集団認知行動療法

新年を迎え、2020年が始まりました。

第8病棟では、集団認知行動療法を週1回のプログラムとして、入院期間中、計8回実践しております。
1回90分という時間ではありますが、小休憩を挟みながら負担を最小限に提供する事を心がけています。

集団では他の患者様と思いを共有することで「自分だけではない」という安心感やまた多種多様な考え方に触れる事で、考え方の「クセ」を見直す事につながっております。
認知行動療法はそういった、自分の中での「気づき」こそがとても重要であり、私たちはそういった患者様が気づきの中で成長していく過程をサポートしております。

もちろん集団が苦手な方には個別的な関りも行っております。
多種多様な個性を大切に共に成長していけるストレスケア病棟です。
もし、悩みごとや抑うつでお困りの方、ぜひご相談下さい。

病棟レクリエーション

第一病棟ではリハビリーションの一環として病棟レクリエーションを行っています。

一月は社会復帰に向けた援助として料理教室を催し、手作り餃子作りを行いました。具材はスタッフが準備して、包みから焼きまでご自身で行ってもらいます。お料理が不慣れな方にはスタッフがアドバイスをして作っていただきました。ヒダを作るのに苦戦もしていましたが皆様楽しそうに調理していました。病棟内にいい香が漂って、熱々の出来たてを食べました。 「自分で包んだ餃子は美味しい」「焼き立ては美味しいね」との声を頂き、余暇時間の充実を図っています。入院中でも日常に沿ったお料理レクを企画しており、今後はお好み焼きや、クレープを行なっていく予定です。

作業療法プログラム

今月の作業療法室の活動は、第3病棟の作業療法プログラムでもある院外レクで行った初詣を紹介します。

第3病棟(男性閉鎖病棟)では季節ごとに、季節感を感じる企画を実施しています。毎年一月には、初詣を企画していて、今年は10人の患者さんが参加しました。

天気はあいにくの曇り模様で、冬の寒さを感じて、お寺まで散歩しました。お寺についたらお賽銭を握りしめて、一人ずつ参拝を行いました。「今年も健康で過ごせます様に」、「早く退院出来ます様に」と参加した方は各々のお願い事をしていました。

みなさん楽しめたようで、笑顔も多く見られました。今後も患者さんの楽しめる企画を行っていきたいです。

クリスマス会

12月下旬、第2病棟ではクリスマス会を開きました。2週間前からポスターを掲示し、少しでも多くの方に楽しんでもらおうと、参加を募る声かけをしました。ビンゴゲームをメインとして、参加人数に合わせた景品を事前に準備していましたが、当日は、予定人数より多くの患者さんに参加してもらうことができました。

視力・聴力低下のある患者さんには、ホワイトボードへ番号の表示、職員が近くにいてサポートします。しかし、職員のサポートが不要なぐらいに、患者さん同士で「この番号あるよ」「リーチだよ」と助け合う様子があちこちで見られました。「リーチ!」「ビンゴ!」と、挙手とともに楽しそうな声が聞こえ、参加された皆さんに満足していただけるクリスマス会となりました。

レクリエーション

私たち第2病棟では、レクリエーションの1つとして卓球大会を開催しました。卓球台は1台のみで順番に行います。体を動かす行事は何となくハードルが高いのか、参加希望者は多くありませんが、その分、見学・応援の方が多く、和気あいあいと、それでいて熱気のある卓球となりました。

「いけー!」「がんばれ!」
といった声が飛び交う中、試合中は真剣な表情で、試合が終われば勝ったほうも負けたほうも一様に笑顔です。開放病棟において、地域社会で暮らすための準備として、こういった意欲や活気につながる行事も大切なことの1つと考えていますので今後も実施していきたいと思います。

QOL維持・向上へのレクリエーション提供

静養病棟では毎日を穏やかに過ごし、QOL維持と向上を目指した看護を患者様に提供できるよう、患者様と関わらせて頂いています。

QOLというのは「Quality of Life」の略
意味は「人生の質」「生活の質」などと訳されることが多く、私たちが生きる上での満足度をあらわす指標のひとつです。医療・教育などさまざま分野で注目・活用され始めています。

10月はハロウィーンパーティーを実施しました。ハロウィーンと言えば仮装とお菓子、室内の飾り付けです。準備から実施まで患者様にお手伝いしてもらい、どうしたら良くなるかなど患者様と話したりと日々の穏やかな入院生活に日々と違う1日を提供できたと思います。静養病棟では今後も患者様のQOLに目を向けた関わりを持っていきます。

 

全体ミーティング

第6病棟では、毎週土曜日に全体ミーティングを行っています。全体ミーティングでは、患者さんと職員で集まり、病院、病棟からの連絡や、患者さんからの意見、希望を伺うといったことを行っています。また、入院の患者さんや新入職員の紹介ということも行っています。

病棟からの連絡では、例えとして、レクリエーションを行う日時や内容、また、季節によっては食中毒や風邪に注意をしてもらうこと等お話しています。患者さんからの意見としては、風呂のお湯の温度のことや、トイレや洗面所等の共用部分の使用方法について等議題として上がったりします。今後も、より良い治療環境を提供できるよう、患者さんと共にミーティングの場を活用していきたいと思います。

レクリエーション

第2病棟ではとして、流しそうめん会が行われました。
真夏の開催ではありませんが、季節を感じられるレクリエーションの1つです。
そうめんだけでなく、事前に患者さんからリクエストの有った豆腐やプチトマト、ゼリーやフルーツといった変わり種も流しましたが、なかなか思うようにキャッチできず悪戦苦闘する様子に、笑顔と笑いが絶えません。
皆さん大満足のレクリエーションとなりました。


閉鎖病棟合同SST

今回は閉鎖病棟合同SSTの活動についてご紹介します。

SSTとは、社会生活を送る上で必要なコミュニケーションスキルを向上させていくプログラムです。閉鎖病棟合同SSTでは、開放病棟へ行くことを目指し、自分の気持ちや意見を伝える練習、上手く断る練習など、日常生活で必要な様々なコミュニケーションについて練習しています。

この日は「上手に頼みごとをする」というテーマで練習を行いました。まずは普段の様子について各自で振り返ります。「上手く頼みごとができる」方もいれば、「出来ていないかも」と自信のない方もいました。相手に頼みごとをする時のポイントを確認し、それに基づいてどんな風に頼んだらいいかリーダー(スタッフ)がロールプレイを行ないます。今回の頼みごとの内容は「シーツ交換をしたいけど、一人では大変だから手伝ってほしい」という、病棟生活の中ではよくある場面です。メンバーはロールプレイを見て、「ポイントを守れていた」「相手の方を見て伝えられていた」など意見を出し合います。中には、リーダーのあまりの演技力の高さに(?)、その役者ぶりをほめてくれる意見も出されました。

イメージを掴んだところで、今度はメンバー同士で練習を行います。最初は決められたフレーズをもとにロールプレイをし、頼む側、頼まれる側両方の体験をし、やってみてどうだったかを共有します。その後は、同じ場面で、自分だったらどんなふうに伝えるかを考えて再度ロールプレイをしてみますが、ポイントはわかっていても、自分の言葉で伝えるとなると悩んでしまうメンバーの方もいました。

練習後には、「こういう時にもっと丁寧な頼み方をしたいんだけど、どうしたらいいだろう?」との疑問や、「相手にお願いしたいことはあっても、こんな事情があってなかなか頼みづらい」など、“頼む”ということに関して、普段の生活の中でメンバーの皆さんが感じている様々な意見が出されました。次回は出されたこれらの意見をもとに、どうしたらその気持ちが伝わるか、こんな時はどうしたらいいかをプログラムの場で考え、一緒に練習していきながら、“頼む”というコミュニケーションスキルをさらに磨いていきたいと考えています。

第5病棟について

第5病棟では、患者様の安全を第一に考えた最終手段として身体拘束を行う事があります。しかし、そのことで患者様への苦痛やストレスを与えることにもなるため、毎週の病棟ミーティングの議題として、個別看護を重点的に考えた意見交換を行っています。主治医を中心に、患者様の症状に合わせた看護の関わり方や、治療内容とその経過状況、身体拘束を時間で開放しながら状態に合わせ開放方向へ持っていけるように努めています。

現在では、個別看護を重点的に実施することで、以前に比べ身体拘束者が減少傾向にありますので、今後も個別看護の実践に力を入れ継続していきたいと思います。

また行動制限最小委員会よりアフターファイブで講義された「神保健福祉法における行動制限のあり方」ついて病棟でも復習を兼ねて勉強会を開催致しました。