第3病棟11月期レクリエーション「料理大会」
第3病棟の11月レクリエーションは大ホールにて料理大会を開催しました。
患者参加人数42名。
今回は「フルーチェパフェ作り」、大ホールの4つのテーブルごとにグループ分けし調理を実施。
スタッフが見守り、フルーチェをかき交ぜたり、アイスやコーンフレークのトッピングを各自で楽しんでいただきました。
自分でトッピング出来ない患者様にはスタッフが盛り付けを手伝い、提供しました。
調理時間の短縮、各自の食事形態を考慮しつつ嚥下しやすいフルーチェを選択したことで、効率的かつ安全に実施することが出来たと思います。
実施中は患者様同士譲り合う様子も見られ、大きなトラブルなく実施することが出来きました、また「おいしい」「楽しい」と患者様から意見も沢山頂戴し、来年度も今回の内容を活かしつつ患者様の満足する内容の料理レクができればと思います。
カテゴリー: お知らせ
心理室の活動 ~開放病棟心理教育ミーティングのご紹介~
開放病棟では、男女合同で心理教育ミーティング(全5回1クール)を行っています。退院準備に向けた一環として、疾病理解、薬のメリット・デメリット、生活リズムやストレス対処などに関する情報提供と意見交換の機会を持っています。
今回は精神科の病気と治療について。初回ともあり、このメンバーでは初顔合わせ。緊張した面持ちのメンバーが大半でしたが、何回かこのミーティングに参加したことのあるメンバーもいて積極的に発言しようとする姿も見られました。
まず精神科の病気・症状についてあげてもらうと「幻聴」「妄想」といった答えがあがりました。次に「身体や気持ちに何か変わりはありませんか?」と質問すると「何をするのも容易ではなくなる」「体が思うように動かない」等、慢性期特有の状態を答えとしてあげた方がいました。慢性期に限らず、症状自体は自覚しづらくても身体や気持ちの変化に気づきやすい方はいて、それが病状の変化に繋がっていくこともあり、再発予防の観点からはこうした気づきを得ることは大切なことと思います。
今回はまだ緊張している方が多くいらっしゃいましたが、回が進んでいく中で少しずつ病気や退院後の生活について関心を深めていただければと思います。
認知症病棟では毎週月曜日の午後に心理士さんによる集団精神療法が行われて
患者様は10名程お集まりになって、ホワイトボードに貼られた歌を一緒に唄います。
この日の歌は「村祭り」で、歌に合わせて右手をグー、左手をパー、左手をグー、右手をパーという形で交互に動かしながら唄いました。
懐かしい歌を唄う事、手の交差運動をする事で脳を活性化することが目的です。
その後、この日に近い誕生日の有名人の写真を見せ「この人は誰でしょう」と質問し、正解が出たらその人がどんな活躍をされてきたのかなど心理士さんから説明があります。
最後にこの日、11月19日が「農協の日」だという話から野菜の漢字当てクイズを行い
患者様はホワイトボードに書かれた漢字を読み当てていました。
1時間弱ではありますが、患者様が物事に集中することは認知症の症状の進行を抑えるための貴重なリハビリ時間になると感じています。
【バリデーションについての続き】
言葉を使わないテクニックからアイコンタクト、ミラーリングについてご紹介させて頂きましたが今回は3つ目の「タッチング」について説明したいと思います。「タッチング」とは文字通り認知症を呈した方に触れる方法です。バリデーションでは目的を持って触れる、アンカード・タッチングという方法があります。触れ方により重要な人物を思い起こすのです。
・母のタッチング→手の平のくぼみを相手の頬に押し当てて優しくなでる。
・父のタッチング→相手の頭頂部から孤島部にかけてしっかりとなでおろす。
・子のタッチング→相手の首の後ろを指でまさぐる。
・友のタッチング→相手の肩を包み込むように上腕部へとなで下ろす。
・夫婦のタッチング→相手の耳の後ろから首の後ろをなぞるようになでる。
認知症の方と会話をしながら相手が誰を求めているのかなど感じ取り、これらのタッチングを行うことで、認知症の方は気持ちが癒され、力になります。
10月18日、病棟ホールで病棟レクリエーションが行われました。
今月はボーリング大会です。
ボーリングのピンはペットボトルを、ボールは大きめのバスケットボールを代わりに準備しました。
ボールをバスケットボールにしたせいか、下からより上からボールを投げる患者様が多かったですが、ペットボトルにボールが命中し沢山倒すことができると「おーーーっ」と周囲から歓声も上がり、笑顔も多く見られました。また、車椅子の方でも参加して頂けるので、上半身の運動にも繋がります。
点数を白板に書き込んでいき、優勝者には大きな拍手がおくられました。
【バリデーションについての続き】
前回、言葉を使わないテクニックからアイコンタクトについてご紹介させて頂きましたが今回は2つ目の「ミラーリング」について説明したいと思います。
「ミラーリング」とは言葉の通り「患者様を映す鏡になる」ということです。患者様の真正面に向き合って鏡になり、同じ表情、同じ姿勢、同じ動作を映し出します。
例えば患者様の行う繰り返し動作。一見すると意味のないように思われる患者様の繰り返し動作をミラーリングすることで、その感情に近づき、ある時点でその感情を分かち合うことができるようになります。
そして分かち合った感情をこちらが言語化することによって、患者様を分かろうとしていること、あるいは分かち合ったことを伝えることが可能になります。
ミラーリングする中で辛さを分かち合ったら「辛いんですね」と繰り返し、動作の中から今まで大切にしてきたことを感じ取ったのなら「今まで大切にしてこられたんですね。頑張ってこられたのですね」と言葉にして伝えます。これは認知症の初期の患者様に適応するテクニックではなく、言葉で思いを表現できなくなってしまった患者様に適応となります。言葉で表現することが困難になっている患者様が「分かってもらえた」と感じることができたら救われるはずです。そのためのテクニックになります。
今回は閉鎖病棟合同SSTの活動についてご紹介します。
「SST」とは社会生活を送る上で必要なコミュニケーションスキルを向上させていくプログラムの事です。
閉鎖病棟合同SSTでは、開放病棟へ行くことを目指し自分の気持ちや意見を伝える練習、断る練習、頼みごとをする練習等、日常生活で必要な様々なコミュニケーションについて練習しています。
SSTは半年間を1クールとし、半年ごとにメンバーを変えてSSTに取り組んでいます。
この日は新しいメンバーになって3回目のSSTで、「来るだけでも緊張します」と言う方も中にはおり
グループ内には緊張感が漂っていたので、この日のウォーミングアップでは「私が思っているものは何でしょう」というゲームを行ないました。
これは「はい/いいえ」で答えられる質問だけをしながら、相手の思っているものが何かを当てるゲームです。例えば、「それは食べ物ですか?」「それは甘いですか?」等聞いて答えを絞っていきます。まだお互いがどういう人かもわからない中で行なうため、答えを当てるのは意外と難しく、メンバーもスタッフも一致団結しなければなかなか答えを当てられません。しかし、そうして必死に考えるうちに自然とコミュニケーションも生まれ、正解したときには皆さんの表情も和らいでいました。
その後は、コミュニケーションに関するチェックリストを行ないながら、自分の普段のコミュニケーションについて振り返り、「自分の気持ちを言えているか」「嫌な頼まれごとを断れるか」等、様々な項目をチェックしてみると、「あまり自信がない」と思っている方が多く見られました。
これからのSSTでは、皆さんがあまり自信がないなと感じている場面を1つ1つ取り上げながら、「どうしたら相手に上手く伝わるか」を一緒に考えて練習していきます。半年後、再度このチェックリストを行なった際には、少しでも「自信がある」にチェックがつけられるよう、頑張っていきたいと思います。
今回は閉鎖病棟合同SSTの活動についてご紹介します。SSTとは社会生活を送る上で必要なコミュニケーションスキルを向上させていくプログラムです。閉鎖病棟合同SSTでは、開放病棟へ行くことを目指し、自分の気持ちや意見を伝える練習、断る練習、頼みごとをする練習等、日常生活で必要な様々なコミュニケーションについて練習しています。
SSTは半年間を1クールとし、半年ごとにメンバーを変えてSSTに取り組んでいます。この日は新しいメンバーになって3回目のSSTでした。「来るだけでも緊張します」という方も中にはおり、グループ内には緊張感が漂っていました。そのため、この日のウォーミングアップでは、「私が思っているものは何でしょう」というゲームを行ないました。これは「はい/いいえ」で答えられる質問だけをしながら、相手の思っているものが何かを当てるゲームです。例えば、「それは食べ物ですか?」「それは甘いですか?」等聞いて答えを絞っていきます。まだお互いがどういう人かもわからない中で行なうため、答えを当てるのは意外と難しく、メンバーもスタッフも一致団結しなければなかなか答えを当てられません。しかし、そうして必死に考えるうちに自然とコミュニケーションも生まれ、正解したときには皆さんの表情も和らいでいました。
その後は、コミュニケーションに関するチェックリストを行ないながら、自分の普段のコミュニケーションについて振り返ってみました。「自分の気持ちを言えているか」「嫌な頼まれごとを断れるか」等、様々な項目をチェックしてみると、「あまり自信がない」と思っている方が多く見られました。これからのSSTでは、皆さんがあまり自信がないなと感じている場面を1つ1つ取り上げながら、「どうしたら相手に上手く伝わるか」を一緒に考えて練習していきます。半年後、再度このチェックリストを行なった際には、少しでも「自信がある」にチェックがつけられるよう、頑張っていきたいと思います。