積極的に参加してくれました。

珍解答もありましたが、どっと笑いが起き楽しい会になりました。笑うことで、不安感やストレスが軽減したり、心身のリラックス効果があると言われています。患者様の気分転換を図るとともに精神症状の把握、肺炎や褥瘡予防に繋げていきたいと思います。

KODAK Digital Still Camera

髙仁会・音楽療法の歩み(後編)

(「髙仁会・音楽療法の歩み」の前半記事はこちら


つぎに実際の音楽療法のことについて少しお話ししましょう。

音楽には様々な働きがあります。脳の運動中枢・感情中枢・自律神経系に複合的に影響を与えます。そして長期記憶、すなわち昔の記憶を呼び覚ます働きがあります。好きな懐かしい曲が元気だった頃の感覚をよみがえらせるのはその典型です。

特に歌うことは心にも身体にも良い影響を与えます。

まず身体への影響は、歌うことで呼吸する力が強くなり、姿勢が改善され、口や舌の筋肉が強くなります。音程を正しく取ろうとしたり、魅力的に歌おうとするためには、まず聴く力が求められます。音や声を聴き分ける耳の能力が上がります。一定のテンポを維持したり、細かい変化を感じとるリズム感も改善します。それはさまざまな日常動作や活動能力に寄与します。

心への影響は語らずとも皆さんよくお分かりとは思いますが、解析できなくては音楽療法とは言えないので、解き明かしていきましょう。

まず第一に、気分の入れ替えの効果です。締め切った部屋の窓をいっぱいに開けて空気を入れ替えるように、滞った気分が曲によって新しい気分を呼び込みます。

誰かと斉唱で歌い声と響きが合った瞬間の美的満足感や成功体験と、一人で歌うより響きで支え合って共に歌うことで得られる他者との共同作業の喜びが味わえます。

上達する過程で自己肯定感が上がり、他者の賛美も得られやすく、音楽を介して互いにこころの垣根が低くなります。

選ぶ曲の歌詞のテーマに無意識の心の問題と向き合う場ができます。共に歌う仲間の声に守られて、折り合いをつける無意識の作業となります。論理性より感性的な折り合いこそが歌の本質です。

歌は一人一人好みがまるで異なり、共感はできなくても他者理解の大きな材料になります。

このように分析すれば言葉にはできますが、言葉にするより音楽することそのものに意味があるのです。

永田先生は『調息調心』こそそこに真価があるとおっしゃっていました。
仲間と共に自ら歌うこと、奏でる事こそ、
『心のホメオスターシス恒常性』そのものだと考えています。

まだまだ私も頑張ります。髙仁会の音楽療法がスタッフご協力のもとに、ますます発展していくことを願ってやみません。ご清聴ありがとうございました。

髙仁会・音楽療法の歩み(前編)

芸術監督      _
顧問音楽療法士 青拓美


        2024年7月1日「第一回ミュージック・フェス2024年」が戸田病院
        コスモスホールにて開催された。
        戸田病院、川口病院、コスモス苑の入院患者様やデイケア利用者様
        (約250名)が演奏や観客として参加され、大盛況であった。
        冒頭に基調講演を青先生にお願いしたので、ここにご紹介掲載します。
                                 (編集部)

こんにちは。私は戸田病院と川口病院のデイケアと精神科病棟作業療法プログラムの音楽療法を担当している青拓美と申します。

初のミュージックフェス開催にてお話しする機会をいただき、光栄なことと感謝申し上げます。この機会に髙仁会の音楽療法の歴史を振り返り、みなさまと共有したいと思います。

私と音楽療法の出会いは、東京芸術大学声楽科在籍時の心理学の桜林仁教授の授業でした。音楽療法について熱心に語られていたことが最初の出会いです。そして、1982年卒業した年に留学する藝大の先輩から引き継ぐ形で、大宮厚生病院の音楽レクの講師として精神科の音楽の道に入りました。

さて髙仁会の音楽療法は、会長のお父上角次郎先生の東大の後輩にあたる永田丕(はじめ)先生が正式に始められたと聞いています。永田先生は戦中に東大で外科を学ばれ、終戦を松代の大本営で迎えられ、無医村だった、長野県中野市の診療所で地域医療に身を捧げた方です。永田先生のお父様は東京芸大の初代のホルン科の教授で、ご本人もピアノが達者で、定年後は音楽療法をやりたいと若い頃から考えていらしたようです。

永田先生は30床の小さな診療所を千数百床の大病院に育てあげられた中で、総合病院には必ず精神科が必要だとのお考えから、信州大学の西丸四方先生に私淑され、外来の激務をこなされながら、精神科の勉強も続けられていたようです。

信州・中野総合病院を定年退職後、ソルボンヌ大学に音楽療法の研修生として留学。帰国後、髙仁会の精神科医師として診療の傍ら、音楽療法の実践を始められました。

永田先生は音楽療法をやるには発声法が大切であるとのお考えから、私のボイストレーニングに熱心に通われました。

1993年に信州中野に隠居されることとなり、私に戸田病院の精神科音楽療法を託されました。私35歳の時です。思えば髙仁会には30年もお世話になっております。

2000年から川口病院でもデイケアと病棟の音楽の時間を担当させていただき、現在に至っています。

2000年3月14日(リリア)&10月29日(戸田市文化会館)にて「さいたまこころの健康フェスティバル」戸田・川口合同で患者様スタッフと共に合唱参加。

2004年12月4日埼玉県民フォーラム音楽療法 in 彩の国にて
「提言 音楽療法の可能性と音楽療法士に求める専門性」シンポジウムに会長がシンポジストとしてご参加。

2013年6月22日第2回日本精神科医学会学術大会にて会長発案の
「音楽療法の治療有効性をめぐって」シンポジウム開催が実現し、いずれも髙仁会における音楽療法の充実を世に示す好機となりました。

一方、日本音楽療法学会が、音楽療法士なる福祉法下における国家資格化を拙速に進める中、障碍者団体も求める医療資格としての音楽療法を志す者が集い、2006年に日本臨床音楽療法学会、2007年に日本臨床音楽研究会が設立され髙橋会長に顧問をお願いし私が会長を拝命いたしました。
そして2011年には第5回日本臨床音楽研究会が戸田病院コスモスホールで開催されました。

いずれも髙橋正和会長の音楽療法に対する深いご理解と大きなお支えのもとに実現し得たものです。ここまで髙仁会の音楽療法の流れを語らせていただきました。

後半に続く

七夕のねがいごと

みなさん、こんにちは。精神療養病棟です。

今月の療養病棟のレクリエーション企画は七夕飾りを行いました。患者様には、お好きな短冊を選んでいただき、お願いごとを記入してもらいました。ご自身で文字を書くことが難しい患者様には、お願い事の記入をスタッフが代筆をしました。笹の葉に見立てた画用紙に皆様に記入して頂いた短冊や、飾り付けを貼り付け、作品が完成しました。

 また、短冊にお願いごとを書いていただいたお礼に、ちょっとしたスナック菓子やジュースお好きな物を選んでもらいました。患者様からは「七夕飾りなんて懐かしいわね」「もう7月なのね」と季節感を感じてもらう事が出来ました。

 これからも患者様に季節感を感じてもらえるような病棟レクを行っていきたいと思います。