開放病棟・心理教育ミーティング

開放病棟では男女合同で心理教育ミーティング(全5回1クール)を行っています。
退院準備に向けた一環として、疾病理解、薬のメリット・デメリット、生活リズムやストレス対処などに関する情報提供と意見交換の機会を持っています。

今回は薬の副作用について、その対処法を参加者全員で考えました。
特に「眠気」は参加者ほぼ全員が訴える副作用でした。
対処法についていくつかあげてもらいましたが、初めのうち「特に何もしていない」と答えていた男性メンバーはこれまでもひどいと午後2,3時まで臥床がちだったと言います。
でも他メンバーの話を聴いているうちに「ひどすぎるときは我慢しないで薬を変えたり、先生に相談すればいい」という意見にたどり着きました。また「手足のむずむず」を訴えていた女性メンバーも、初めは「我慢する」と特に何も対処していない様子でしたが、他メンバーの意見を聞きながら「我慢しないでいいんですね、相談してみます」と少しほっとしたような表情を浮かべられていました。

薬の副作用は、継続して服薬していく中で壁となりやすい問題の1つですが、症状緩和と日常生活を維持していくために必要な薬ですので、どう副作用と付き合っていくか大切になってきます。今回の意見交換を通して「みんなも同じように悩んでいるんですね」という気づきを得た方もいらっしゃいました。
今後もこうした機会を大切に、一人で抱え込まないような工夫ができればと思います。

7月の休診・代診のお知らせ

外来診療担当の休診・代診についてご案内しています。
緊急の場合は掲載されないこともございます。ご了承ください。

休診​

情報発信日 日付/曜日 診療科 午前/午後 診察室 担当医師 代診医師
 30年7月7日(土) 30年7月10日(火) 精神科 午前 第3診   休診
30年7月14日(土) 精神科 午前 第1診 髙橋洋子 休診
30年7月18日(水) 精神科 午前 第1診 阿部 休診

代診​

現在情報はありません。

認知症病棟より

6月9日
認知症病棟ホールで病棟レク「サッカー」が行われました。
病棟レクは認知症病棟のスタッフが内容を考え実施するのですが
車椅子使用中の患者様も多い中で「サッカー」が実施できるのか・・・
写真の通り、患者様が円になりボールを蹴るので
いわゆる「サッカー」と違ってしまうのですが
患者様は自分の足下にボールが来ると嬉しそうに足を前に出されます。

認知症症状によりややぼんやりしている患者様も
「○○さん。ボールが行ったよ!蹴ってみてください」と声を掛けられると
恥ずかしそうに笑いボールに足を伸ばす姿が印象的でした。

円の中に入りボールを渡すスタッフ、円の外に出たボールを拾いに行くスタッフが
一番汗をかいていましたが、その時間は楽しそうな声がホールに響き渡っていて
ほのぼのとした時間になりました。

認知症を進行させないための取り組みとして、有意義な病棟レクを実践していけるよう
これからも内容を色々検討していきたいと思います。

デイケア『冷やし中華作り』

先日、就労準備コースのプログラムで冷やし中華を作りました。
キュウリ、ハム、ミニトマトを細かくきっていきます。
顔を隠すほどの大きくて薄い卵焼きが焼けました☆
切った具材を盛り付けて冷やし中華の完成です。お店のものと遜色ない出来栄えになりました*
そして最後は皆さんで美味しくいただきました。

心理室の活動

今回は、当院認知症病棟で週に1度行なっている集団精神療法の活動をご紹介します。

このプログラムでは、季節のお話や歌、クイズ等を通して、患者様が楽しみながら認知機能の維持や改善、意欲の向上を目指すことを目的としています。

毎月第1週目は季節にちなんだ歌を歌う会です。6月は「雨降り」「かたつむり」「夏は来ぬ」を歌いました。参加した患者様からは「子どものころ歌った」「なつかしい」そんな声が聞かれました。また、季節の歌謡曲として「高原列車は行く」も歌いました。歌詞の中には、“汽車”“牧場”“山越え谷越えはるばると…”等の言葉がちりばめられており、どこか遠くへ旅に行きたくなるような、そんなイメージが広がります。歌い終えた後、この歌にちなんで「皆さんだったらどこに旅に行きたいですか?」と質問しました。すると、「最近全然帰っていないから北海道」「行ったことないから九州」「沖縄」「ハワイ」「ヨーロッパ」、中には「家がいい」としみじみと仰る方もいらっしゃいました。また、歌の情景から子どもの頃に訪れた思い出の地について語って下さる方もいらっしゃいました。歌っている時だけでなく、考えを巡らせている時の患者様方の、わくわくしたような、穏やかな表情がとても印象的でした。

このようなアプローチは、回想法という心理療法の一つになります。昔を回想できるような懐かしいものに触れ、思い出を語り合ったり、誰かに話したりすることで、脳が刺激され、当時の記憶がよみがえってきます。それに伴い情緒が活性化したり、精神状態を安定させたり、認知機能の維持や改善を期待できると言われています。

認知症病棟で行なうプログラムでは、このようなアプローチも取り入れながら、日々活動しています。

平成30年6月休診・代診のお知らせ

休診

現在、お知らせはありません

代診

現在、お知らせはありません

5月分作業療法活動

今回は、第8病棟(ストレスケア病棟)の作業療法プログラムで行っている、手芸を紹介します。
手芸は、ビーズ細工、刺し子、ヘンプを使った編み物、オリジナルの小物が作れる羊毛フェルトなど
様々な種目の中から、好きなものを選んで取り組める活動です。

短時間で完成する比較的簡単なものから始める方が多いですが、慣れてくるとスタッフと相談し
何日もかけてオリジナルの作品を作る方もいらっしゃいます。
参加者からは「楽しかった」「作りたいものがたくさんある」との声も聞かれ
また、参加者同士で教え合うなどの交流の場にもなっており
入院生活における気晴らしや気分転換となっている方も多いようです。

平成30年5月2日から外来担当表が変更になります

心理室の活動

今回は、当院開放病棟で週に1度行っている「SST(社会技能訓練)」をご紹介します。このプログラムでは退院後の生活を視野に入れ、地域でより過ごしやすく生活できるよう主としてコミュニケーションの向上を目指した取り組みを行っています。プログラムでは、毎回1つのテーマ、例えば「上手に断る」、「わかりやすく言いたいことを伝える」などに沿って、どのようにすれば上手くコミュニケーションできるのかを学び、練習していくことを中心に行っています。具体的には、まず獲得したいスキルについてコツを確認し、それを使って困った場面に対してどのように対処するのかを患者さんに観察していただきます(スタッフが目の前で実演します)。その後、患者さん同士がペアになって実際に自分でも同じ様にやってみるというロールプレイを行います。また、その場限りではなく、できたら日常生活の中でもスキルを使ってみることをお勧めし、次の回ではその成果を報告し合います。グループで取り組むことで相互作用が生まれ、お互いの力を高められることが期待できます。

またコミュニケーションを通したゲーム行うこともあります。写真はその時のサイコロスピーチ(1~6それぞれにテーマが設定されており、出た目のテーマに沿って発表するというゲーム)をしている様子を写したものです。テーマがあると、話しやすくなるので皆さんしっかりお話され、盛り上がります。スタッフは患者さんが楽しみながらコミュニケーションを行えるように毎回工夫をしながら取り組んでいます。

 

作業療法室の活動

第一病棟のOTレクリエーションでは、集団創作活動の一環として、『ちぎり絵』を行いました。
患者さん同士で相談しながら、折り紙をちぎり、鯉のぼりの台紙に、模様をつけ、色づけし
それぞれ役割分担をして、一つの作品を完成させました。
最後にみなで意見を出し合い、「子どもの日~元気のよい・こいのぼり」というタイトルをつけました。