先日、川口市第47回こころの健康講座で、高橋理事長が
「わかりやすい統合失調症の話」というテーマで講演いたしました。
100人を超える市民の皆様にご参加いただきました。
先日、川口市第47回こころの健康講座で、高橋理事長が
「わかりやすい統合失調症の話」というテーマで講演いたしました。
100人を超える市民の皆様にご参加いただきました。
開放病棟では男女合同で心理教育ミーティング(全5回1クール)を行っています。退院準備に向けた一環として、疾病理解、薬のメリット・デメリット、生活リズムやストレス対処などに関する情報提供と意見交換の機会を持っています。
今回は薬の副作用について、その対処法を参加者全員で考えました。特に「眠気」は参加者ほぼ全員が訴える副作用でした。対処法についていくつかあげてもらいました。初めのうち「特に何もしていない」と答えていた男性メンバーはこれまでもひどいと午後2,3時まで臥床がちだったと言います。でも他メンバーの話を聴いているうちに「ひどすぎるときは我慢しないで薬を変えたり、先生に相談すればいい」という意見にたどり着きました。また「手足のむずむず」を訴えていた女性メンバーも、初めは「我慢する」と特に何も対処していない様子でしたが、他メンバーの意見を聞きながら「我慢しないでいいんですね、相談してみます」と少しほっとしたような表情を浮かべられていました。
薬の副作用は、継続して服薬していく中で壁となりやすい問題の1つです。でも症状緩和と日常生活を維持していくために必要な薬ですので、どう副作用と付き合っていくか大切になってきます。今回の意見交換を通して「みんなも同じように悩んでいるんですね」という気づきを得た方もいらっしゃいました。今後もこうした機会を大切に、一人で抱え込まないような工夫ができればと思います。
作業療法室では、入院の患者さんに対して各病棟の担当作業療法士がその病棟の患者さんに合った作業療法プログラムを行っています。
今月はクリスマスがあることもあり、各病棟趣向をこらしたクリスマスイベントを行いました。ビンゴ大会をやったり、みんなで歌を歌ったり、ケーキを食べたりとみなさん楽しめていたようです。
病棟によっては、料理教室でクリスマスケーキを作った病棟もありました。写真は第8病棟(ストレスケア病棟)の料理教室で作ったブッシュドノエルです。ご自宅では日常的に料理をされていた方も多く、とても良く出来ていました。
第8病棟では、退院前のリハビリとして、料理を行っていますが、みなさん気負うことなく楽しんで取り組めていたことが印象的でした。
外来診療担当の休診・代診についてご案内しています。
緊急の場合は掲載されないこともございます。ご了承ください。
現在お知らせはありません。
情報発信日 | 日付/曜日 | 診療科 | 午前/午後 | 診察室 | 担当医師 | 代診医師 |
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情報発信日 | 日付/曜日 | 診療科 | 午前/午後 | 診察室 | 担当医師 | 代診医師 |
30年12月1日(土) | 30年12月3日(月) | 精神科 | 午前 | 2診 | 原田 | 休診 |
30年12月14日(金) | 精神科 | 午前 | 3診 | 加藤美 | 休診 |
関連リンク
今月の作業療法室の活動は、第8病棟(ストレスケア病棟)で行っている作業療法プログラムでもある、ヘルストレーニングを紹介します。
ヘルストレーニングでは、足腰の弱い方でも取り組めるように、椅子に座って全身のストレッチやラジオ体操、脳トレ体操など行っています。
作業療法士から、体のどの部分に効いているか、どんな効果があるかを説明しながら行っているので、患者さんが気になる部分はみなさん真剣にやり方を覚えているようです。
脳トレ体操では、出来ないことが脳に刺激を与えるといわれていることから、みなさん出来なくてもスタッフと楽しみながら取り組まれています。
今後も、楽しみながらも役に立つ体操を提供していきたいです。
第3病棟11月期レクリエーション「料理大会」
第3病棟の11月レクリエーションは大ホールにて料理大会を開催しました。
患者参加人数42名。
今回は「フルーチェパフェ作り」、大ホールの4つのテーブルごとにグループ分けし調理を実施。
スタッフが見守り、フルーチェをかき交ぜたり、アイスやコーンフレークのトッピングを各自で楽しんでいただきました。
自分でトッピング出来ない患者様にはスタッフが盛り付けを手伝い、提供しました。
調理時間の短縮、各自の食事形態を考慮しつつ嚥下しやすいフルーチェを選択したことで、効率的かつ安全に実施することが出来たと思います。
実施中は患者様同士譲り合う様子も見られ、大きなトラブルなく実施することが出来きました、また「おいしい」「楽しい」と患者様から意見も沢山頂戴し、来年度も今回の内容を活かしつつ患者様の満足する内容の料理レクができればと思います。
心理室の活動 ~開放病棟心理教育ミーティングのご紹介~
開放病棟では、男女合同で心理教育ミーティング(全5回1クール)を行っています。退院準備に向けた一環として、疾病理解、薬のメリット・デメリット、生活リズムやストレス対処などに関する情報提供と意見交換の機会を持っています。
今回は精神科の病気と治療について。初回ともあり、このメンバーでは初顔合わせ。緊張した面持ちのメンバーが大半でしたが、何回かこのミーティングに参加したことのあるメンバーもいて積極的に発言しようとする姿も見られました。
まず精神科の病気・症状についてあげてもらうと「幻聴」「妄想」といった答えがあがりました。次に「身体や気持ちに何か変わりはありませんか?」と質問すると「何をするのも容易ではなくなる」「体が思うように動かない」等、慢性期特有の状態を答えとしてあげた方がいました。慢性期に限らず、症状自体は自覚しづらくても身体や気持ちの変化に気づきやすい方はいて、それが病状の変化に繋がっていくこともあり、再発予防の観点からはこうした気づきを得ることは大切なことと思います。
今回はまだ緊張している方が多くいらっしゃいましたが、回が進んでいく中で少しずつ病気や退院後の生活について関心を深めていただければと思います。
認知症病棟では毎週月曜日の午後に心理士さんによる集団精神療法が行われて
患者様は10名程お集まりになって、ホワイトボードに貼られた歌を一緒に唄います。
この日の歌は「村祭り」で、歌に合わせて右手をグー、左手をパー、左手をグー、右手をパーという形で交互に動かしながら唄いました。
懐かしい歌を唄う事、手の交差運動をする事で脳を活性化することが目的です。
その後、この日に近い誕生日の有名人の写真を見せ「この人は誰でしょう」と質問し、正解が出たらその人がどんな活躍をされてきたのかなど心理士さんから説明があります。
最後にこの日、11月19日が「農協の日」だという話から野菜の漢字当てクイズを行い
患者様はホワイトボードに書かれた漢字を読み当てていました。
1時間弱ではありますが、患者様が物事に集中することは認知症の症状の進行を抑えるための貴重なリハビリ時間になると感じています。
【バリデーションについての続き】
言葉を使わないテクニックからアイコンタクト、ミラーリングについてご紹介させて頂きましたが今回は3つ目の「タッチング」について説明したいと思います。「タッチング」とは文字通り認知症を呈した方に触れる方法です。バリデーションでは目的を持って触れる、アンカード・タッチングという方法があります。触れ方により重要な人物を思い起こすのです。
・母のタッチング→手の平のくぼみを相手の頬に押し当てて優しくなでる。
・父のタッチング→相手の頭頂部から孤島部にかけてしっかりとなでおろす。
・子のタッチング→相手の首の後ろを指でまさぐる。
・友のタッチング→相手の肩を包み込むように上腕部へとなで下ろす。
・夫婦のタッチング→相手の耳の後ろから首の後ろをなぞるようになでる。
認知症の方と会話をしながら相手が誰を求めているのかなど感じ取り、これらのタッチングを行うことで、認知症の方は気持ちが癒され、力になります。
外来診療担当の休診・代診についてご案内しています。
緊急の場合は掲載されないこともございます。ご了承ください。
情報発信日 | 日付/曜日 | 診療科 | 午前/午後 | 診察室 | 担当医師 | 代診医師 |
30年11月1日(木) | 30年11月7日(水) | 精神科 | 午前 | 第3診 | 加藤美 | 休診 |
30年11月13日(火) | 精神科 | 午前 | 第3診 | 関 | 休診 | |
30年11月23日(金) | 精神科 | 午前 | 第3診 | 加藤美 | 休診 |
現在お知らせはありません。
関連リンク外来担当表
10月18日、病棟ホールで病棟レクリエーションが行われました。
今月はボーリング大会です。
ボーリングのピンはペットボトルを、ボールは大きめのバスケットボールを代わりに準備しました。
ボールをバスケットボールにしたせいか、下からより上からボールを投げる患者様が多かったですが、ペットボトルにボールが命中し沢山倒すことができると「おーーーっ」と周囲から歓声も上がり、笑顔も多く見られました。また、車椅子の方でも参加して頂けるので、上半身の運動にも繋がります。
点数を白板に書き込んでいき、優勝者には大きな拍手がおくられました。
【バリデーションについての続き】
前回、言葉を使わないテクニックからアイコンタクトについてご紹介させて頂きましたが今回は2つ目の「ミラーリング」について説明したいと思います。
「ミラーリング」とは言葉の通り「患者様を映す鏡になる」ということです。患者様の真正面に向き合って鏡になり、同じ表情、同じ姿勢、同じ動作を映し出します。
例えば患者様の行う繰り返し動作。一見すると意味のないように思われる患者様の繰り返し動作をミラーリングすることで、その感情に近づき、ある時点でその感情を分かち合うことができるようになります。
そして分かち合った感情をこちらが言語化することによって、患者様を分かろうとしていること、あるいは分かち合ったことを伝えることが可能になります。
ミラーリングする中で辛さを分かち合ったら「辛いんですね」と繰り返し、動作の中から今まで大切にしてきたことを感じ取ったのなら「今まで大切にしてこられたんですね。頑張ってこられたのですね」と言葉にして伝えます。これは認知症の初期の患者様に適応するテクニックではなく、言葉で思いを表現できなくなってしまった患者様に適応となります。言葉で表現することが困難になっている患者様が「分かってもらえた」と感じることができたら救われるはずです。そのためのテクニックになります。